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安西マリアさんの救命処置と延命処置
2014年03月08日(土)
歌手の安西マリアさんが急性心筋梗塞で倒れたニュースが流れている。
「脳死状態」だが「延命処置」は取らない、と書いてあるが、どういう意味なんだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140308-00000010-spnannex-ent
「脳死状態」だが「延命処置」は取らない、と書いてあるが、どういう意味なんだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140308-00000010-spnannex-ent
新聞の見出しには、
安西マリア 脳死状態 延命処置取らず
と並んでいる。
これだけで、全く意味不明。
延命処置を取らずに脳死状態を維持することは絶対にできない。
この記事を書いた記者さんが何を言いたいのか全く分からない。
脳死を言いたいのか、延命処置の中止だと言いたいのか???
安西さんのような低酸素脳症は、回復の可能性がある。
諦めてはダメだ。
私の経験では、1時間以上、心肺停止状態のひとを蘇生させて
全く後遺症なしで生還させた経験がある。
あるいは、2週間程度、全く意識不明だったひとが、生き返り
現在、社会生活をしている人もいる。(現在も通院している)
あと、脳死状態ということは、生命維持装置(人工呼吸と人工栄養)は
絶対にやっているはず。
しかしこれは延命処置ではなく、救急救命処置。
これが延命処置という名前に変わるには、少なくとも3ケ月以上は必要だ。
延命処置と救命処置をよく間違うので、議論が混乱する、
この辺の話は近著に詳しく書いた。
安西マリアと言っても若い人たちは知らないだろう。
私の世代にとっては、セクシーな大人のお姉さんという感じ。
一世風靡した人だっだが、最近の消息は知らなかった。
いずれにせよ、こうした話題が出るのも芸能人の宿命だ。
回復をお祈りしたい。
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この記事へのコメント
◼もしかして、植物人間状態だと思われたのではないでしょうか。
◼産経新聞の胃の検査の記事は本当に大事です、自覚症状のあるなしに関係なく、受けるべきだと思います。
Posted by 薬剤師、井澤康夫 at 2014年03月09日 05:38 | 返信
「平穏死、出来る人、できないひと」を読んだつもりでしたけど、延命処置と救命処置の違いはよく読んでいませんでした。
もの凄い違いがあるのですね。
これは恐い話ですね。
Posted by 大谷佳子 at 2014年03月10日 02:10 | 返信
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