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「フレイル」命名

2014年05月19日(月)

「フレイル」という名前は初めて聞く、という人が多いだろう。
日本老年医学会は、筋肉や活力が衰えた状態を「フレイル」と命名した。
それにしても「認知症」、「ロコモ」、「フレイル」とスタンプ(烙印)が増えてきた気がする。
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筋力・活力の老化は「フレイル」 学会が命名、予防提言
            朝日新聞  2014年5月8日(木) 配信
 
 
 日本老年医学会は、高齢になって筋力や活力が衰えた段階を「フレイル」と
名付け、予防に取り組むとする提言をまとめた。これまでは「老化現象」とし
て見過ごされてきたが、統一した名称をつくることで医療や介護の現場の意識
改革を目指している。
 
 フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty」から来ている。健康
と病気の「中間的な段階」で、提言では、75歳以上の多くはこの段階を経て
要介護状態に陥るとしている。高齢になるにつれて筋力が衰える現象は「サル
コペニア」と呼ばれ、さらに生活機能が全般的に低くなるとフレイルとなる。
 
 米国老年医学会の評価法では、(1)移動能力の低下(2)握力の低下(3)
体重の減少(4)疲労感の自覚(5)活動レベルの低下のうち、三つが当てはま
ると、この段階と認定している。国立長寿医療研究センターの調査によると、
愛知県大府市に住む65歳以上の高齢者約5千人(脳卒中などの持病がある人
を除く)のうち11%が該当したという。
 
 たんぱく質を含んだ食事や定期的な運動によって、この段階になるのを防い
だり、遅らせたりできるとされる。提言を作成した荒井秀典・京都大教授は「適
切に対応すれば、心身のよい状態を長く保つことができるという考えを浸透さ
せたい。医療や介護の費用の抑制にもつながる」と話す。(土肥修一)
 
■フレイルの予防法
 
(1)十分なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを含む食事
 
(2)ストレッチ、ウオーキングなどを定期的に行う
 
(3)身体の活動量や認知機能を定期的にチェック
 
(4)感染予防(ワクチン接種を含む)
 
(5)手術の後は栄養やリハビリなど適切なケアを受ける
 
(6)内服薬が多い人(6種類以上)は主治医と相談
 
(荒井秀典・京都大教授による)
 

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