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自宅に届ける施設サービス

2015年04月08日(水)

特養解体、そして小規模多機能の騎手だった小山剛さんが60歳で亡くなった。
産経新聞に「自宅に届ける施設サービス」と題した彼を偲ぶ記事が載っていた。→こちら  
彼の介護事業の経営哲学の一端が紹介されている。
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小山さんの考え方を理解できる人は少ないだろう。
まして理解できる介護関係者は、もっと少ないだろう。

以下、某MLに書き込まれた文章。
たしかにそのとうり。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

厚労省の地域包括ケアの実態は
目標:入院外看取り50%以上
厚労省の連携目標
1)退院時の支援連携
2)日常の疾病管理連携
3)急変時の支援連携
4)看取りの支援連携
介護連携とは関係のない医療連携の問題です。
それなのになぜ介護関係者が???
 
介護業界は営利目的での
他業種の参入でブラックビジネス化が著しく
貧困ビジネスの様相となっています。

○○市には首都圏から生保や貧困者を集める業者が数多く居ます。
彼らの日常は非可視化状態であり。
いかにリスクとコストを減らすかしか興味はありません。
引っ張るだけ引っ張って死にそうになると
病院に遺棄する。当然引き取らない。
そして地元の人の入院が困難になる。
この状態をどうするかです。
 
措置時代からの施設や医療機関の併設事業所は
マアましなのですが
儲け主義でブラック経営者化している医療者も
ないとはいえませんが
行政も少しでも働けると、生活保護にはならず、
介護業界か○○県行きを勧められる。

多分「地域包括ケア」とは老人を介護ビジネスに紹介して
早く殺してしまおうというたくらみに思えてなりません。
早く死ねば年金も社会保障も安く済むからね
そう厚労省や財務省の役人の本音が垣間見れます。
 
ここで話をされている方々は
本当に意識が高くて頭が下がります。
 
中小の土建屋や飲食業の経営者のほとんどは
現場を見ない、見るのは帳簿
現場を見れば多分良心が痛むから見ない
そのために新しい時代にあった地域貢献との自己陶酔をし、
経営者だけが集まって
「年寄りを見たら札束だと思え」が違和感なく言われています。
 
「たくさんのありがとうを集めたい。」とふざけたスローガンの
ブラック企業は全く地域の勉強会に出てこない。
囲い込んで絞れるだけ搾り取って
リスクがあればポイ捨て
トラブルの解決は悪徳弁護士と簡易訴訟の嵐
触らぬ神にたたりなしでやりたい放題
 
介護ビジネスにとって重要なことは
効率性だけが追求され、利潤を上げるのが目標になっています。
こんなやつらとは連携したくないしかかわりあいたくないと思っても
爆弾的な営業と宣伝で患者がどんどんと
だまされて隔離されてゆく
次に再開したときは見るも無残な状態に
 
もはや完全にネオコンの原理で動いている介護ビジネス
それをどうやって可視化し、責任を負わせるのか
それこそが「地域包括ケアシステム」ではないかと思っています。
平成30年までに医療側が
何かの仕組みを提案し実行しなければ
米国のように「父権主義」に付け込まれた
全責任の医療側への押し付けから
公的補助(医療保険)の減額に伴う
医療業界のブラック企業化やがて崩壊
 
どうすればいいのでしょうか?
時間はありません。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

まるで、「ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!」と同じ内容。

小山さんが生きて生きてたら、なんて言うのだろう。
もう少し、いろんなことを教えてもらいたかった。

毎日、小山さんのことを考えている。
「あの人はもう居ない」という歌詞を噛みしめている。



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この記事へのコメント

私の杞憂ながのかもしれませんが、平成25年ごろから、自治会に対して社会福祉協議会が「見守りネットワーク」を考えようと言ってきていました。社協から年間3万円の奨励金も、もらえて、防災防犯用品、例えば災害時の担架とかアルミの梯子とか購入してロッカーに揃えています。
それが介護保険改正に伴って、現実味が出てきたようです。
自治会長が、自治会員夫婦のことで悩まされています。なんでも始めはご主人が病気がちで、奥さん(A)が介護に精神的につかれたらしい。それで隣の奥さん(B)が、助けようとしたら、包丁を振り回して暴れた。それで「自治会長さん!助けて!」と言う状況になって「わし、こんな怖い話について行けんわ」と泣き出した。

(包丁を振り回す)という困難事例は、普通のデイサービスでも受け付けられないらしく、地域包括支援センターで相談に、乗って貰えるそうです。
自治会長にもそうアドバイスしました。
すると「となりの主婦(B)さんのはなしでは、結局病気のご主人が、暴れた奥さんを連れて病院を受診したら、両人ともそれぞれ違う専門科で入院となったという事だった。心配してくれてありがとう」とのことでした。
来るべき将来は自治会も、近所の病気のご夫婦問題に、嫌でも付き合うことになるのかとこれは大変な時代になったと感じました。

Posted by にゃんにゃん at 2015年04月21日 11:51 | 返信

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