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けったいな後見人たちと家族たち
2014年07月22日(火)
認知症不明者一万人というニュースが流れているが、
在宅療養の患者さんはもっと大変なことになっている。
後見人をつけるのも大変だが、ついてからがもっと大変だ。
在宅療養の患者さんはもっと大変なことになっている。
後見人をつけるのも大変だが、ついてからがもっと大変だ。
後見人になる人には
弁護士、司法書士、社会福祉士、市民などがある。
また2人つく複数後見人の場合はもっと大変になる。
弁護士は、たいてい施設に入れたがる。
「在宅療養が可能である」という証明書を書けという。
なんでも証明書で解決できると思っているのが弁護士。
医者は話合いで解決を図ろうとするのだが、それが理解できない。
社会福祉士は在宅療養が可能であると考えるが、
そのほうがいいという証明書を書いてくれという。
一方、何人かいる家族は、お金の分配のほうで頭がいっぱい。
これまでに本人と家族の間で何か複雑な事情があったようだ。
要は、後見人2人と家族のキーパーソン2人の合計4人で
お金の配分と、療養の場の意見がまったく異なるのだ。
さらに、認知症を診ている医師の見立てが違っている。
ピックをアルツと診断して、間違った治療をしている。
上から目線介護の介護士には、ユマニチュードから教えないといけない。
認知症(ピック)の本人は、上機嫌で何も問題ない。
しかしそれを取り巻く複数の後見人、家族、介護者、そして医師までも
それぞれの利害を巡って大変なバトルを繰り返していて、その対応が大変だ。
認知症の本人より、それを取り巻く、認知症を理解できない人たちに
注ぐエネルギーのほうが、10倍必要となる。
認知症になっても住み慣れた我が家で過したい。
そういうことになっているが、現実は、取りまきの対応に苦労する。
ならば、いっそ、施設に入ってくれ、と思いたくもなる。
後見人のほうが認知症だった、なんてこともあった。
もっとも、医師にも言えることだが。
つまり、社会全体の認知症理解の底上げのほうが優先する。
そうした土台なしに、認知症の地域包括ケアは進むわけがない。
現場はどこも大変なことになっている。
弁護士、司法書士、社会福祉士、市民などがある。
また2人つく複数後見人の場合はもっと大変になる。
弁護士は、たいてい施設に入れたがる。
「在宅療養が可能である」という証明書を書けという。
なんでも証明書で解決できると思っているのが弁護士。
医者は話合いで解決を図ろうとするのだが、それが理解できない。
社会福祉士は在宅療養が可能であると考えるが、
そのほうがいいという証明書を書いてくれという。
一方、何人かいる家族は、お金の分配のほうで頭がいっぱい。
これまでに本人と家族の間で何か複雑な事情があったようだ。
要は、後見人2人と家族のキーパーソン2人の合計4人で
お金の配分と、療養の場の意見がまったく異なるのだ。
さらに、認知症を診ている医師の見立てが違っている。
ピックをアルツと診断して、間違った治療をしている。
上から目線介護の介護士には、ユマニチュードから教えないといけない。
認知症(ピック)の本人は、上機嫌で何も問題ない。
しかしそれを取り巻く複数の後見人、家族、介護者、そして医師までも
それぞれの利害を巡って大変なバトルを繰り返していて、その対応が大変だ。
認知症の本人より、それを取り巻く、認知症を理解できない人たちに
注ぐエネルギーのほうが、10倍必要となる。
認知症になっても住み慣れた我が家で過したい。
そういうことになっているが、現実は、取りまきの対応に苦労する。
ならば、いっそ、施設に入ってくれ、と思いたくもなる。
後見人のほうが認知症だった、なんてこともあった。
もっとも、医師にも言えることだが。
つまり、社会全体の認知症理解の底上げのほうが優先する。
そうした土台なしに、認知症の地域包括ケアは進むわけがない。
現場はどこも大変なことになっている。
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この記事へのコメント
今日もお疲れ様です。
名前の“らら”はワンコの名前です。
もうすぐ14歳、人間で言うと80歳近くでしょうか。
犬にも寿命があります。
がんにもなりました。
こんなに大きな腫瘍があちこちあるのに今はあまり苦しんでいません。
平均寿命を越えています。
獣医師はいろんな選択肢を説明してくれます。
今後、苦しむようであれば安楽死の選択もひとつ。
あらかじめ?日にちや時間の設定(診療時間外)が可能。
休日・夜間であれば救急動物医療センターへの安楽死への紹介状あり。
かかりつけ医からの紹介状があると安楽死への受け入れが初診でも可能だと。
説明を聴くだけで、想像をするだけで涙があふれます。
今は時間さえあれば、顔を覗き込んで眼を見て、タッチングしています。
ユマニチュードだなぁ~と思いながら・・・・・
動物には安楽死が許される。
人間より動物医療の方が進んでる?とか思いながら・・・・・
でもあともう少しとおまじないをかけながら表情や動作、呼吸の粗さをみている毎日。
私のエゴで延命はしないと決めている。
最後は自宅で家族全員そろった時に往診してもらい虹の橋を渡ってもらおう。
毎朝、出勤時に1人の時に逝かないでねと出かけている。これもエゴかな?
命って重たいですね。
Posted by らら at 2014年07月22日 09:31 | 返信
先生こんにちは。母が亡くなってからあまりのバタバタでこちらにもあまり書き込みできずにいましたが、父の成年後見のプロセスをご報告することをお約束していましたので少しばかり「我が家の場合」をコメントさせていただきます。
まず最初に申し上げねばならないことがあります。それは、成年後見の体験をご披露するに当たっては、完全匿名ではないこちらのコメント欄ではあまり具体的なことは残念ながら申し上げられません。
その点については消化不良のコメントとなることをお許しくださいませ。
先生もご存じのように、母の死後に駆け足で神戸地方裁判所尼崎支部にて父の成年後見の申し立てを開始しました。最初は自力で申し立てをするつもりでしたが、関係資料などとりよせたり調べるうちにこれはかなり厄介な案件だと自ずからわかり出しました。それでもやってやれないことはない事もわかりましたが、ある時点で「これは私一人ではやってはいけない。」と感じるようになりました。
幸い友人に数人成年後見人申し立ての経験者がおり、信頼関係もあり具体的なお話を伺いました。
その結果、費用はかかるけれどまずは信頼できる司法書士さんを探して申し立てフォローを依頼しようと決断。
友人たちのアドバイスを参考にしてインターネットで情報を集めてある司法書士事務所に無料相談を申し込み、たいへん話しやすい司法書士さんでしたのでその場で成年後見の申し立て依頼契約に至りました。
申し立て段階から専門家をいれたのは、やはり法律的に何が正しくて正しくないかが素人である私には全く判断できないからです。書類を一つ揃えるたびにそれにまつわる疑問点が出てきます。そのたびに司法書士さんに質問して本当にいろんなことを教えていただけました。
盲点ですが、特に助かったのはコピー作業です。本当にあらゆる種類の、それも色んなサイズの関係書類全てコピーして裁判所に提出しなければなりません。権利書、登記簿、保険証、通帳全ページEtc・・・。
こんな大事なものばかりコンビニコピー機での作業など絶対無理ですし、家庭用の印刷機でも何度もトナーを交換したと友人は言ってました。司法書士さんは手慣れたもので原版、現物をまとめてお渡ししたら「コピーはこちらで全部しますので、2時間ほどお買い物でも行ってきてください。」と言われ、川西阪急で母の租供養など物色して事務所に帰るとコピーしたものを項目別に分けて冊子にしてくださっていました。15センチくらい厚みがあったと思います。うちはまだ少ないほうですよと言われてビックリでした。
そんなこんなで提出書類が全て揃ったところで裁判所での「聞き取り」がありました。ここが一番のヤマ場です。
司法書士さんと二人三脚で作成した資料から、あらゆる角度より質問攻めです。2時間ほどかかりました。司法書士さんが仰るには普通より長かったそうです。やはり私自身が感じたように突っ込みどころ満載の案件だったのだと思います。
そしてその場で裁判官の方に最後に言われたことは、「娘さん(私の事です)がお父様の後見人になることを希望されていますが、裁判所としてはこの仕事は娘さんにはあまりにも荷が重いと感じます。判決は後日ですがおそらくは専門家に後見人を依頼すべしとの決定が予想されます。その場合、司法書士、あるいは弁護士の指名を申し立てすることは可能ですが、どなたかご希望の専門家はおられますか?」ということでした。なかば判決が下りてるような感じでした。
そこで、すでにあらゆることをご助言頂いておりました、今回申し立てフォローを依頼した司法書士さんにその場でお願いして承諾いただき、書類にご署名頂きました。
判決はそれから1週間後に書留で届きました。その時指名させていただいた司法書士さんを父の後見人に任命すると書かれていました。正直ホッとしました。
すぐに司法書士さんに連絡を取り、父と初顔合わせできたのは母の百か日法要当日でした。母も一安心したのではと思っています。
本当に色んなケースがあるみたいです。相続が争続になっていることが根底にあるご家庭はとにかくゴタゴタが絶えないようですね。
うちの場合はとにかく父をできる限り自宅で面倒見たい。そのために父の財産は計画的に使いたい。とそれだけですのでいたってシンプルです。
長尾クリニックの事も先生のこともいつも司法書士さんにお話ししていましたら、なんと司法書士の勉強会に長尾先生が講師として来られた!と驚いておられました。先生はすぐシンクロされるんですよ~とこちらも不思議な説明を!
現在は月に一回のペースで父の面談に来て下さり、その際に色々な相談や会計のやりとりをしております。この前などは父が番号を忘れていた「開かずの金庫」を司法書士さんが業者さんを連れてきてくださり金庫破りを実施しました。
家探ししても見つからなかった重要書類がいくつも出てきまして更に用事が進められそうです。
そしてついこの前は司法書士さんのところに父の介護認定「要介護5」が届きましてハイタッチものでした。喜んでいいのか複雑なところですが、父の介護度が落ちたら次は何を削ろうか?とケアマネさんと悲壮感漂う相談をしている旨伝えてましたので、ご自分の事のように喜んでくださりました。
まぁこんな感じで、有難いことに司法書士さんとも順調に良い関係ができていると思います。
早いもので、もうすぐ母の一周忌です。去年の今頃とは全く変わりましたがようやく軌道に乗ってきました。父には少しでも長く、できれば母のように最後まで自宅で生活できればと切に願います。
Posted by チズ at 2014年07月23日 04:46 | 返信
私が先に、死んだら、母はどうなるのだろうと思います。
自治会も、うるさく連絡先を教えろと言いました。
従兄夫婦に、お願いするしかありません。
まあできるだけ、母より長生きするしかないなあと思います。
私の老後も、従兄夫婦か、誰か親せきの若い人に頼まなければいけないなあと思います。
長尾先生のヘルパーさんで、がん患者さんだった方みたいに、潔く、どこかに寄付して、徐々に、死ねたら良いのになあと思いますけど、なかなかそうは行きませんでしょう。
Posted by 大谷佳子 at 2014年07月24日 03:28 | 返信
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