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黒田裕子さん

2014年09月19日(金)

アピタルを書いていたら、黒田裕子さんの記事が流れてきて驚いている。
彼女と最後に会ったのは、8月9日の台風前夜で、遅くまで飲んでいた。
明和病院から島根医大緩和ケア病棟に移られたそうだが、全く知らなかった。
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黒田さんにはずいぶん、お世話になった。
こんな人もいるから頑張らないと、と励まされた。

怒られたり、励まされたり、誉められたり・・・
元旦から気仙沼に呼びだされたこともあった・・・・


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

9月19日(金) 時差ボケ
 
シカゴで開催されている死の権利・世界連合にいます。
世界26ケ国、55団体が参加しての世界大会です。
アジアからの参加国は、日本と香港だけです。
 
それにしても、朝一番から夜まで、「死」の話題だけで
話がつきない人がこれだけいることに素直に驚きます。
3分の2くらいが、女性の参加者です。
 
私は英語がとても苦手なので、休憩時間や昼食時にみなさんが
ワイワイ騒いでいても一人蚊帳の外でとても大人しくしています。
そんな人間は、おそらく私だけです。
 
と思いながら、周囲を眺めていたら、もう一人いました。
頭に幽霊のトレードマークのような形をした冠を被った女性。
どこから来られたのか知りませんが、たった一人で昼食を食べていた。
 
話しかけようかな、とも思いました。
しかし英語ができないので話しかけることもできず静観でした。
大好きな「死」がテーマの大会なのですが、気遅れしています。
 
予想はしていたものの、時差ボケになっています。
この場合の「ボケ」は使ってもいいのでしょうか。
昼夜を問わず、激しい睡魔が襲ってきます。
 
睡眠発作が特徴的なナルコレプシーという病気があるのですが、
それはこんなんだろうか、と思うくらいの睡魔に襲われます。
今夜は21時に、激しい睡魔が来ました。
 
素直に寝ると、目覚めたら、まだ23時10分でした。
自分の睡眠周期が約2時間であることが確認できました。
普段は、3~4回の睡眠周期を繰り返しているわけです。
 
昨夜は午前4時に再び睡魔が襲い、午前8時まで寝ました。
要するにどこが朝か夜か、さっぱり分らない1日でした。
自分の体内時計が、とても困っているのがよく分かります。
 
4泊の旅なので、順応した頃に帰国してまた同じことです。
今も日本の患者さんから電話がかかってきました。
こちらはもう昼も夜も関係ないので、全然OKです。
 
ただしかける側の電話代は、少しかかるそうです。
それでも昔の国際電話に比べたら、安いもの。
便利な時代になったものです。
 
ミシガン湖に近いホテルに泊まっています。
夜になると気温が10度を切り、寒いです。
真夏の格好で来たので、くしゃみが出ます。
 
ノースウエスタン大学、シカゴ商品取引所などシカゴ市内を
散策しましたがここは本当にビジネスの街だなあと思います。
高層ビルの密集度は、東京より上です。
 
ホテルのインターネット接続代は1日2000円かかります。
日本では考えられない値段ですが、海外はどこもそんなもの。
ネット環境があるからこそ、いろんな情報交換や仕事が可能。
 
それにしても今や、地球のどこにいてもネットや携帯があるので
とても遠くにいる実感があまりしません。
いいことなのか、悪いことなのか。
 
現在こちらの午前2時なのですが悲しいニュースが入ってきました。
盟友であり大先輩でもある黒田裕子さんが病に倒れたという知らせ。→こちら
つい先日、遅くまでワイワイ飲んでいたのに、あれは幻だったのか。
 
黒田さんは、日本のマザーテレサかナイチンゲールか忘れましたが、
このブログでもご紹介したことがある看護師さんの鏡のような女性だ。  →こちら
私は出来が悪いので、どちらかというといつも怒られていたような気がする。
 
7月には、日本ホスピス在宅ケア研究会神戸大会の実行委員長として、
不眠不休の働きをされていて、その御苦労もたたったのでしょうか。
2年前の元旦は気仙沼の仮設住宅に呼びだされて駆けつけたことも。
 
まだ闘病中なのに、とっても悲しい気持ちになっています。
彼女の声が聞こえてきそうです。
いや、ハッキリ聞こえます。
 
幻聴ではありません。
「長尾先生~、もっと頑張ってよ!」
なんともいえない気持ちで、シカゴの朝を迎えようとしています。
 

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この記事へのコメント

先生の新刊はいつでしょうか。楽しみにしています。

Posted by 小太郎 at 2014年09月19日 11:55 | 返信

私の主治医はかなり心のない先生だと思ってるんですが、
長尾先生みたいな心のあるお医者さんに変わってほしいなと思いました。

Posted by 桜井翼 at 2014年09月20日 12:34 | 返信

黒田裕子さんと言う方の事は全く存じ上げませんでした。
宝塚市民病院にも、凄い方がいらっしゃったのですね。
私はもっぱら、ボランティアコーディネーターの森良子さんの下で、救援物資の仕分けばかりしていました。鍼灸師会宝塚支部として良元小学校の避難所にボランティアで入ったのは2~3週間くらい経ってからでした。
今年自治会の用事で、初めて売布のボランティアセンターのフレミラに行くことがあって、「森良子さんはおげんきですか?」と聞くと、スタッフの方がしばらく口ごもってから「実はご病気で、亡くなられたのですよ。もう3年になります」と仰ったので思わず涙が出ました。
なんか皆、一生懸命だった女性がストレスで、倒れていらっしゃるみたいで、怖いです。
黒田裕子さんは是非、ご快復なさって、お元気になってください。
長尾先生、皆さんと、英語でしゃべる時は、スイスの時みたいに、アルコールと、筆談でトライしてみてください。長尾先生の英語力は、凄いじゃないですか。

Posted by 大谷佳子 at 2014年09月20日 03:12 | 返信

 人間 有限の生物ですから 無理は禁物です

 無理⇔無理がたたる⇔もっと頑張らなくては⇔普段ならしないような失敗凡ミスの連続⇔うつ⇔自殺 中高年男性受難の時代です

 

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年09月20日 10:31 | 返信

初めてのコメント失礼します。
黒田婦長には、26年前私が25歳の時に、宝塚市立病院で大変お世話になりました。

重症筋無力症のため胸腺摘出術を受けたのですが、病院開設以来始めての手術で不安になり、ハプニングを巻き起こしたりしました。
黒田婦長は2日間病院に泊まりこんでくださり、本当にお世話になりました。
私の結婚式にも来賓で出席していただきました。

阪神大震災後は、お忙しそうだし、年賀状を出したりすると却って返事に気を使わすだろうと、ずっとご無沙汰でした。
今、朝日新聞アピタルの長尾先生の記事で黒田婦長のことを知り、ただただ驚いています。

いつも「無理しないでよ」と私に言って下さった婦長さん。
でも、一番無理していたのは婦長さんかもしれません。

今夜は眠れそうにありません・・・

Posted by 不死身のひみこ at 2014年09月21日 04:33 | 返信

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