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ミイラ取りがミイラに、胃がん医者が胃がんに

2014年04月03日(木)

長く医者をやっていると、案外、自分の専門の領域の病気になることが多い。
正直、そんなお医者さんを何人か見て来た。
近畿大学病院長の塩崎均先生は、ご自分の専門である”胃がん”になられた。
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塩崎先生は30年近く前から知っている。
私は第二内科で塩崎先生は第二外科。

昔の阪大病院は、第二内科と第二外科は同じ7階だった。
第二内科は東側で、第二外科は西側にあった。

塩崎先生は大先輩だが、当時、助手であられたと記憶する。
胃がんの手術や食道静脈瘤の治療などで何度もお世話になった。

その後も何度かお会いしたが、偉い先生なのでご挨拶程度しかできない。
どんどん出世されて、とうとう大学病院の頂点まで登りつめられた。

塩崎先生は、いつも冷静で優しく、安直な表現だが、医者の中の医者、と言う感じ。
その塩崎先生が、産経新聞で連載されているので興味深く拝読していた。

しかし中でも、この記事には、驚かされた。
http://www.drnagao.com/pdf/media/related_article/sankei20140423.pdf

ご自身の進行した胃がんを、放射線と抗がん剤で克服したという話だ。
これには腰を抜かした。

みなさん、こんな外科の先生もおられるのです。
まだ助かる命をも諦めさせる宗教家とは大違い。

胃がんの専門家が胃がんになった。
しかし新しい治療法で克服したのだ。


ミイラ取りがミイラになるのは本当の話だ。

実際に自分が見て来たのは、

スキルス胃がん専門家が、スキルス胃がんに。
肺がんの専門家が、肺がんに。
膵臓がんの専門家が、膵臓がんに。
白血病の専門家が白血病に。
潰瘍性大腸炎の専門家が潰瘍性大腸炎に。
うつ病の専門家がうつ病に・・・・

私はなんでも屋なので、「なんでも病」。いや多臓器不全になるのだろうか。
いや、多臓器不全になる前にとっくに野たれ死んでいるのだろう。

塩崎先生の連載の中でも、この号に書かれている内容は凄-い!と
思ったので、シェアさせて頂く。

偶然にも、5月14日には、近畿大学の講堂で「在宅での平穏死」の講演を
6つの大学の専門家の先生がたにさせて頂く機会を得た。

がん専門医だけに平穏死の話をさせて頂くのは貴重な機会。
頑張って話をしたい。

このブログは、関西国際空港に向かうリムジンバスの中で書いている。
これから台湾に行って、台湾の終末期医療の取材や講演、
そして、台湾のメデイアの方の取材を受ける。




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