お客さんは、２０歳～８０歳の４倍の年齢差があったので
どちらを向いて話せばいいのか最後まで分らずじまい。

「何度やっても、話が下手だなあ」と自分で思いながら、
今日も最後までやってしまった。

長崎県民フォーラムに２年連続で呼んで頂くという光栄に応えられなかった。
しかし暖かいおもてなしをいっぱい受け、みぞれまじりの天気でも心は暖かい。

長崎大学、長崎県立大学、長崎国際大学の学生さん、教職員、
そして市民のみなさまには、寒い中、本当に御苦労さまでした。

本当にありがとうござました。
昼食のお刺身が美味しかったあ！



実は、今日は黒いスーツに黒いネクタイ、そして黒いコートで講演に行った。
もちろんそんなことは初めてのこと。

なんとなくだが、明日は黒田裕子さんを偲ぶ会だし、
たしか、今日か明日あたりが、親父の命日だったような気がしたせいもある。

講演直前の紹介を受けている間に、メールが届いた。
お世話になった医局の先輩が急逝されたと言う内容。

なんと１９時～伊丹空港の近くでお通夜だとメールにあるが
ちょうど、１９時に伊丹空港に着く飛行機で帰る予定だった。

先輩のお通夜に参列しながら、どうして今日だけ喪服のような
格好をして家を出たのだろうかと、自分でも不思議に思った。

講演中も携帯電話がかかってきた。
飛行機を降りても留守電が入っていた。

土曜日の夜は、鬼門だ。
お通夜のあと、３件往診をした。


長崎。
誰もが一度は行きたいノスタルジックな町。

ゆっくり温泉につかって、魚や懐石をたらふく食べたい町。
２回目の今日は、会場との往復だけだった。

しかし日帰りでよかったのだ。
ちゃんとお通夜にも行けたし、ちゃんと往診もできたし。

そして今日の講演を自分で聞きながら、”やめどき”かなあ？と思った。
まあ、来年いっぱいで、こんな生活は卒業予定としよう。

次に長崎に来る時は、ゴルフと温泉旅行といけたらいいな。
でもまあ、死ぬ直前だろうな。