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療養病院におけるリビングウイル

2014年10月23日(木)

ある療養病院の医師から、入院患者さんのリビングウイルの
取り扱いに関する質問を頂いた。→こちら
とってもいい質問で、このテーマだけで何時間でも議論したい。
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私はこの患者さんの気持ちが良く分かる。
しかし鼻の管を抜けば、殺人罪で逮捕されるだろう。

リビングウイルがあっても、このような場合がある。
日本は、先進国でリビングウイルが法的に担保されていない国だ。

欧米や台湾など、先進国はすべてリビングウイルが担保されている。
日本では国会で9年間議論されたが、ほとんど進展していない。

日本医師会はじめ全ての医療界、患者会、法曹界、宗教界(キリスト教、
神道、仏教会すべて)など、すべての団体が激しく反対しているからだ。

私たち、リビングウイル協会だけが議論を前に進めようとしてきたが
現在、まったく暗礁に乗り上げている。

患者の意思を尊重するのか?
家族の意思のほうを尊重するのか?

両者の折り合いをどつけるのか?
結局、家族の問題であるのが良く分かる。

日本型のリビングウイルを検討する有識者検討会は5回目を迎える。


昨夜も、遠方の知人から胃ろうの相談に深夜まで1時間を要した。
毎日、毎日、そんな相談ばかりなのだが、時間がいくらあっても足りない。

そう思って、本を書いているが、それも読まない人からの相談が舞い込む。
私の人生は、そうした医療相談のためにあるのだろうか?

今日は2本の講演会とテレビ取材だ。

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この記事へのコメント

>そう思って、本を書いているが、それも読まない人からの相談が舞い込む。

 本も読まないで突然相談すると言う 自分勝手と言っていいのかそういう気持ちは理解できない。せめて 忙しい先生に相談するなら前もって読むのが常識だと思いますけどね 

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年10月23日 07:00 | 返信

>私の人生は、そうした医療相談のためにあるのだろうか?

そうは言っても”お人好し”が全面に出てるので...。こちら外野の立場でなんとも文章にはし難いのですが、まずブログに[お問い合わせ]欄があって、御丁寧にwelcomeしてるので...。但し書きはあるものの、藁をも掴みたい心境な人は、「相談してもいいのですね?少し位なら..。」と思うかも。

今日のapitalで尼崎の下町のお母ちゃんとの会話は、中身は深刻なのだけれど、どこか暖かくていいですね。通りすがりにDr.に声掛けるなんて、関東では、たぶん無いと思います。医療や福祉の地域的活動は西の方が活発で羨ましいです。

Posted by もも at 2014年10月26日 12:04 | 返信

忙しい先生に相談するなら、前もって読むのが常識、と言われても、ごくごく普通の大多数の人々は、本が出ているから読んでおこう、読んでから相談してみようとは思わないです。多分。
自分や、家族はいつまでも胃ろうや認知症、癌、、、無縁と思い、考える年齢だ、、、と感じても敢えて遠ざけている。
いざ当事者になって慌てふためき、ネット検索したら、もも様の書かれた通りの優しそうなHP、ブログがある、本も出している、読むより早い、よし相談してみよう。知人に在宅医療の医師がいた、相談してみよう、となるのでは。
親類に病院嫌い、酒煙草長年大量摂取の後期高齢者が。
数年来老衰?という弱り方。意地でもトイレへ、しもの失敗や、
嘔吐も。今年、咳、痰も酷く、家族が無理に検査へ、肺がん余命宣告。
トイレへ行こうとし、転倒手首骨折、そして脳梗塞で入院となりました。
本人は検査に行った、結果説明には拒否。
余命宣告、受けているとは思っていないので、連れて帰れ、介護する側は、緊張が切れて、この先どういう経過をたどるか、病状によってはどういう決断をしていかないといけないか?頭のなかは混乱だと。
そんなとき、先生のブログを知れば(ネット環境有りませんし、できませんが)、相談してみようと、相手のことなど思いもせず、即実行するでしょう。専門家に聞く、聞いてもらう、安心と不安解消です。

もも様も書かれているお母ちゃんとの会話、大変なんだけど、ホント暖かい。こういう会話ができる掛かり付け医探すのは、難しいです。どうしたら良いんでしょう先生?
本も読まんと、相談せんといて、言われますかね。

Posted by 小畑ふみこ at 2014年10月26日 10:34 | 返信

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