２６年前、大阪大学第二内科の医局旅行で、養老の滝に来たことがある。
その時、ゴルフもして記憶が残っているが自然を楽しむ余裕は無かった。

昨日は、新幹線の岐阜羽島駅で降りた。
そこから車で３０分で養老町に着く。

途中で伊吹山の残雪がまぶしいく神々しい。
一昨年、この山で滑落死された医局の先輩に手を合わせた。

道中、長良川など３本の川が、カナダの川のように美しい。
私が大好きな川のカタチが、ここにある。

しかし小さな川は、よく氾濫するという。
その氾濫こそが、土地を肥やしいい野菜が取れる。

ミネラルたっぷりの食べ物のお陰で岐阜人は頭がいい。
岐阜出身の知人たちはとにかく、頭が切れる。

道中、船戸クリニック（通称　フナクリ）に案内して頂いた。
ここは、統合医療センターを併設している大規模施設だ。

自然食レストラン、美術館、道場まである。
免疫療法、温熱療法、高濃度ビタミンＣも行っている。

本格的な漢方医の何人かおられて漢方にも力を入れている。
遠くからも、がん、アレルギー、難病の方が治療に来られている。

１０００坪に及ぶ敷地内には、デイサービスやケアマネ施設もある。
なにからなにまで揃っている、桃源郷のような診療所が本当にあった。

船戸先生は、男前でソフトで優しい先生。
そんな大先生に迎えに来て頂き恐縮した。


養老町の町民の気質は、、ほがらかで素直。
ここの野菜がいいので、町民は認知症になりにくい気がした。

山が綺麗で、川が美しく、空気が澄んでいる養老町。
４月１日からは、日本五大桜として知られる「薄墨桜」を見に全国から人が来る。


京都と名古屋の間で、通過点になっている感がある岐阜県。
関ヶ原の合戦上の真上を新幹線が走っていることは、ほとんど知られていない。

養老町付近には、穴場がいっぱい。
またゆっくり、プライベートで来てみたい。

ＰＳ）
うっかりしていて、今年の岐阜大学医学部の入学試験の小論文は、
拙書「家族が選んだ平穏死」から出題されたことを言い忘れた。→こちら