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「医者もどき」を放置するかどうか

2014年12月30日(火)

週刊新潮を読んでいたら面白い記事が載っていた。
医者には,、「本物の医者」と「医者もどき」があって、
後者を「放置」するかどうか議論されているという。
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こんな短い記事の中に、この2年間の混乱の本質がよく書かれていると感心した。

週刊新潮にあるこの記事は、20秒で読めるので必読だ。 →こちら

正直、笑ってしまった。
ずっと思っていたことをちゃんと分っている人がメデイアにいたんだ!

さすが、週刊新潮!
ちゃんと分っているメデイアもある。

たしかに、世の中には、「本物の医者」 と 「医者もどき」 がいる。
医学部の定員をいくら増やしても、「医者もどき」が増えては本末転倒だ。

「医者もどき」は、高い相談料を取って患者を騙す。
あるいは「本物の医者」を攻撃して、信者を増やすことに専心する。

そんな新興宗教って沢山あるよね。
しかしここは人の命を預かる医療界での話しだ。

「極論」のおかしさに気がつくマスコミがようやく現れて
ちょっと安心したところだ。

私も「医者もどき」にならぬよう、自戒しよう。


教祖さまによると、「本物のがん」は、最初(幹細胞)から悪性で、
「がんもどき」は、一生「がんもどき」であるそうだ。

そんなバカな!、と私は週刊文春で書いた。→こちら

一方、「医者もどき」は、そこが少し違う。
最初は、「本物の医者」だったんだろうが、本が売れて「医者もどき」に変化したのだろう。

つまり、運命論ではなく、後天的な環境因子が「医者もどき」を増殖させた。
裏をかえせば、心を入れ替えれば「本物の医者」に戻ることも可能なはず。

ここが、「がんもどき」 と 「医者もどき」の決定的な差、かもしれない。


週刊新潮の表紙の言葉が、これまたいい。

「羊の皮を被った狼」、だって。

実は、これは慶応大学の近藤誠氏が週刊文春で私を喩えた形容詞と同じ。 →こちら

さて、みなさまのご判断は?
まあ、分るひとには分るし。


いずれにせよ、私の主張とは、
「医者に殺されても、医療否定本に殺されてもいけない。
 どうか賢い患者になって、医療のいいとこ取りをしてください」、です。


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この記事へのコメント

 <彼を放置するのが適切であるかどうか、日本医師会が議論している。
これは、朗報!これを機に現役ドクターの皆様が、定期的に適性検査を受けるようになればいいのに。
司法界で裁判員制度が定着してきたように、民意が反映される倫理委員会になれば尚大歓迎!!

Posted by もも at 2014年12月30日 01:05 | 返信

ももさんに同感。

でもたぶん、「民意が反映される倫理委員会」では
近藤医師(もどき?)も長尾医師(羊狼?)も共に医師として歓迎されると思います。

長尾先生と近藤医師が、誰の仲介もなく誰にも知られず、二人だけでゆっくりお茶でも飲んで本音で話し合えたら(最初はアルコール抜きでないとマズイ)、ゼッタイ理解し合えると思う。

Posted by komachi at 2014年12月30日 02:40 | 返信

リンク先の『長尾和宏「近藤誠先生、あなたの“犠牲者”が出ています」【全文公開】』から、長尾先生いわく、
「私は患者さんが現代医学で認められている治療法の中で自分が望み納得する道を選ぶ権利を奪ってはいけないと考えます」と書いておられます。

この「自分が望み納得する道を選ぶ権利」があっても、その道が、担当医のめざす道と異なっていれば、患者は担当医に従わざるを得ないのです。時間的体力的経済的に余裕があれば医者を変えることもできるでしょうが、以前にも類似した内容を申し上げましたが、担当医の方針に異を唱える患者を引き受ける新たな医者は、まず、いません。

長尾先生だって、いつも書いておられますよね。
「主治医とよく話し合ってください。」
話し合うことができれば話し合ってますよ。話し合いにならないのです。相手は「お医者様」だから。患者の責任じゃありません。

医者にとって、モノ言う患者は、煙たくてめんどくさいのです。
医者にとっての患者は、「黙って専門家の指示命令に従う心臓が動いている肉体」でさえあればよい。

高名な医師が担当となってしまったばかりに、勘三郎丈は手術する道を選ばざるを得なかったのではないかと。死後の担当医のコメント、「手術は成功したのですが・・・・」ふざけんな、と思いました。
放射線治療を選んでいれば、日本の宝はまだこちらの世界で光を放っていたと思う。

患者は、常に医師の圧力下にあります。

長尾先生、「患者さんが現代医学で認められている治療法の中で自分が望み納得する道を選ぶ」ことができる医療社会を作ってください。

ところで、「現代医学で認められている治療法」って、漢方薬治療や鍼灸は含まれないのでしょうか?

Posted by komachi at 2014年12月30日 03:38 | 返信

もも様が書いておられる通り、医師にも、教員免許の更新制度のようなものができれば良いですね。
現役医師の適性検査もですが、医大生の教育、何故医師を志したのか、患者と同じ目線での医療、、、変な医師ばかりが生まれないよう、考えていただきたいです。

Posted by 小畑ふみこ at 2014年12月30日 05:17 | 返信

komachiさんのお仕事は、知りませんけど、ご両親の健康について、物凄く真面目に考えていらっしゃることは、私も感じます。
河野先生のコウノメソッドについて教えてくれたのも、シンさんと、komachiさんでした。
ご自分の感じたこと、考えたことを、素直に仰っているだけだとおもいます。
私自身は、「近藤誠先生」については、それほど研究してなくて、昔「サアーと読んだ」だけです。
でも実際、父が上行結腸癌の手術を言われた時も、耳下腺腫瘍の手術を言われた時も、全てその時の担当医に、お任せしました。
最近、長尾先生が何かで「80歳過ぎの人は放射線療法はちょっとしんどいかもしれない」言う風なことを書いていらっしゃったので、「それなら、父に悪いことをしたな」と思って、朝夕父の神棚に詫びる毎日です。
でも長尾先生はプロの医者として近藤誠医師を許せないと思っているのでしょうし、komachiさんは、何か彼女の生きてきた人生やご両親のことを思う時、近藤誠医師に共鳴する事があるのでしょう。
それぞれの思いがあって良いのではないでしょうか?
私は、自分の思っていることをコメントしている方に共感します。
色々な意見があってのブログではないのでしょうか?

Posted by 大谷佳子 at 2014年12月31日 01:01 | 返信

私は、ずるいかも知れませんが相対的真理の総和が、絶対的真理ではないかと考える人間なんです。
ですから、長尾先生が絶対的に正しいとも思わないし、近藤先生が絶対的に間違っているとも思わないのです。
お料理を作るときにレシピを検索すると、数例のレシピが出てきます。
AレシピとBレシピとCレシピを、よく見比べて、良いとこどりをすればいいのではないでしょうか?
Aは、だし汁の取り方が美味しそうだ。Bは、トッピングが面白い。cは脂の、落とし方がいいのではないか。その連立方程式を、自分なりに仕上げたら、自分のレシピができるのではないでしょうか?
A先生と、B先生を、喧嘩さす必要も無い様に、仲良くさせる必要も無いのでしょう。
長尾先生の「家族よボケと闘うな」と言う本も面白いし、河野先生の「医者を選べば認知症は良くなる」と面白いし、両方勉強すれば認知症について少し分かる気がします。
私は「正常圧水頭症」について勉強したいのです。両方読んでいます。

Posted by にゃんにゃん at 2015年01月02日 02:24 | 返信

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