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特養にショートステイ中の訪問看護

縦割り介護よ、さようなら

2014年01月13日(月)

連休に携帯電話が鳴るのは、ほとんどが施設からだ。
在宅にいて状態が悪い方は、最初から、休日夜間を問わず訪問看護が入っている。
しかし特養にショートステイ中の患者さんには、施設の看護師は手が出せないという。

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膀胱バルーンのトラブルを何度も起す人がいる。

特養にショートステイ中の患者さんに、いつもの訪問看護は入れない。
ならば、特養の看護師さんが責任を持つべきだ。

しかし特養の看護師は、患者さんには指1本触れてはいけないという規則らしい。
膀胱バルーンを抜くことは医療行為だから看護師は絶対にできない、とのこと。

じゃあ、あなたたちなんのためにいるの?と言いたいところ。
つまり介護保険制度の縦割りの隙間で、訪問看護は、困り、疲弊していくのだ。

制度の不備が訪問看護推進の弊害になっていることは、再三再四、あちこちで
主張してきたが、現場の意見など政府や厚労省はまったく聞いてもくれない。

こぶし園の小山氏が言っていたとうり、縦割り介護なので、そんなことになる。
ショート中も外ずけにしたら全部解消する。

主治医も訪問看護師も、療養の場が変わっても変わらないのが一番。
患者さんの立場から考えれば自明だ。

となると、特養の看護師は不要となる。
もしくは、簡単な医療行為(点滴やバルーンを抜く程度)は認めて欲しい。

厚労省は、自分たちが作った制度が、患者たちの首を絞めていることに気がついていない。
うすうす気がついていても、現実を直視しようとしない。

それは自己否定になるからだ。(そんなことはないのだが、プライドが許さない)
しかし自己否定してでも患者さんのために尽くそうという官僚はいないのかな。

とにかく、どこまで行っても、施設の問題がつきまとう。

患者さんは自宅、、デイ、特養でのショートと日々移動する。
そこに担当の訪問看護師がついていけないのは無茶苦茶な規則だと思う。

ついでにいうならば、グループホームの看護師って、ありゃなんだ?
正直、まったく意味が分からない。

グループホームに訪問看護師が入れないだけでも
現場はどれだけ困っているのかを知っているのかな。

つまり制度を造る側が、現場の疲弊の原因を作っている。
それなのに、またその問題に下手に介入しようとするから話がややこしくなる。

あなたさえいなければ・・・

これは、遠くの長男に向けた言葉だけではない。
改定のたびにヘンな規則を編み出してくるお役人さんに申し上げたい言葉。

叶うならば、お役所に入れて頂きヘンな規則を一掃したい。
それだけでも多くの人の尊厳を守ることができる気がする。

巨額の社会保障費を効率的に使うことができれば、若い人をも守れる。
もう55歳だけど、結構、いい仕事をすると思うのだが・・・

いつまでも、こんなブログで遠吠えしてもしょうがない。

そそれが実現できるように、自分自身ももっと動きたい。



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