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エンデイングノートは要らない!?

2015年05月05日(火)

月刊DAYの6月号の連載は「エンデイングノートは要らない!?」
というタイトルで書かせて書かせて頂いた。→こちら
そう言えば、最近、そんな内容の本が出ている。
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103歳の女性が書かれた本に
「死生観は不要」と書いてあった。

たしかに。
どっちでもいいのが、日本文化なのだろう。

アジアの各国は、それぞれの死生観文化を持っているが
日本だけは、どっちでもいい、ないし、無くてもOK.

そんなことより、今をどう生きる、今をどうう受け止めるか
というほうが、ずっと大切な気がする。

このGWは、隠遁生活の練習台。

「親鸞聖人からの手紙ー今、ここでの救いー」(山崎龍明)を
読みながら、90歳で亡くなった親鸞の晩年に想いを馳せている。

親鸞は、それまでの仏教界の常識を打ち破り、死に方の善し悪しから
民衆を解放し、臨終は静かでなくてもいいと初めて言った。


本と音楽と映画・・・

この3つが無ければ生きていけない。

しかし今週のNHKスペシャルで、目が見えず、耳も聞こえない女性が
結婚して主婦業を普通にこなして明るく生きている姿が放映されていた。

ちょと考え込んだ。
どんな世界なんだろう?

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

月刊DAY6月号    エンデイングノートは要らない!?
 
 高齢者の「終活」ブームはまだまだ衰えません。自分の最期の医療、葬儀やお墓、遺産相続の遺言などを元気な時に「エンデイングノート」に書くことを教える講座はどこも大盛況。みなさん必死で冊子に書きこんでおられますが、肝心の時が近づいた時には、本人の認知症が進んでその冊子の存在自体を忘れているケースをたくさん見てきました。ですから「エンデイングノート」は、机にしまいこまずに、誰かに託しておくことが大切です。

 一方、「エンデイングノートは要らない」という趣旨の本を書かれた人がいます。流通ジャーナリストの金子哲雄さんの奥さまの金子稚子さんです。金子哲雄さんは2012年、41歳の若さで肺カルチノイドのため旅立たれました。哲雄さんが死ぬ前日に書きあげた「僕の死に方」という本はベストセラーになりました。哲雄さんの旅立ちの1年後、稚子さんは「死後のプロデユース」という著書を記しました。哲雄さんは、亡くなった1年後に「金子哲雄を語る会」という大宴会を企画していました。私も呼ばれましたが、すべてが「哲雄さんはまだ生きているが、その日は急用で来れなくなった」という設定で宴会が進行しました。友人たちは「哲ちゃんはなあ、最近仕事が忙しくてなー」と明るくスピーチし、帰り際にはみな稚子さんに「ご主人さんによろしくお伝えください」と挨拶していました。哲雄さんは、1年後だけではなく、実は5年後、10年後もこのような様々なイベントを計画して稚子さんに託されたと。肉体的には死んでも社会的には生き続けることができることをまさに身をもって証明し続けているわけです。

 私は「死んだら終わり」派でした。しかし哲雄さんは、死は終わりでは無い、死んだ後でも社会的に生きられると教えています。死後の世界があるかどうかは分かりません。しかし死の向こう側を生きることができるような気が少ししてきました。



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この記事へのコメント

 ”NHKスペシャル”と検索しましたら、上位に「見えずとも聞こえずとも:夫婦ふたりの里山暮らし」とありましたので、反響ある番組と理解できました。  参考:再放送 5/6(水) AM 0:10~  
 番組予告版の中で、主題の御夫婦、久代さんと好彦さん が寄り添い合う笑顔がとても綺麗です。
キーワードは”里山暮らし”にあるのかな、という気もしました。御主人、好彦さんは健常者で初婚と紹介されています。元々放浪しながら自給自足の山籠もり生活をなさっていたそうです。久代さんの障がいに注目されがちかも知れませんが、ピュアなお二人が縁あって出会い、自然の中で寄り添う生活を紹介した番組とも見受けられるかも知れません。
 長尾’sブログ 5/2と4/20 には”ALS患者さんへの人口呼吸器装着に思う"長尾先生の苦悩と、大病院という組織に守られながら人に君臨するかのような神経内科専門医との闘いを読みました。装着の是非は患者様とご家族の意思決定に依る他はないので、踏み込む文章は書けませんが、最近になって「人生は誰と出会うか」が大事、と切に思うようになりました。意思決定の結果がどちらであっても、愛ある交流が”心の糧”として、その方の心に宿ることは間違いありません。そして、医師という職業はそのような思いを寄せられる機会が数多く訪れるお立場であり、人生を左右する「人と人」との交流、心の通い合いに喜びを感じて頂ける医師が多くありますように、と願っています。

Posted by もも at 2015年05月05日 03:53 | 返信

市民さんの集まりで、「終活・エンディングノート・尊厳死」といったテーマでお話させていただくことがあります。

ご年配の方だけでなく、お若い方にも魅力のあるテーマのようで、頂いたアンケートを見ると、年齢にはあまり関係なくご関心をお持ちです。

「エンディングノート」のところでは、その利点、心得などを事例を紹介しながらお話をします。なお、最近は、市販の書物だけではなく、社会福祉協議会や自治体などが作る自家製のものも増えていています。

経済産業省の調査(24年)によると:ご存知の方は60%ですが、書いている人は2%。

お話を申し上げると、多くの方が「私も・・」ということになりますが、扱いが難しいです。最期の後はできるだけ早く見てほしいですが、何もないときに他人に見られてはねえ。鍵を付けてでも信頼のできる人に預けますか?

かく言う私も、ノートのひな型は何冊も持っていますが、いざ書こうというと、「いや、まだ大丈夫だろう、早いな」となって、まだ書いていません。 以上

Posted by 小澤 和夫 at 2015年05月05日 09:58 | 返信

 長尾先生! 来週13日(水)NHK歴史秘話ヒストリア はテーマ「空海さん」です。お知らせまで。

Posted by もも at 2015年05月06日 11:20 | 返信

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