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11月1日に安楽死する予定の29歳女性

2014年10月26日(日)

脳腫瘍で余命半年と宣言された29歳の女性が11月1日に安楽死するという。
欧米のいくつかの国や州では、安楽死が認められている。
私は平穏死(自然死、尊厳死)には賛成だが、安楽死には強く反対している。
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よく分らないという人は1分間強の動画を見て欲しい。→こちら

彼女は11月1日に安楽死する予定。
全米がこの是非を巡って揺れている。

揺れていても、オレゴン州は安楽死法が認められている。
日本では完全な殺人だが、あちらでは合法。

いいですか。

日本では、尊厳死さえグレー。
安楽死は、当然、殺人罪。

この差は何なのか?

実は、今夜のフジテレビの「Mrサンデー」でこの特集をやるそうだ。
私も半日にわたって取材を受けた。

しかし国内ニュースが多すぎて、私の話しなどはすべてカットという連絡をさっき受けた。
一生懸命に、何時間も話したのに残念。

先日も、NHKの取材に応じたが、2時間話して、全国放送では全部カット。
こうした問題は、決して5分や10分の枠には収まらないので是非、2時間の特番でやって欲しい。

一過性の見世物に終わらせずに、日本人もよく考えたらいい。

先日、シカゴでご一緒した、現在ボストン在住の大西睦子先生が
フォアーサイトに、いい記事を書いてくれたので参考にしてほしい。→こちら

私は、ブリトニーさんのような末期と判断された脳腫瘍のケースを
在宅で何例か診てきた。

今年も20代の方を診た。
病院の予想を遥かに(数倍)上回って生きた。

外出した、笑った、最期まで食べた、
そして静かに旅立った。

叶うならば、ブリトニーさんに彼の生活ぶりを伝えたい。
そうすると彼女の決意は変わるだろう。

尼崎に来たら、1年は充分楽しめるはず。
そんなことも伝えたいのだが、すべてはパー。

せめて、このブログで、多くの人に考えてもらいたい。
脳の一部が損なわれても、助けがあれば生きていけるのだ。

脳の機能が低下しただけで安楽死するのならば
認知症はどうなるのだ?

オランダの安楽死数は年々増加。
その中で、認知症が占める割合も増加。

そんな、「安楽死議論に流れる欧米」に、先月のシカゴで
唯一、異論を唱えてきたばかり。 →こちら

しかし、宗教的背景、医療制度や在宅制度の社会保障制度、
そして緩和ケアの技術が異なるので、とても単純比較はできない。

日本は、リビングウイルを担保する法律を持たない唯一の国。(先進国中)
しかし、自宅で、最期まで生活を楽しんで「平穏死」できる国。

世界は、まだ「平穏死」を知らない。
枯れて死nば苦しくないことを知らない。

日本人が当たり前と思っている中に、当たり前で無い素晴らしい文化が沢山ある。
おもてなし、へいおんし、あうん・・・

3周遅れだと思っていたら、実は1周先を行っているような気さえした。
それが、9月の死の権利・世界連合に参加しての率直な印象だ。

ブリットニーさん、安楽死なんてしなくても大丈夫
もし寄り添おってくれる医師や看護師さえいれば、の話だが。

以下、大西睦子先生が書かれた原稿。
私の名前も登場する。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


**********************************************************
米29歳女性をめぐる「安楽死」大論争:「尊厳をもって生きる」こと
 
この原稿は新潮社「Foresight」より転載です。
http://www.fsight.jp/30098
 
 
内科医師
大西 睦子
 
2014年10月28日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp
---------------------------------------------------------------------
ブリタニー・メイナードさん、29歳。末期の脳腫瘍のため、医師に余命が6カ月以内と告知されました。彼女は自分の病気の予後や終末期医療などについて慎重に考慮して、自宅のあるカリフォルニア州サンフランシスコ湾岸地域から、オレゴン州に転居することを決断しました。なぜなら、オレゴン州は、米国で尊厳死が合法化されている5つの州(ワシントン、モンタナ、バーモントとニューメキシコ)の1つであるためです。
 
現在、彼女は愛する夫と母親と共に、オレゴン州ポートランドに住んでいます。そして彼女が自ら自分自身についての“重大な決意”をウェブ上で公にしたため、メディアでも大きく取り上げられ、いまや全米で彼女自身の尊厳死の権利について大論争が沸き起こっています。
 
ただし、ここでまず注意していただきたいのは、米国で議論になっている「尊厳死(death with dignity)」は、「医師による自殺幇助」を意味します。しかし、日本で言われている尊厳死(必要以上の延命行為なしで死を迎えること)は、米国では「自然死」を意味しています。この米国での「自然死」については、リビングウィル(生前の意思表示)に基づき、「患者の人権」として、現在ほとんどの州において法律で許容されています。目下、米国で合法化の是非が議論になっている「尊厳死」は、日本で言われている「安楽死」を意味します。このあたりの違いについては、フォーサイトでの拙稿「『合法化』へと向かう米欧『安楽死』の現場」(2014年9月1日)をご参照ください。
 
 
◆胸が張り裂けんばかりの決断
 
10月14日、ブリタニーさん自身が書いたコラム「My right to death with dignity at 29」が『CNN.com』に掲載され、約6000件のコメントが寄せられました。以後、彼女のYouTubeは840万回以上も再生され、尊厳死の権利に関する全米での大論争のキッカケとなりました。
 
そのコラムによると、彼女が重大な決断をするに至った経緯はこういうことでした。
 
結婚して約1年が過ぎ、夫と家族を作ることを考えていたとき。彼女は数カ月間の頭痛による衰弱に苦しんだ後、今年の元旦に、脳に腫瘍があることを知らされました。そして、 腫瘍の増殖を抑えるために、部分的な開頭術による脳の側頭葉の部分切除を行いました。
 
ところが4月、脳腫瘍の再発だけでなく、腫瘍がもっと急速に進行していることを知りました。そして医師から、もはやその進行は止められない状態であり、このままだと余命がわずか6カ月以内であるという残酷な事実を告げられました。多くの脳腫瘍治療には放射線照射が必要ですが、医師は、彼女の脳腫瘍が非常に大きいため、「全脳照射」という治療を推奨しましたが、彼女は、それによって脱毛、皮膚炎、さらに通常の日常生活が送れなくなるなどの深刻な副作用があることを知りました。
 
その後彼女はいくつもの病院、医師の診察を受け、数カ月かけて自らの病状と治療方法について出来うる限りの情報を集めました。その結果、病気が治癒することはないこと、医師が推奨した治療は自分に残された時間を破壊することになると知ります。さらに、仮に自宅のあるサンフランシスコ湾岸地域のホスピスケアで緩和治療をしても、そのうちにモルヒネでもコントロールできない激痛、それに伴う人格の変化、そして身体を動かすこともままならないどころか会話もできず、愛する夫や家族、友人などを認識することすらできなくなる苦しみに陥ることも……。しかも、そんな見るに忍びない自分に何もしてやれず、ただじっと見守ることしかできない家族のことを考えました。
 
そうした苦悶の日々を重ねた挙げ句、最終的にブリタニーさんと家族は、胸が張り裂けんばかりの思いで、究極の結論である「尊厳死」に至りました。ブリットニーさん自身が医師に要求し、致死量の薬剤の処方箋を受け取り、肉体的かつ精神的なあらゆる苦痛に耐えられなくなったときに自分で摂取して、「生きる」プロセスに終止符を打つ――。つまり、「医師による自殺幇助」です。
 
ブリタニーさんは、最終的に「尊厳死」が自分と家族のための最良の選択肢であると判断しました。そのために、尊厳死が合法化されているオレゴン州に移住したのです。
 
 
◆「私は死にたくない」
 
ブリタニーさんは、『CBSテレビ』のインタビューで次のように答えています。
 
「私は死にたくないのです。もし誰かが魔法の治療法で私の命を救ってくれるなら、私はそれを選びます。そうすれば、私は、夫と子供をもつことができるのです」
 
ブリタニーさんの選択を「自殺」と批判する人もいますが、彼女は、自分は死にたくて自殺をする人と違う、自分は死にたくない、ガンに“殺される”のだということを強調しています。
 
と同時に彼女は、頭蓋骨が割れるような頭痛や絶え間なく襲いかかるてんかん発作、そして会話もままならず、最愛の夫の顔を見ていながら彼の名前を考えられなくなる、といった堪えがたい現実を経験したことのない人が自分の決断を批判することは不当だと訴えるのです。
 
ブリタニーさんの母親は、当初は、どんな状況になっても娘の世話をすることが誇りだと思っていました。が、今は、娘の選択を理解しています。ブリタニーさんは、「子供を失いたい母親などいません。誰も自分の娘が死のうとしていることを聞きたくないのです」「私の母は、苦しんでいる私ともう1日でも一緒に過ごしたいと言うほど、利己的ではありません」と言います。そしてブリタニーさんの夫も、当初は彼女のそばにずっと一緒にいることを望んでいましたが、今は、人生の「長さ」ではなく、その「充実ぶり」の重要性を理解しています。
 
ブリタニーさんはこう言います。
 
「私にとって、11月1日が“その日”だと思います。もしその日まで生きられていたらですが……。でも、その日までに私自身の考えが、決心が変われば、私は11月2日になっても生きていてもいいし、あるいはそれでも、すでにその日に私はいないかもしれません……。そしていずれにしても、それは私の選択なのです。私のこの選択に反対している人は、私が“自分で死ぬ日を決めている”という大きな誤解をしています。そうではありません。私は“生きる日”を決めたいのです」
 
ブリタニーさんはいま、医師から処方箋を受け取り、自身の死をコントロールできることで、平安な心持ちを感じています。
 
そして彼女は、家族と一緒に10月26日の夫の誕生日を祝うことを計画しています。その後、状態が劇的に改善しない限り、最愛の夫、母、義父と親友たちに「I love you」と伝え、平安のうちに、2階の自分の寝室で、処方された薬を服用する予定です。
 
 
◆欠かせない「終末期医療」の議論
 
ちょうど9月17日から21日にかけて、米国イリノイ州シカゴで、「死の権利協会世界連合」の国際大会が開催されました。2年おきに開催されるこの大会には、世界26カ国から、尊厳死やリビングウィルの法制化問題に取り組んでいる49の団体が参加し、医療制度や文化、宗教など背景のまるで異なる人々が「死の権利」について議論し合います。
 
欧米社会では、認知症と自己決定権の問題が深刻であり、今回もリビングウィルの重要性が議論されていました。
 
また、欧米における「死の権利」の議論は「尊厳死」の合法化、すなわち医師による自殺幇助を法律で認めるか否かに向かっています。が、今回の大会に参加し、さらに「自発的積極的安楽死(voluntary active euthanasia)」と呼ばれる、医師による致死薬の注射などによって患者の生命を積極的に終息させる行為の支持者までいることを知り、非常に驚きました。
 
ちなみに、日本からは日本尊厳死協会の岩尾總一郎理事長と長尾和宏副理事長が参加され、岩尾理事長は「高齢化社会日本における、リビングウィル法制化への取り組み」と題した講演をされました。リビングウィルの実現率が0.1%と極端に低い日本の現状や、世界で最も高齢化社会が進む日本においてリビングウィルの法制化を進めるための苦闘を説明されました。また、副会長の長尾先生は、国民皆保険制度や在宅医療制度、在宅緩和ケアなどの技術がある日本では、「自宅での平穏死」こそ、日本の文化に適した死であることを提唱されていました。ただし、日本尊厳死協会は、医師による自殺幇助は支持していません。
 
私自身は、終末期を迎えている患者さんの権利を守るために、リビングウィルの法制化は必須だと考えています。まだまだリビングウィルが定着しない日本ですが、今後、尊厳をもった自分らしい人生を送るために、自己決定権による終末期医療の議論は欠かせないと思います。
 
 
【略歴】おおにし むつこ
内科医師、米国ボストン在住、医学博士。1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月からボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、2008年4月からハーバード大学にて食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事

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この記事へのコメント

>脳の機能が低下しただけで安楽死するのならば
認知症はどうなるのだ?

認知症も治らないので安楽死が認められる法律を希望します。
本人も家族も苦しみますから。

Posted by 匿名 at 2014年10月26日 02:52 | 返信

Mrサンデー見ました。中年の奥さんが、末期の肺がんと言われて、一時は安楽死を考えたけど、実力のあるお医者さんに、「貴方は息子さんもいる。希望を持って治療したら、回復する可能性がある」と励まされて、今は元気な中高年の奥さんになっていました。
ブリトニーさんの脳腫瘍は、お若いし、これはちょっと難しいかなと思いましたけど、長尾先生のお話では、穏やかに過ごして亡くなられる方が、何例も経験していらっしゃるとのことで、それなら平穏死の方が、ご家族も、ゆっくりお話ししながら介護できるでしょう。
主人もその方が、精神的に耐えられるのではないかと思いました。

Posted by 大谷佳子 at 2014年10月27日 01:50 | 返信

私は安楽死が認められる法律は望みません。
「姥捨て山」のようになる可能性があるように思えます。

治る見込みがほぼないのであれば、身体の痛みを少しでも減らす治療だけをすべてのお医者さんにしてほしいと思います。どのお医者さんにかかっても、そうしていただけるように。。

また身体の痛みという症状のない神経難病にもし自分がかかってしまったらどうだろう?
動くこともできず意思表示さえ出来なくなるのが恐ろしい。
だから、実行はまだしておりませんが、「リビングウィル」が肝心だと思っています。
ちなみに私の母は自然に寿命を終える事ができたのだと信じています。

Posted by おーい at 2014年10月27日 02:31 | 返信

認知症で安楽死・・・

匿名さんが、認知症に無知であり、関係機関に巡り合えていない故に苦しんでいるだけでは?

Posted by ままさん at 2014年10月27日 07:24 | 返信

 いつも思いますけど 公共のこういう電波もいいですけど田中康夫さんや堀江貴文さんのようにネット配信されたらいかがでしょうか 設備なんか何もいりません パソコン用の動画配信できるカメラ数千円をパソコンにつけてYOUTUBEや自分のブログに張り付けるだけでだれでもいつでも見れるので良いと思います。それですると世界中のどこからでも先生の講演を聞くことができると思うのですが・・・いかがでしょうか

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年10月27日 08:19 | 返信

だれでもいつでも見れるなんて・・・
人間の顔って写真だと表情が変化した時まで観察できないけど
動画によって表情も含めて顔をじっくり覚えられると・・・

刺されるかも・・・

親の自死を背負って医者をやっている長尾医師の存在は、
倫理欠如の日本の医療業界にわずかな希望を留めているのです。

Posted by komachi at 2014年10月28日 04:36 | 返信

アホらし。アメリカの富裕層っぽいし望めば良い終末期医療なんて受けれるでしょ。
優秀な専門医から説明を受けて自己判断で責任を持って逝ったのだからいいじゃないか。
お受験エリートってだけの一介の医者が口を挟めるような問題なのか。

病状は千差万別とか言うくせに、「みんな幸せに死んでいきます」という矛盾。
所詮他人事なんだなぁ。

自殺者3万人と交通事故死者をまずどうにかせえよ、と(笑)

Posted by 安楽氏 at 2014年11月24日 07:05 | 返信

私はまず、こちらからのリンクで映像を見て、大変ショックでした。
そして、たまたま目にしたコメントがまた強烈だったこともあり、しかし私もけっこう強烈なコメントをしたのだなあ、と今みると感じます。。

まず、第一に感じたのは、安楽死だのという問題というより、今は存命だがこれから数日後には死んでしまうという、本人が語っている映像がネットに流れている不可解さとともに、とめてあげないと!!と思いました。

でも、もちろん、アメリカのオレゴン州では、法律で認められた行為なのですから、他人がとやかくいう筋のものではないでしょう。しかも、「死にたくない」という切実な願望があるのに選択せざるを得なかった、という発言なのですから、何も言えないよな。。というのが、私の考えでした。

しかし、こちらの長尾先生がこういった記事を書いておられる。
ある意味、人間として当然で、それだけだと書けないけれど、医師であられるから、日本であれば、ご自分であれば、最適な緩和医療を提供して差し上げられるから、書ける事なのだろうと、私の中での結論でした。

あと、「尊厳死」の言葉の意味合いが、私にはどうもまだ、ややこしかったのですが、我が家の定期購読紙(毎日新聞)に、2週連続で記事が掲載されており、私にはとても理解しやすい内容でしたので、こちらにも少しだけ書かせていただきたいと思いました。

趣旨のみ抜粋、ですが、
日本では「延命治療の停止」のみ、医師の積極的関与は認めず。
「積極的安楽死」と「消極的安楽死」があり、日本は積極的安楽死は認められていないが米オレゴン州の「尊厳死法」には積極的安楽死も含まれているから、今回のアメリカ女性のケースは、日本では「尊厳死」ではなく「安楽死」になる←毎日新聞11月16日付3面、なるほドリ

本日の「日曜くらぶ」4面に掲載「尊厳死 生ききってこそ」より抜粋
新・心のサプリ 海原純子さん(日本医大特任教授)
日本尊厳死協会が定義する尊厳死は「不治かつ末期の病態になったとき自分の意思で延命措置を中止し人間としての尊厳を保ちながら迎える死」となっている。人間の尊厳って何をいうのだろう。…尊厳とはその人自身の生命のもつ力を尊重することだと考えている。人には各々が持っている生命力がある。それを他者が無理に操作して延長させたり、妨害してはならないと思う。例えば医療の現場で、その人自身の生命力が尽きている時に無理に延命したり、逆にまだ生命力がある時にそれを縮めてはいけない…その意味でそのアメリカの女性の場合は尊厳死とは考えられない…人間の生命は時としてエビデンスを超えるときがある。としてご友人のお父様が末期肺がんステージⅣだったが、ご本人が絶対治ると信じているということで、緩和だけではない、治療を受けて、お医者さんはもって数ヶ月といったけれど、1年半生きられたという、お話が掲載されておりました。

ここからは横道にそれますが、私も、亡き家族の療養生活において、私が付き添ったために何人ものお医者さんと接する機会はあり、やさしそうでいいお医者さんだったはずなのに、本人の1番つらい、思い通りにいかなかった出来事をただ責め立てたのだけは許せなく、こわく、かなしく、結局は主治医を替えたという経験がありはしますが、別のお医者さんはそのことすら責めることはしなかったし、亡くなったときの思いやりに満ちた言葉は今でも忘れられません。リハビリや訪問看護士さんたちも救急の方たちも、もちろん主治医もみんないい医療の方たちでした。
出来るだけ、いいことを心にとどめておかないと、と想っています。
ただ、、、いいことがない場合もあるんでしょうか。。。。。そうであれば訴訟しかないのかな。。
そうなる前にお医者さんも謝ってくれてもいいのにとは想います。。

Posted by おーい at 2014年11月30日 11:59 | 返信

編集ができませんので、返信の形で失礼させていただきます。

横道にそれたところは、心の中でkomachiさんに向けて書かせていただきました。

おーいからおーいへの返信 at 2014年12月02日 02:22 | 返信

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