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9月3日は睡眠の日
2014年09月06日(土)
産経新聞・心と体シリーズ第3回 9月3日は「すいみんの日」
ぐっすり眠ることで、生活習慣病等を克服
去る9月3日に奮発して寝具を購入しました。「睡眠環境診断士」のアドバイスを仰ぎました。なぜ9月3日なのか?それは、9月3日が「すいみんの日」だったからです。「ぐっすり」の語呂合わせから来ていると。実は3月18日も「すいみんの日」だそうです。つまり日本の「すいみんの日」は春夏2回あるのです。3月18日は世界睡眠学会が定めた「世界睡眠の日」で、9月3日は日本独自だそうです。それぞれの「すいみんの日」を挟む各1週間は「健康睡眠週間」とされ、様々な啓発活動が行われています。
ある民間のアンケート調査によると、20~59歳の4人に1人が睡眠障害であるそうです。また別の調査では、6割以上の人が「疲れがとれない」とか「睡眠不足だ」など睡眠に不安を感じているそうです。睡眠の時間はもちろん大切ですが、それに加えて睡眠の質が問われる時代になりました。心と体の健康バランスにはこれまで運動と栄養ばかり注目されて、「休養」、特に「睡眠」に関する啓発は少なかったような気がします。それは睡眠領域の研究の歴史がまだ浅いこととも関係しているのでしょう。
厚労省は今年3月に「健康づくりのための睡眠指針2014―睡眠12ケ条―」を発表しました。1.良い睡眠でからだもこころも健康に。2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。3.良い睡眠は生活習慣病予防につながる。4.睡眠による休息感はこころの健康に重要。5.年齢や季節に応じて昼間の眠気で困らない程度の睡眠を。6.良い睡眠のためには環境づくりが重要。7.若年世代は夜更かしを避け体内時計のリズムを保つ。8.勤労世代の疲労回復・能率アップに充分な睡眠を。9.熟年世代は朝晩メリハリ、昼間に適度な運動で良い睡眠を。10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。11.いつもと違う睡眠には要注意。12.眠れない、その苦しみを抱えずに専門家に相談を。 この睡眠12ケ条の中には、さまざまな科学的見地も散りばめられています。世代別にもなっています。6は、寝室の温度、湿度、光、寝具、寝衣のことです。これらの睡眠環境特に眠り心地のいい寝具の開発が盛んになってきました。また10の眠くなってからということも重要です。たしかに眠くないのに寝床に入っても中々寝つけませんよね。
慢性的な睡眠不足は、昼間の眠気や意欲低下や記憶力低下につながります。また生活習慣病、特に糖尿病になり易いため心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。成人の最適な睡眠時間とは7時間30分だそうです。それより短くても長くてもいけない。もちろん年齢差、男女差、遺伝差、個人差もありますし、ナポレオンのような例外もあるでしょうが。夕食後2時間以内に寝ると、肌荒れになります。また電気をつけっぱなしで寝ると太ります。このように睡眠に関する科学的エビデンスが蓄積されつつあります。健康づくりに、良き睡眠を忘れがちですが、秋の夜長をぐっすり眠るためにも是非「すいみんの日」を知って頂き、自分自身の睡眠を振り返ってみて下さい。人間は、人生の3分の1が睡眠です。人生80年なら、25年間が布団の中で過すのです。そう考えると熟眠できる寝具への投資は意味があると思いませんか?
キーワード 睡眠環境診断士
睡眠生理学、寝具性能、寝室環境の三分野についての知識を持ち、睡眠環境を人体と寝具と寝室のシステムとして総合的に把握して診断・評価する役割を担う資格。同様の資格として「睡眠環境・寝具指導士」などもあり、養成が進んでいる。
ぐっすり眠ることで、生活習慣病等を克服
去る9月3日に奮発して寝具を購入しました。「睡眠環境診断士」のアドバイスを仰ぎました。なぜ9月3日なのか?それは、9月3日が「すいみんの日」だったからです。「ぐっすり」の語呂合わせから来ていると。実は3月18日も「すいみんの日」だそうです。つまり日本の「すいみんの日」は春夏2回あるのです。3月18日は世界睡眠学会が定めた「世界睡眠の日」で、9月3日は日本独自だそうです。それぞれの「すいみんの日」を挟む各1週間は「健康睡眠週間」とされ、様々な啓発活動が行われています。
ある民間のアンケート調査によると、20~59歳の4人に1人が睡眠障害であるそうです。また別の調査では、6割以上の人が「疲れがとれない」とか「睡眠不足だ」など睡眠に不安を感じているそうです。睡眠の時間はもちろん大切ですが、それに加えて睡眠の質が問われる時代になりました。心と体の健康バランスにはこれまで運動と栄養ばかり注目されて、「休養」、特に「睡眠」に関する啓発は少なかったような気がします。それは睡眠領域の研究の歴史がまだ浅いこととも関係しているのでしょう。
厚労省は今年3月に「健康づくりのための睡眠指針2014―睡眠12ケ条―」を発表しました。1.良い睡眠でからだもこころも健康に。2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。3.良い睡眠は生活習慣病予防につながる。4.睡眠による休息感はこころの健康に重要。5.年齢や季節に応じて昼間の眠気で困らない程度の睡眠を。6.良い睡眠のためには環境づくりが重要。7.若年世代は夜更かしを避け体内時計のリズムを保つ。8.勤労世代の疲労回復・能率アップに充分な睡眠を。9.熟年世代は朝晩メリハリ、昼間に適度な運動で良い睡眠を。10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。11.いつもと違う睡眠には要注意。12.眠れない、その苦しみを抱えずに専門家に相談を。 この睡眠12ケ条の中には、さまざまな科学的見地も散りばめられています。世代別にもなっています。6は、寝室の温度、湿度、光、寝具、寝衣のことです。これらの睡眠環境特に眠り心地のいい寝具の開発が盛んになってきました。また10の眠くなってからということも重要です。たしかに眠くないのに寝床に入っても中々寝つけませんよね。
慢性的な睡眠不足は、昼間の眠気や意欲低下や記憶力低下につながります。また生活習慣病、特に糖尿病になり易いため心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。成人の最適な睡眠時間とは7時間30分だそうです。それより短くても長くてもいけない。もちろん年齢差、男女差、遺伝差、個人差もありますし、ナポレオンのような例外もあるでしょうが。夕食後2時間以内に寝ると、肌荒れになります。また電気をつけっぱなしで寝ると太ります。このように睡眠に関する科学的エビデンスが蓄積されつつあります。健康づくりに、良き睡眠を忘れがちですが、秋の夜長をぐっすり眠るためにも是非「すいみんの日」を知って頂き、自分自身の睡眠を振り返ってみて下さい。人間は、人生の3分の1が睡眠です。人生80年なら、25年間が布団の中で過すのです。そう考えると熟眠できる寝具への投資は意味があると思いませんか?
キーワード 睡眠環境診断士
睡眠生理学、寝具性能、寝室環境の三分野についての知識を持ち、睡眠環境を人体と寝具と寝室のシステムとして総合的に把握して診断・評価する役割を担う資格。同様の資格として「睡眠環境・寝具指導士」などもあり、養成が進んでいる。
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