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ベルギーの安楽死法案
2014年02月15日(土)
朝日新聞にベルギーの安楽死法案の記事が載っていた。
子供にも適応されるが意思表示できることが条件だという。
国民の7割が賛成しているという。
子供にも適応されるが意思表示できることが条件だという。
国民の7割が賛成しているという。
http://www.drnagao.com/pdf/media/otherpaper/asahi20140212.pdf
海外の終末期事情に関心がある方は、参考になる記事だろう。
しかし、この記事の中に、重大な誤りがある。
誰か見つけてくれませんか?
基本的なことを、しっかり間違った記事でもある。
大手新聞でもこの程度の理解なのが終末期の報道。
ちゃんと報道されることはほとんど無い。
1週間後に答えを書きますから、我こそはという方は
この記事の間違い探しをして、コメント欄に書きこんでください。
私は、こうした欧米の動向を見て、「向こうは凄いな」なんて思っていた。
スイスの安楽死組織「デイグニタス」を見学した時も、そう思った。
イギリス、ドイツ、フランスからどんどん安楽死しに、スイスまで来る。
しかし何か大きな違和感を感じた。
2年経過して、その違和感がだんだんはっきり分かってきた。
ひとことで言うと、彼らは「平穏死」を知らないのだ。
平穏死を知らないから、安楽死に走る。
知らないのは、待てないことと、緩和ケアの技術の問題が主因。
日本は3周遅れだとばかり思ってきたが、最近、こうした報道を見るたびに
彼らは、「平穏死」を知らないのだな、と思う。
日本の医療者の9割が知らないが、欧米の医療者の多くも知らない。
認知症の終末期の平穏死は知っていても、末期がんの平穏死は知らない。
今年の後半は、海外でそのような趣旨の講演をすることになりそう。
実は日本の終末期医療は、お・も・て・な・し・、や和食に象徴されるように
世界に発信される文化なのだ。
そんなこといったら、「看取り」もそうだ。
これは英語には無いし、平穏死の香りを含んだ日本語だ。
3周遅れだと思っていた日本の終末期議論は、平穏死の普及につれて
実は世界で最も進んでいることが最近だんだん分かってきた。
PS)
今夕は、産経新聞の対談取材だった。
来月の夕刊の一面を飾るそうだ。
伊丹発松山行きの飛行機は、40分遅れて、揺れた。
それでも東京から大阪に飛んだので、松山まで飛べた。
アンパンマン電車に1時間15分ほど揺られてさっき、宇和島駅に着いた。
院長先生や町長さんらが待ってくれたそうだが、秘書の女性が出迎えてくれた。
明日は、1日中、移動と講演。
頑張って、話して来る。
なんて恵まれた1日なんだろう。
頑張って寝ないで働いた1週間の御褒美かと思っている。
海外の終末期事情に関心がある方は、参考になる記事だろう。
しかし、この記事の中に、重大な誤りがある。
誰か見つけてくれませんか?
基本的なことを、しっかり間違った記事でもある。
大手新聞でもこの程度の理解なのが終末期の報道。
ちゃんと報道されることはほとんど無い。
1週間後に答えを書きますから、我こそはという方は
この記事の間違い探しをして、コメント欄に書きこんでください。
私は、こうした欧米の動向を見て、「向こうは凄いな」なんて思っていた。
スイスの安楽死組織「デイグニタス」を見学した時も、そう思った。
イギリス、ドイツ、フランスからどんどん安楽死しに、スイスまで来る。
しかし何か大きな違和感を感じた。
2年経過して、その違和感がだんだんはっきり分かってきた。
ひとことで言うと、彼らは「平穏死」を知らないのだ。
平穏死を知らないから、安楽死に走る。
知らないのは、待てないことと、緩和ケアの技術の問題が主因。
日本は3周遅れだとばかり思ってきたが、最近、こうした報道を見るたびに
彼らは、「平穏死」を知らないのだな、と思う。
日本の医療者の9割が知らないが、欧米の医療者の多くも知らない。
認知症の終末期の平穏死は知っていても、末期がんの平穏死は知らない。
今年の後半は、海外でそのような趣旨の講演をすることになりそう。
実は日本の終末期医療は、お・も・て・な・し・、や和食に象徴されるように
世界に発信される文化なのだ。
そんなこといったら、「看取り」もそうだ。
これは英語には無いし、平穏死の香りを含んだ日本語だ。
3周遅れだと思っていた日本の終末期議論は、平穏死の普及につれて
実は世界で最も進んでいることが最近だんだん分かってきた。
PS)
今夕は、産経新聞の対談取材だった。
来月の夕刊の一面を飾るそうだ。
伊丹発松山行きの飛行機は、40分遅れて、揺れた。
それでも東京から大阪に飛んだので、松山まで飛べた。
アンパンマン電車に1時間15分ほど揺られてさっき、宇和島駅に着いた。
院長先生や町長さんらが待ってくれたそうだが、秘書の女性が出迎えてくれた。
明日は、1日中、移動と講演。
頑張って、話して来る。
なんて恵まれた1日なんだろう。
頑張って寝ないで働いた1週間の御褒美かと思っている。
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この記事へのコメント
「我こそは」と思って投稿するわけではありませんが、「法制化議論進まぬ日本」欄で、「安楽死」と「延命中止」をごっちゃにして書いてあるので、「尊厳死も似たようなものだ」と思われて、「日本尊厳死協会は安楽死させる会」みたいな誤解を生むのです。
痛みを伴う症状の場合に、毒物注射して「安楽死」させる、のではなく、痛みで苦しむことがない程度まで種々の鎮痛剤を増量してできるだけ日常生活を維持して、結果的には鎮痛剤の多量投与で眠りに落ちる、ような死に方ができればいいのに、と思います。
鎮痛剤も吐き気や便秘など不快な副作用があるみたいなので、合う鎮痛剤が無ければ積極的な死を選ぶ道もあるとは思いますが、緩和ケア医療がもっと進展していってほしいです。
Posted by komachi at 2014年02月15日 06:36 | 返信
komachiさんに同意します。
本文を読んでいて、どこに問題があるのかなあとみていました。
左下の「法制化進まぬ日本」でわかりました。
「安楽死」がいい加減に使われています。
62年の父親を中毒死させた事件と95年の患者に薬物を注射した事件は
薬物投与しているので、安楽死かもしれませんが、
2006年の富山の病院人工呼吸器を外した問題は、「延命治療中止」というべきと思います。
私も、つい何年か前まではごっちゃにしていましたので、あまり偉そうなことがh言えませんが。
3月15日の「かいご学会」を楽しみにしています。
Posted by きたむら at 2014年02月15日 01:32 | 返信
komachiさんに同意します。
本文を読んでいて、どこに問題があるのかなあとみていました。
左下の「法制化進まぬ日本」でわかりました。
「安楽死」がいい加減に使われています。
62年の父親を中毒死させた事件と95年の患者に薬物を注射した事件は
薬物投与しているので、安楽死かもしれませんが、
2006年の富山の病院人工呼吸器を外した問題は、「延命治療中止」というべきと思います。
私も、つい何年か前まではごっちゃにしていましたので、あまり偉そうなことを言えませんが。
3月15日の「かいご学会」を楽しみにしています。
Posted by きたむら at 2014年02月15日 01:33 | 返信
産経新聞拝見致しました。風疹に対する世間の無知が少しでも改善すればいいですね。
Posted by 薬剤師、井澤康夫 at 2014年02月15日 11:39 | 返信
私は、頭が悪いので、朝日新聞の込み入った文章の基本的間違いが、何かぴんとこないのですが、「子供の安楽死」と書いてあるので、2013年の4月13日の「10の宿題と100の喜び」と題する長尾先生のブログに対して、「みー」さんと言う人が児玉真美と言う人の「子供の安楽死、アシュリー事件を巡る世界の兆候」みたいなブログを紹介していたのを思い出しました。
私は「尊厳死」や「自然死」「平穏死」と「安楽死」は患者にとって正反対の間違った考えだと思います。
でも、ヨーロッパや世界の動向では、「尊厳死」と「安楽死」をごっちゃにして、犯罪に利用しようとする勢力もある様な気がしました。
朝日新聞は「安楽死」に反対なのか、それとも「子供の安楽死」も良いとかんがえているのか、また安楽死と尊厳死を全く違うものと考えているのか、同一と考えているのか、あいまいだなと思えました。
「議論のテーマを提供しているだけだ」と言われればそうなんでしょうけど、「尊厳死」の考えを広める運動を目指す私達は、「尊厳死」は「安楽死」や犯罪とは一線を画すという立場を、絶えず鮮明にして、世界的兆候に注意しなければ、いけないように感じました。
勿論、komachiさんと、おなじ意見ですし、「子供の安楽死に疑問を持つ」児玉真美さんと言う方や「みーさん」とも対立するとは思えません。
頭が悪いので、今は、こんなことしか考えられません。
Posted by 匿名 at 2014年02月18日 04:39 | 返信
安楽死と平穏死、違うことは理解していますが、どちらにも文化と宗教があるように思います。
アメリカでのことでしたが、お世話になった家族は、人工中絶を許さない宗教でした。たとえどんなに、望まれない状態であっても許されません。 だから養子縁組が発達していると思われます。
ガン治療の抗がん剤でICUに入り、QOLを大きく落とし、歩くことさえ大変で、社会復帰はできない状態でいる友人は、「神様が私に与えた試練だから」と話していましたが、私には辛すぎる状況です。
それでも治療を続けなければならない、平穏な生活を優先し治療を停止することは許されないようです。このような宗教的考え方に対し、反発する声があがっても不思議はないのかも・・・と思います。
確かに、そこで尊厳死・平穏死を言えればいいですが、病院内に教会があり、神に祈らなければならない環境におかれている患者が、脱北(?)して家に帰れば、家族や親戚は何を言うのでしょうか。
医師は、このような環境で訴訟を意識せずにいられるでしょうか。
これ以上は苦しみたくない、逃げたいと思えば、究極の選択で安楽死に向かうのかもしれません。悲しいことですが。
私は最近、親を在宅でおくりました。
できる限りの手を尽くし、QOLを保つ努力をし、最期は自宅で眠りながらの平穏死であったと思います。現在の医療と治療に関しての悔いはありません。 ただ、まだ少し若く体力があったため、激しく苦しんだ時間はありました。延命などを受けるよりは随分と短時間でしたが。
以前から、精神的痛みがあり、これは本人以外がどうすることもできないことであり、私自身も理解してあげることができなかったことは悲しみが残りますが、それが私にとって、次の課題となっています。
宗教が大きな力を持つ文化圏では、「本人が選ぶ安楽死」が合法であれば、家族・親戚・医師も、精神部分で問われないのではないかと思います。
何もせずに見守るには勇気と知恵が必要です。
だから、安楽死には、たとえ平穏死を知っていても実行できない環境が含まれているのかもしれない? と思いました。
Posted by よしみ at 2014年02月19日 12:42 | 返信
#ストップ風疹 これでツィッターで発信しています。15日の長尾先生の産経新聞の先天性風疹症候群のコピーを持って歩いて配っています 特に不特定多数の方と接する職業の方の無知さに驚くばかりです。郵便局を何軒か回って話をさせてもらったのですが 「こどものときにかかったから大丈夫」とか「妊娠する予定はないから」とか まったくわかってない方が多いのには驚きです。
Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年02月19日 04:41 | 返信
勿体ぶった表現で濁してますけど、結局平穏死って何なんですか?
終末期のケアをして自然に死なせるとかそういうの?
介護士・看護師・医師が不足してる日本で終末期医療が充実していると言っても笑われるでしょう。
まあアメリカの貧困層よりはマシかもしれませんが。
Posted by 匿名 at 2014年02月27日 07:12 | 返信
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