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がん医療の最先端と「ステージ4の会」の提案
2015年03月29日(日)
先端医療センター病院は、小保方事件で有名になった理研の隣。
神戸ポートアイランドには、様々な病院や学校が並ぶように建っている。
先端医療センターは、化学療法医と放射線治療医の仲がいい。
PET検査による診断や評価も早い。
小さな病院なのでなので小回りが効いて、治療のさじ加減ができる。
こうした環境が高い治療成績を残しているようだ。
当院とも密接な病診連携を行っている。
今後も、患者さんをよろしく、とお願いした。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
化学放射線療法で局所進行がん(ステージ2~3相当)の10~20%は、完治する。
・肺がん
・脳転移 脳腫瘍
・非小細胞肺がん
・膵がん
・頭頚部がん
・骨転移
・肛門がん、などの完治例を見せて頂いた。
進行がんでも抗がん剤と放射線で治る患者さんが2割もいるのだ。
食道がんや膵臓がんの完治例には、驚いた。
次世代シークエンサーによるゲノム解析も盛んにおこなわれている。
・EGFR遺伝子へのイレッサ
・ALK誘導遺伝子へのザーコリ
・遺伝子変異の解析のみでも可能だと。
放射線治療の特徴
・新修正が低い
・対費用効果が高い
・緩和的効果も高い
高精度放射線治療の紹介
・定位照射(ピンポイント照射)
・強度変調性照射
・画像誘導放射線治療(IGRT)
動体追尾照射とは、呼吸移動対策。
肺がん、肝臓がんが対象となる。
PET検査は、年間5200で
1日平均24件も行われている。
早期胃癌を除くすべてのがんが対象。
心サルコイドーシス てんかんも。
予期しないがんや重複がんの発見もある。
3割負担で約3万円
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
懇親会で、先端医療センターの隣にできたばかりの
神戸国際フロンテイアメデイカルセンター(KIFMEC)の
若い医師達と情報交換した。
ここは、外科手術を行う施設。
・消化器癌の腹腔鏡手術全般
・肝移植
・高度肥満への胃の縫縮手術が中心。
京都大学の肝移植の権威、田仲紘一先生が院長で、
主に京都大学出身の腕のいい外科医が集結している。
本物の腹腔鏡手術の最先端について教えて頂いた。
ちなみにこの病院でも抗がん剤治療を行っているそうだ。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
私は、上の2つの病院はどちらも本当に凄い!と思った。
勝手な願いを書くならば
・先端医療センターは、抗がん剤と放射線治療、そしてPETに、
・そして、KIFMECは、がん手術に特化して
両者が密接な連携を行えば、世界一のがん医療センターになるのではないか
神戸ポーアイは、医療ツーリズムや混合診療の特区扱いのため
医師会内によく思わない医師が居て、あまり宣伝されていないように感じる。
しかし、ステージ2ないし3のがんの人は、ここに来られることをお勧めする。
神戸空港からたった5分なので、地方からの通院も可能だ。
ただし、ステージ4の扱いについていろんな人に聞いて回ったが
みな口を閉ざして、明確な答えは得られなかった。
日本のがんは、最先端のがん医療により、
ステージ1は、9割治る。
ステージ2.3は、2割治る、時代になった。
裏を返せば、
ステージ1の1割、そして
ステージ2、3の8割は、いずれステージ4になる。
2人に1人がんになる。
3人に1人ががんで死んでいる。
ということは、6人に1人は、がんになっても完治するが、
6人に2人は、がんになり、いずれはステージ4になる。
日本人の3人1人が、ステージ4になる。
それくらい大切なステージ4、である。
治る方には、しっかりスポットが当たるのに、
治らないほうは、ブラックボックスのままで、表に出ない。
緩和ケアが必要な人に届かない状態が、25年間続いている。
そして最期は、管だらけになって人間の尊厳を奪われている。
だから、慶応大学の近藤誠氏らによる医療否定本が飛ぶように売れる。
極論を宗教のように盲信する市民やメデイアがあとをたたない。
だから、先端医療センターの副院長先生に提案申し上げた。
「次回は、ステージ4を考える会、でやりませんか?」と。
がん治療医と
在宅ホスピス医と
市民・患者が、腹を腹を割って話合って、テレビで発信するのだ。
90歳代のステージ4なら、放置慮法が似あう場合が多いだろう。
しかし50歳代のステージ2なら、放置はあまりにモッタイナイ!
「ステージ4のがん医療」を考えるに際しては、
・臓器
・がんの種類
・悪性度
・遺伝子変異
・年齢
・ADL
・認知症の程度
・その人の死生観、などを総合的に勘案して意思決定する必要がある。
しかし、これらの話はタブーのまま来ている。
「死」がいまだにタブーなら、「ステージ4」もタブーなのだ。
「死」は、100%の人間が経験する。
なかでも、「ステージ4」は、33%の日本人が経験する。
だから、どちらもタブー視せずに、現状を直視したうえで
自由に話合うことが大切な時だと考えるが、いかがだろうか。
神戸ポートアイランドには、様々な病院や学校が並ぶように建っている。
先端医療センターは、化学療法医と放射線治療医の仲がいい。
PET検査による診断や評価も早い。
小さな病院なのでなので小回りが効いて、治療のさじ加減ができる。
こうした環境が高い治療成績を残しているようだ。
当院とも密接な病診連携を行っている。
今後も、患者さんをよろしく、とお願いした。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
化学放射線療法で局所進行がん(ステージ2~3相当)の10~20%は、完治する。
・肺がん
・脳転移 脳腫瘍
・非小細胞肺がん
・膵がん
・頭頚部がん
・骨転移
・肛門がん、などの完治例を見せて頂いた。
進行がんでも抗がん剤と放射線で治る患者さんが2割もいるのだ。
食道がんや膵臓がんの完治例には、驚いた。
次世代シークエンサーによるゲノム解析も盛んにおこなわれている。
・EGFR遺伝子へのイレッサ
・ALK誘導遺伝子へのザーコリ
・遺伝子変異の解析のみでも可能だと。
放射線治療の特徴
・新修正が低い
・対費用効果が高い
・緩和的効果も高い
高精度放射線治療の紹介
・定位照射(ピンポイント照射)
・強度変調性照射
・画像誘導放射線治療(IGRT)
動体追尾照射とは、呼吸移動対策。
肺がん、肝臓がんが対象となる。
PET検査は、年間5200で
1日平均24件も行われている。
早期胃癌を除くすべてのがんが対象。
心サルコイドーシス てんかんも。
予期しないがんや重複がんの発見もある。
3割負担で約3万円
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
懇親会で、先端医療センターの隣にできたばかりの
神戸国際フロンテイアメデイカルセンター(KIFMEC)の
若い医師達と情報交換した。
ここは、外科手術を行う施設。
・消化器癌の腹腔鏡手術全般
・肝移植
・高度肥満への胃の縫縮手術が中心。
京都大学の肝移植の権威、田仲紘一先生が院長で、
主に京都大学出身の腕のいい外科医が集結している。
本物の腹腔鏡手術の最先端について教えて頂いた。
ちなみにこの病院でも抗がん剤治療を行っているそうだ。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
私は、上の2つの病院はどちらも本当に凄い!と思った。
勝手な願いを書くならば
・先端医療センターは、抗がん剤と放射線治療、そしてPETに、
・そして、KIFMECは、がん手術に特化して
両者が密接な連携を行えば、世界一のがん医療センターになるのではないか
神戸ポーアイは、医療ツーリズムや混合診療の特区扱いのため
医師会内によく思わない医師が居て、あまり宣伝されていないように感じる。
しかし、ステージ2ないし3のがんの人は、ここに来られることをお勧めする。
神戸空港からたった5分なので、地方からの通院も可能だ。
ただし、ステージ4の扱いについていろんな人に聞いて回ったが
みな口を閉ざして、明確な答えは得られなかった。
日本のがんは、最先端のがん医療により、
ステージ1は、9割治る。
ステージ2.3は、2割治る、時代になった。
裏を返せば、
ステージ1の1割、そして
ステージ2、3の8割は、いずれステージ4になる。
2人に1人がんになる。
3人に1人ががんで死んでいる。
ということは、6人に1人は、がんになっても完治するが、
6人に2人は、がんになり、いずれはステージ4になる。
日本人の3人1人が、ステージ4になる。
それくらい大切なステージ4、である。
治る方には、しっかりスポットが当たるのに、
治らないほうは、ブラックボックスのままで、表に出ない。
緩和ケアが必要な人に届かない状態が、25年間続いている。
そして最期は、管だらけになって人間の尊厳を奪われている。
だから、慶応大学の近藤誠氏らによる医療否定本が飛ぶように売れる。
極論を宗教のように盲信する市民やメデイアがあとをたたない。
だから、先端医療センターの副院長先生に提案申し上げた。
「次回は、ステージ4を考える会、でやりませんか?」と。
がん治療医と
在宅ホスピス医と
市民・患者が、腹を腹を割って話合って、テレビで発信するのだ。
90歳代のステージ4なら、放置慮法が似あう場合が多いだろう。
しかし50歳代のステージ2なら、放置はあまりにモッタイナイ!
「ステージ4のがん医療」を考えるに際しては、
・臓器
・がんの種類
・悪性度
・遺伝子変異
・年齢
・ADL
・認知症の程度
・その人の死生観、などを総合的に勘案して意思決定する必要がある。
しかし、これらの話はタブーのまま来ている。
「死」がいまだにタブーなら、「ステージ4」もタブーなのだ。
「死」は、100%の人間が経験する。
なかでも、「ステージ4」は、33%の日本人が経験する。
だから、どちらもタブー視せずに、現状を直視したうえで
自由に話合うことが大切な時だと考えるが、いかがだろうか。
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この記事へのコメント
以前から12指腸潰瘍と診断され最近胃カメラを行いESDの必要があると言われ、その際ステージ4と言われた。以後どのように対処したらいいか、お教えください。
Posted by 平山隆 at 2017年10月28日 02:44 | 返信
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