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余命半年で安楽死を選んだ29歳女性

2014年10月23日(木)

余命半年で安楽死を選んだ29歳女性(アメリカ人)が大きな話題になっている。
脳腫瘍で手術下が半年後に再発したという。→こちら  
ネットを見て驚いたのは、多くの若い人は彼女に賛同していること。
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日本では、尊厳死(平穏死)さえも法的にはグレー。
先進国で唯一、リビングウイルの法律を持たない国だ。

9年間議論しても、すべての団体(医療界、法曹界、宗教界)が反対して
議論がまったく進まない。

当然、日本では安楽死は単なる殺人罪だ。
そんな基礎知識もない若者が、ネット上で安楽死に賛成している不思議な現象。

この件に関する取材が相次いでいる。
今日も講演の合間に取材がある。

ちなみに、私はこうした安楽死に反対している。
先日、アメリカのシカゴでもそう講演してきたばかり。

本当に下手な英語なのでアップするのがとっても恥ずかしく諦めていたのだが、
本当に暇で寛大な人だけ観て、どうか笑ってやってください。→こちら


29歳の安楽死に、みなさまのご意見は??




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この記事へのコメント

先週、吹田ホスピス市民塾の立花隆講演会『がんとどう向き合うか』に参加させていただきました。
立花さんも、この女性の「医師による自殺ほう助」について、講演の終わりの方で、とりあげられていました。
ご自身の進行形「がんとの共生」の体験から、ご友人であった、戸塚洋二さん、筑紫哲也さんが、「緩和ケア」を最後まで拒否されていたことを残念がられ、「緩和ケア概念のパラダイムシフト」を提唱されています。
でも、安楽死と平穏死(尊厳死)の相違については、ご存知ないのか(まさか?)、触れられませんでした。知の巨人と言われる立花さんのことですから、深いご考察を、今後に期待したいと思いました。

立花さんは、多細胞生物の宿命としての、DNAのコピーミスによる変異の蓄積、ヒト環境の変異誘発要因など、がんの生と死の謎を平易に解き明かされるなど、定評があります。ただ、遺伝子説に反対する、ミナ・ビッセルの細胞微小環境説は紹介されていません。
ご自身は、多少の延命より、QOLの維持の方を望む、少しでも長く知的生産活動(本を書くという行為)、良質の知的消費活動を維持したい、意識をクリアな状態に保ったままの生を維持したいそうです。

長尾先生には、「がんにならない人、がんになる人」「がんで死なない人、がんで死ぬ人」という本も、勝手ながら期待したいと思います。
がんは老人病、だれもががんになり、がんで死ぬ、保険に入ろうという強迫ストレスから、解放され、がん未病、がん共生という視点から、自分なりに納得できる生を、まっとうしたいのです。

Posted by 鍵山いさお at 2014年10月23日 02:02 | 返信

死ぬまでの期間が、痛みや吐き気との戦いに終始するのなら、安楽死を選択すると思う。
死ぬまでの期間で、精神の正常を保つことができず自分として存在できなくなった時点で、安楽死したいと思う。(私は日本人だけど、アメリカ人は自己決定できなくなることをとても恐れている、と聞いたことがある。だから安楽死に肯定的なのではないかと推測。)

死ぬまでの期間が、十分な緩和ケアが提供されて、陽射しの暖かさや白湯の甘さを感じることができて、今自分がどういう状態なのかをおぼろげにでも理解できるなら、すなわち、尊厳死できるなら、その時まで生きたい。

すべての死が尊厳死となった時、安楽死を選ぶ人はいなくなるのではないか。

Posted by komachi at 2014年10月24日 01:36 | 返信

 薬剤師ですが 先生の何千分の一くらい終末期の患者さんとお付き合いさせてもらったことがあります 何十年もおつきあいがありあんな健康な方が・・・最後はのたうち回って 苦しまれるのを見ているのは本当に辛いことでした ご自身で万が一の時はどうするとかも思いも寄らなかったと思います。ご家族もそれをただ見ているだけでした 医師も何もなすすべもなくと言うような状態でした日本の法律上どうしようもないのかと思いましたが、これからの超高齢化社会と医療の進歩とどのように兼ね合いをつけて行けばよいのか・・・
 ■英語のご講演されたんですね ^^:

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年10月24日 02:05 | 返信

長尾先生、英語もお上手じゃないですか!
凄い凄い!

Posted by にゃんにゃん at 2014年10月25日 03:20 | 返信

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