「とことん医療」と「まあまあ医療」･････ いい
　切り口と思いました。

ここで一番重要となるキーワードは“トリアージ”。

日本では、老化が原因の身体の不調も“××病”と
病名をつけて、病気としてしまうため、病気であれ
ば治療をし、薬を処方してなんとしても治す････と
いう方向で物事が進んでいるように感じています。

終末期についても、今後のQoLがどうなって行くの
か？　予後がどうなって行くのか？　死は避けられ
ないのか？　が語られることが少なく、とにかく
頑張って早く良くなりましょう〔治しましょう〕！
とばかり言われて、治療に専念するケースが多くな
っている感じがしています。

言葉は難しいですが、“ダメ！ならば、ダメ！”と
認識することによって、不必要な治療に費やす
大きな労力〔負担〕と金銭を、他にまわすことが
出来るかも知れません。

終末期の治療の継続を、本人以外の人が判定するこ
とは危険であり、避けるべきとは思いますが、出来
るだけ将来起こりえる可能性を正確に理解して、本
人が納得の行く結論（方針）を出せるようにすること。

一方で、財力のある人がその財力に物を言わせて、
社会の医療資源〔医療のスペースと医師･看護師
などの人的資源も含めて〕を濫用することは排除
できる仕組み〔←難しい問題が多々あり、仕組み
の構築は困難と思いますが････〕も、国民の合意
を形成しながら構築しないと、全ての人が不幸に
なって行くのでは？　と心配しています。

こう書くと語弊を招くことが懸念されますが、
「とことん医療」と「まあまあ医療」は、本人
の意志や財力よりも、

助かる見込みの高い人〔将来のある人〕には
「とことん医療」を！　

そして、助かる見込みの少ない人には、「まあ
まあ医療」を！　

いわゆる、広い意味での“トリアージ”判断
が必要となってくると思っています。

そのような成熟した社会の構築と国民の合意が
出来たらいいな！　と思いながら記事を読ませ
て戴きました。

今後突入して行く“多死社会”に“とことん医療”
だけでは応え切れないことは明白なので、どのよう
に振り分けるのが適当なのか？　多くの人が参加
して検討する時期が来ていると思います。

長尾先生が仰る「今こそ医療を再生しなければ！」の事始めとしてでしょうか？
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