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安楽死を望むチリの難病少女

2015年03月02日(月)

安楽死を望む難病少女のニュースが世界を駆け巡っている。→こちら
昨年10月に、アメリカのオレゴン州のブリタニーさん29歳に
続いて、今度はチリの14歳の少女の動画メッセージだ。→動画はこちら
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イギリスBBCでも報じられている。→こちら
チリでも、イギリスでも安楽死は認められていない。

日本の今朝のテレビでも、このニュースが取りあげられていた。
しかし、「死なないで!」だけで、つっこんだ解説は一切無い。

なぜならば解説者たちが、こうした問題の本質が分らないから。
なにせ、NHKですら安楽死と尊厳死を間違えて報道するレベル。

誤報の訂正も検証も無い、マスコミ。
なぜなら、「どう報じていいのか分からない」から。

医者でも、安楽死とと尊厳死と平穏死の違いを分かり易く説明できる
人がいったいどれだけいるのだろうか?

有名なベテラン医でも、尊厳死と安楽死を完全に取りちがえている。
医者が分らないのに、介護職や患者や市民が分かるはずが無い。

だから、本を書いた。

「長尾和宏の死の授業」(ブックマン社)

若者のほうが、こうした問題をずっと考えていることを、授業をして知った。
TVは、論理規定があって放映できないので、本でしか伝えられないのだ。

ちなみに、3月5日は、東京大学の医学部の学生に
「死の授業」をすることになっているので、楽しみである。

こうした難しい問題が日本において自由に議論できる時代が早く来て欲しい。
きっと私が死んでからになるのだろうが、後世への遺言のつもりで書いた。


日本では、平穏死でさえ、グレーである。
殺人罪で訴えられる可能性がある。

尊厳死は、もっとグレーで
安楽死は、ただの殺人罪で問題外。

だから、食べられるのに絶食を強要される。
だから、本人が望んでもいない鼻からチューブを入れられる。

テレビは絶対に報じない。
報じること自体が禁じられている。

だから私の本を一人でも多くの方に読んで頂きたい。




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この記事へのコメント

多くの日本人は自分・家族の死と向き合おうとしないですね。誰もが死を避けられないのに。
まず自分・家族の死について深く考えようとする人が非常に少ない印象です。
何年も前から意思疎通ができない90歳前後の方でも、いざ急変したら病院への救急搬送を要請し、救急外来で何でもやってくださいと言われ、チューブだらけにされてしまう現実。
日本人誰もが死について真面目に考えるのを避け、リビングウイルをスルーし続けた結果がコレです。
医者ですら死を語る事を避けています。死の授業などタブー中のタブー。先生は偉大な挑戦者です。

Posted by SYFC at 2015年03月02日 06:39 | 返信

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