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奄美大島の地域包括ケア
2015年03月14日(土)
医療タイムス2月号 奄美大島の地域包括ケア 長尾和宏
去る2月14、15日と2日間連続で鹿児島県大島郡医師会のお招きで奄美大島で在宅医療に関する多職種や市民への講演を行う機会を得た。多職種への講演は沖永良部島、徳之島、喜界島にも衛星中継され、市民フォーラムでは島民のみなさまとも意見交換を行った。おかげで大島群島の9つの地域包括支援センターの活動を詳しく知ることができた。奄美群島での地域包括ケアについて感じたことを報告したい。
奄美大島や周辺の離島は、高齢化率が40%前後とかなり高く無医地区ないし無病院地区も散見され日本の将来を先取りしている地域である。意外だったのは奄美でも認知症も増えていること。しかし踊りをとりいれた認知症予防や祖父母と孫世代のバス旅行などの触れあい運動を積極的に行っていた。また地域包括支援センターの保健師(奄美には男性保健師も活躍している)や社会福祉士たちはロコモ対策にもかなり力を入れていた。どの地域包括支援センターのスタッフも元気いっぱいで、健康長寿を目指した創意工夫に溢れた素晴らしい活動を継続されていた。地域住民も非常に協力的で一体となっていた。孤独死を出さないための見守り活動も盛んだ。適当な表現ではかいかもしれないが、彼らは厚労省の通達どうり素直に地域包括ケア構築に必要な活動を実践しているような印象を受けた。全国各地で講演して回っているが、奄美の地域包括ケアはトップレベルにあると感じた。それにしてもなぜ、奄美がこんなに元気なのだろうか?私なりに理由を考えてみた。
1)奄美の人口は7万人で地域包括支援センター当たりの担当人口が数千人程度と多すぎず適度である。顔が見える規模と言える。
2)地域包括支援センターは一ケ所の民間委託を除き行政直営であるからか、地域住民全体に対する意欲が高い。
3)離島であること自体がまとまりやすい。
4)大島郡医師会が地域包括ケア構築に熱心である。ここは医師会病院を有する公益社団法人である。
5)島民気質が陽気であり介護予防のさまざまなプログラムに合っている。などが考えられた。
奄美の医療・介護資源は決して多くない。離島では、急病人が出た時のドクターヘリや自衛隊の協力といった救急医療体制に関する課題も多い。巡回診療はあっても、いざ看取りとなると毎回大騒ぎになるという事情もある。しかし各地域包括支援センターにおいて多職種連携の勉強会をきっちり重ねており、各地域のかかりつけ医の意識は高い。訪問看護師やケアマネや薬剤師など多職種の在宅療養支援への意欲も高い。当初は離島ということで地域包括ケアはまだまだかな、と思っていたが実際は逆だった。最近、いろんな現実を見て地域包括ケアなんて画餅にならないのかな、とさえ思うことがあるが、奄美大島での地域包括ケアにはやるべきことを素直にやれば自ずと実現することを教えて頂いた。自治体の数だけ地域包括ケアがある。地域差や地域特性が大きいのでモデル化はあまり意味が無いのだろうが、参考にするべき点が多々あった。
ちなみに、奄美と尼崎は姉妹都市だそうだ。実は尼崎市には奄美大島と同数かそれ以上の奄美出身者が暮らしている。今回の御縁を大切にして、自分の地域の地域包括ケアに活かしたい。
去る2月14、15日と2日間連続で鹿児島県大島郡医師会のお招きで奄美大島で在宅医療に関する多職種や市民への講演を行う機会を得た。多職種への講演は沖永良部島、徳之島、喜界島にも衛星中継され、市民フォーラムでは島民のみなさまとも意見交換を行った。おかげで大島群島の9つの地域包括支援センターの活動を詳しく知ることができた。奄美群島での地域包括ケアについて感じたことを報告したい。
奄美大島や周辺の離島は、高齢化率が40%前後とかなり高く無医地区ないし無病院地区も散見され日本の将来を先取りしている地域である。意外だったのは奄美でも認知症も増えていること。しかし踊りをとりいれた認知症予防や祖父母と孫世代のバス旅行などの触れあい運動を積極的に行っていた。また地域包括支援センターの保健師(奄美には男性保健師も活躍している)や社会福祉士たちはロコモ対策にもかなり力を入れていた。どの地域包括支援センターのスタッフも元気いっぱいで、健康長寿を目指した創意工夫に溢れた素晴らしい活動を継続されていた。地域住民も非常に協力的で一体となっていた。孤独死を出さないための見守り活動も盛んだ。適当な表現ではかいかもしれないが、彼らは厚労省の通達どうり素直に地域包括ケア構築に必要な活動を実践しているような印象を受けた。全国各地で講演して回っているが、奄美の地域包括ケアはトップレベルにあると感じた。それにしてもなぜ、奄美がこんなに元気なのだろうか?私なりに理由を考えてみた。
1)奄美の人口は7万人で地域包括支援センター当たりの担当人口が数千人程度と多すぎず適度である。顔が見える規模と言える。
2)地域包括支援センターは一ケ所の民間委託を除き行政直営であるからか、地域住民全体に対する意欲が高い。
3)離島であること自体がまとまりやすい。
4)大島郡医師会が地域包括ケア構築に熱心である。ここは医師会病院を有する公益社団法人である。
5)島民気質が陽気であり介護予防のさまざまなプログラムに合っている。などが考えられた。
奄美の医療・介護資源は決して多くない。離島では、急病人が出た時のドクターヘリや自衛隊の協力といった救急医療体制に関する課題も多い。巡回診療はあっても、いざ看取りとなると毎回大騒ぎになるという事情もある。しかし各地域包括支援センターにおいて多職種連携の勉強会をきっちり重ねており、各地域のかかりつけ医の意識は高い。訪問看護師やケアマネや薬剤師など多職種の在宅療養支援への意欲も高い。当初は離島ということで地域包括ケアはまだまだかな、と思っていたが実際は逆だった。最近、いろんな現実を見て地域包括ケアなんて画餅にならないのかな、とさえ思うことがあるが、奄美大島での地域包括ケアにはやるべきことを素直にやれば自ずと実現することを教えて頂いた。自治体の数だけ地域包括ケアがある。地域差や地域特性が大きいのでモデル化はあまり意味が無いのだろうが、参考にするべき点が多々あった。
ちなみに、奄美と尼崎は姉妹都市だそうだ。実は尼崎市には奄美大島と同数かそれ以上の奄美出身者が暮らしている。今回の御縁を大切にして、自分の地域の地域包括ケアに活かしたい。

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この記事へのコメント
姉妹都市
の
ご縁とは、
多くの 奄美の方がたが、
お見え
なんですね、
おこらんど
おぎようこ
Posted by おこらんど at 2015年03月14日 01:05 | 返信
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