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今年一番困ったこと

2013年12月29日(日)

今年もいろいろあたが、一番困ったことといえば
先日の仏教界での講演かなあ。
後が大変なのでもうやりたくない。
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召集令状と間違うような高圧的な講演依頼状が届いた。
文面は、独特の上から目線の香りがプンプン。

時間をかまわず携帯電話に打ち合わせの電話。
自分のことしか考えていない、というかかなり暇そう。

講演と聞いていたが、
直前にグループワークに変わっていた。

仏教界のイベントは、直前にプログラムがよく変わる。

テーマは「孤立化する社会に向き合う」。
しかし「孤立化」しているのは社会というより、仏教界なのだが・・・

直前に、冒頭に30分ほど講話をしなさいと、
そう言われたので、平穏死のお話しをした。

しかし話が終わった途端に主催者代表が血相を変えて飛んできて
講堂の外につまみ出された。

「今すぐ聴衆のみなさんに謝罪をしなさい!」とお坊さんが鬼の形相で迫ってきた。
「あなたは今、気違いじみた、という言葉を使った!」と指摘された。

講演のどこかでそんな形容詞を使ったのかもしれない。
でもいきなり吊るしあげられても、正直、言ったかどうかが思い出せなかった。

「気違いじみた」の「気違い」は差別用語だから今すぐ聴衆に謝罪をしろと。

講演した直後に、聴衆への謝罪を強要されたのは初体験だった。

でもどうして「講演」の直後に、聴衆に頭を下げて「謝罪」をしなければならないのか?
直後にそんなことを強要されても、気が動転するし、自分としてはできない。


講演に呼ばれて、謝罪を強要された。

それは、退場しろ!という意味だと理解した。
そこまで追いこんでくるのが仏教界の特徴。

こんなことも言われた。
「ビデオにも、録音されてしまったじゃないか」と。

おいおい、私のことよりビデオの画像の方が大切なのかい?

怒りまくる主催者の表情のほうが、よほどキチ○○じみているな、
なんて思ったが、言えばまたややこしいことになりそうなので、言わなかった。

まさかテレビ番組でもあるまいし、もしそんなに気になるなら
ビデオの画像なんて後で消せばいいだけなのに。

そもそも私なんて呼ばなければいいのに。

もう無理!、と思い、退散することに・・・


建物は立派。
講堂も立派。
制服も立派。

だから世界はすべて自分たちを中心に回っていると完全に錯覚しているのか。
終末期医療も、「自分たちがやってやっている」、と完全に勘違いしている様子。

だから何度講演しても不毛な空気しか残らない。
上から目線だけの困ったひとたち。

残念なことに、仏教界には、こうした病識は全く無い。
病気でいうなら、終末期にあると感じる。

いろんな予定をキャンセルして、わざわざ駆けつけたのに。

やり場のない気を鎮めるために、仲間とカラオケで3万円も散財。
ワインは5本・・・

そんな依頼を受けてしまった自分自身が情けなかった・・・・
今年、一番困った日となった。

仏教界のエライ人は、自分たちは絶対に正しい!という信念しか無い。
正しいから何をしても許されると、小さいころから教育されているのか。

帰りがけに若い修行小僧に言ってしまった。

「こんな世界から早く早く足を洗って、まっとうな世の中で生きてね。
 手遅れになると、一般社会に出られないよ。それどころか・・・」

それが、この日にした本当に意味のある仕事だったかもしれない。

もちろん善良な仏教徒はいくらでもいるし、尊敬する宗教人はいる。
しかし私が昨年以来、直接関わった仏教界のエライ人は、ほとんど理解できない人たち。

何度呼ばれても、こんな気分が悪い団体は仏教界以外にこの世に無い。
もう2度と、仏像さんの前で講演はしないことを心に誓った最低のクリスマスウイーク。

そもそも、親鸞聖人さんのまえでそんな愚行は、失礼にならないのだろうか。

相手が不快に思っても自分は正しいならで何をしてもいいという思想なのだ。
礼儀作法も、社会常識も存在せず大義でなんでも赦されるという世界なんだ。

病人さんのことを心配する前に、仏教界のことを本気で心配してほしい。
他人に施すより、自分たちの愚行に気がつくべきだと思う。

そういえば以前も、東京で同じようなことがあった。
仏教界には何度呼ばれても、同じような不快な思いしか残らない。

仏教界からの依頼は、何があっても今後一切、断ろう。

親鸞さんが泣いている、と本気で思った。



PS)以下、12月31日に追記

昨日、私を怒った人ではなく、主催者の一人であろう女性からの手紙が届いた。

その中にも、「自分たちは悪くない。そんな言葉を使うほうが悪いということを
分かって欲しい。その考えは今後も変わらない」みなたいなことが書いてあった。

要するに、何があっても、相手がどんなにイヤな思いをしても
自分たちが優先し、自分たちさえよければそれでいい、
という思想であることが再確認できた。

仏陀の教えとは真逆になってしまった、救いようがないひとたち。
ちょっと信じられないかもしれないが、これが私が知る仏教界の現実。

いやー、仏教といい、近藤教といい、宗教ってものは、実に怖いものだ。
宗教は心の中だけにして、現実界の宗教には近づかない生き方が賢明だと思った。

心の中で、空海さんにそう相談している。






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この記事へのコメント

先生に対して偉そうに振舞っている個人は自分の出世か保身に必死なのでしょう。きっと組織内の他人からの評価がその人の運命を決めるのでしょう。
仏教会が身分社会の一つなのでしょう。身分社会は維持に継続的努力が必要です。先生もその努力に利用されました。
しかし、私には不思議です。その様な身分社会の組織にお金が入るのは何故でしょうか。私が日本社会を余りに知らなさ過ぎて身分社会こそ集金力の筆頭であることを知らないのでしょう。信者の方々がお出しになるお金も巨額に上るのだろうと思います。信者の方々は「偉い偉くない」のはっきりしている社会がお好きなのでしょう。
一方先生は現実の人だと思います。先生を呼びつけ因縁をつけるのは自分たちの組織を維持するための努力の一つであり担当者の点取りでしょう。
何となくガリレオを宗教裁判に引き出した当時のカトリック組織のように思います。しかし、そのカトリック組織も最近になってガリレオに下した有罪判決を自ら取り消しています。「偉い偉くない」で成り立つ組織は現実を極度に嫌います。現実には勝てないからです。

Posted by 異端者 at 2013年12月29日 02:17 | 返信

仏教界、一つの宗派は一つの会社にすぎないように思えます。葬儀を執り行うための。だから社会の中での自分達の存在が、わからない。妙に偉いと勘違いが多すぎる。出世のためには、他所から呼んだ先生は単なる道具、それが自分の出世に響きそうなことをいうと、因縁をつける。自分が世間常識から、どれだけ離れているかわからない。
信者は、代々先祖を祀ってもらい、納骨堂に遺骨をおかせてもらい、やむなくあれこれいってくる金を出している、私には信仰心はありません。何かと言えば上から言ってくる?金のはなし、説教は時間の無駄、有り難み、ゼロ、自分は献体か、散骨を考えています。
寺が、何かしら老若男女が集まり、困っている人には助け船を、苦しい人には相談にのり、時には喝を入れる、そういう場所なら存在意義はあるでしょう。

随分むかし、上海市の玉佛寺にいきました。ベテラン僧に、新人僧、信者たち、新人僧が一番読経は下手でしたが、ガイドさん曰く、彼らは若いけど、人のため一生独身、これから修行生活、日本の坊さん、エッチ、結婚するし子どもいる、髪あるし、酒、肉、何でも食べるね、と言われて恥ずかしい思いをしたことがあります。

Posted by 小畑ふみこ at 2013年12月29日 11:57 | 返信

私も、個人的には親鸞聖人が大好きなんですけど、このお話はひどいですね。
当分、アレルギーが残りますね。
仏教界も、そんな変な人ばかりじゃない事を祈ります。
やけ酒は、ほどほどに。他人の事は言えませんけど。

Posted by 大谷佳子 at 2013年12月30日 03:05 | 返信

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