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日本食と腸内細菌

2014年10月26日(日)

「健康の源は腸内細菌にある!」という本が沢山出ているが本当だと思う。
肉は食べてもいいが、日本人の基本形は日本食が良い腸内環境を造る。
大腸ファーバーでいろんな人の腸の粘膜を観察しているとそう思う。
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昨日の産経新聞兵庫版から引用させて頂く。
そうは書きながら、昨夜の夕食は、カラオケボックスの焼きソバだった。


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産経新聞・腸と心シリーズ第二回  腸が喜ぶ日本食
                       健康は腸内細菌数とバランスで決まる
 
 みなさんにとって理想のウンコとはどんなイメージですか?私は長いバナナやトグロを巻いたウンコの模型をイメージします。戦前の日本人のウンコはなんと400gもあったそうです。体の大きな欧米人の約2倍ものウンコを出す民族でした。それは食物繊維の摂取量が多かったからです。食物繊維は腸内のお掃除隊の役割をしています。そうした太く重いウンコを出せる腸の中には1000兆個の腸内細菌が棲んでいます。理想的な善玉菌:悪玉菌:日和見菌の割合は2:1:7と言われています。これはみなさまの周囲、人間の社会とよく似た割合に思えます。

 しかし日本人のウンコの重量は食物繊維の摂取量と比例して、戦後半減しています。そこで2010年の食品摂取基準では、男性は1日19g以上、女性は17g以上が目標摂取量として掲げています。玄米などの穀類や大豆やインゲン豆などの豆類、ゴボウなどの根菜類、キャベツや大根などの野菜類、昆布やワカメなどの海藻類には、食物繊維は多く含まれています。その中でも、ゴボウは、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が豊富な食べものとして野菜の中で理想的です。また菜の花、アボガド、タケノコ、ブロッコリーなどもお勧めです。

 ウンコの状態を観察することで腸内細菌叢の状態をだいたい推測できます。下痢状の便は、腸内細菌の数の減少です。コールタールのような便は腸内の善玉菌が減っています。とても臭い便は、悪玉菌が増えて腸内環境の悪化を示唆します。ちなみにオナラが臭いのも同じことです。こうしてウンコをよく観察することで、腸内環境の良し悪しを大体知ることができます。腸の中の環境が悪化することは、1)善玉菌の減少、2)悪玉菌の増加、3)腸内細菌数の減少、のどれかなのです。つまり、人間の健康は「腸内細菌の数と腸内環境のバランス」によって決まるのです。

 腸内細菌を増やすもっとも簡単な方法は、食事の中からビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を直接取り入れることです。生まれたばかりの赤ちゃんの腸の中は、ビフィズス菌が大半です。しかし歳を取るにつれて年々、ビフィズス菌や乳酸菌が減る一方、ウエルシュ菌などの悪玉菌が増えてきます。ヨーグルトやチーズに含まれる乳酸菌は、9割が胃酸にやられてしまい腸に届きません。仮に生きて届いたとしてもウンコとして便に放出されます。ウンコの半分は生きた腸内細菌と死んだ腸内細菌です。ちなみに乳酸菌はたとえ死んでも善玉菌を増やします。決して「乳酸菌は生きていないとダメ」というわけではありません。乳酸菌は善玉菌を増やすだけでなく、日和見菌を含めた腸内細菌の総量を増加させることが広く知られています。

 日本の伝統的な発酵食品である、みぞ、納豆、しょう油、漬けものなどは、乳酸菌や酵母菌や麺菌などを含み、腸内細菌叢のバランスを改善します。要は、和食にすると腸内細菌の質も量も劇的に改善するのです。この日本の和食がユネスコの無形文化遺産に登録された意義を、この秋、もう1回かみしめたいと思います。
 
キーワード 日和見菌
レンサ球菌やバクテロイデス菌など腸内細菌叢の7割を占めるとされる細菌群。善玉とも悪玉ともどちらともいえない細菌であるが、食べ物や環境によってどちらにも揺れ動く可能性を秘めた細菌群とも言える。
 

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この記事へのコメント

そうですよね・・・季節ごとの食を味わいながら、収穫したものが多い場合は、発酵という貯蔵技術(?)ができる日本食は素敵です。

と、分かってはいても、その少しの "手間" を節約してしまうと、腸への思いやりも減ってしまうのかもしれない。。。ですね。

時間に終われる生活が続いているため、インスタントになってしまいますが(苦笑)、昼食のお味噌汁をお弁当と一緒にいただくようにしています。
これから寒くなる季節は、ほっこりとしたいときには、麹の入っている温かい甘酒をいただこうかな。 

やっぱり、日本人でよかった~。 
などと思う今日この頃です。

Posted by よしみ at 2014年10月27日 09:35 | 返信

産経新聞の記事拝見致しました

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年10月27日 09:47 | 返信

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