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黒田裕子さんを偲ぶ会

2014年12月08日(月)

昨日は、9月24日に旅立った黒田裕子さんを偲ぶ会だった。
彼女にいろんなことを教えて頂いたことに感謝した。
会はシンミリ、ではなく、笑いありの楽しい会だった。
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天国の黒ちゃんも、仲間が集まり、喜んでいるだろう。
「私も入れてよ!」という声が聞こえてきそうだった。

先日、赤ひげ大賞を受賞した二ノ坂先生のオカリナには →こちら
さすがに全員、ホロッときたが、あとは楽しい会だった。

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12月8日(月) 黒田裕子さんを偲ぶ会
 
昨夜は9月24日に旅立たれた黒田裕子さんを偲ぶ会でした。
日本ホスピス在宅ケア研究会の仲間が、神戸に集まりました。
寒い中、50余人が集まり黒田さんの想い出話しをしました。
 
知っているようで知らない話しばかり。
50人もの証言(?)を集めると、新しい黒田さんを
発見しましたが、ひとつだけ紹介します。
 
20年前、黒田さんは病院の副看護師長だったそうです。
阪神大震災の日以来、病院に来なくなったそうです。
そのまま辞められたのです。
 
その病院は、被災地の真ん中ではありませんが、
町の体育館には避難者が集まっていたそうです。
黒田さんは避難者たちの支援を始めたそうです。
 
震災の後に病院を辞めたのではありません。
黒田さんは、震災と同時に病院から外に飛び出したのです。
ちなみに私が飛び出したのは、震災の3ケ月後でした。
 
震災のあと少しの間姿を見なかった職員は避難していたのです。
当時は、「疎開」と言っていました。
私が勤務していた病院でも、そのような職員がいました。
 
黒田さんは、当時、こう言ったそうです。
「看護師長の役割は私じゃなくてもできる。
でも避難者を助けることは私にしかできない」と。
 
黒田さんの行動は常に困っているひとのためにありました。
自分のための時間というものは、ほとんど無かったと思います。
考えてみれば、そんな人は世の中に何人もいないでしょう。
 
黒田さんは行動する女性だと、改めて思いました。
気がついたら病院を辞めて、仮設住宅にいました。
そこには損得も、後先も、何も考えていませんでした。
 
民間人でありながら、「公人」として生き抜かれた。
精神が燃え尽きる前に、肉体が燃え尽きてしまった。
そしてあっけないほど、見事な最期でした。
 
2次会で話しながらすぐ横に黒田さんがいるような気がしてならない。
黒田さんが居なくなったことが信じられないのは、みんな同じでした。
私もまだ信じられません。
 
楽しい(?)偲ぶ会でした。
「何度もやろう」、と別れました。
黒田さんには、ほんとうに沢山のことを教えて頂きました。
 
ありがとうございました、黒田さん。

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