- << オーラルマネジメント研究会
- HOME
- 酒は半酔い、というが・・・ >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
B型肝炎の臨床
2015年06月08日(月)
昨日は、肝炎対策基本法に定められた兵庫県の指定講習を受けた。
B型肝炎とC型肝炎の話を聞いた。
C型肝炎はほぼ解決できる見込みがたったが、問題はB型肝炎だ。
B型肝炎とC型肝炎の話を聞いた。
C型肝炎はほぼ解決できる見込みがたったが、問題はB型肝炎だ。
B型肝炎の臨床
大阪市立大学 河田則文先生
基礎知識
肝臓がんで亡くなる場合は減っていない
西日本に多い
C型肝炎はこれから減るが、
B型肝炎はあまり変わらない
輸血によるB型肝炎感染は今でもある
抗体陽性になる前に献血をした時に起こる
B型肝炎は性交渉でうつる
世界のB型肝炎
世界では、人口の3分の1がB型肝炎と関連がある(既往も含めて)
=世界人口が70億人なので、20億人が
その5分の1がB型肝炎の慢性感染者と言われている
世界では1分間に2人がB型肝炎で亡くなっている
7月28日は、世界肝炎デ―として啓発が勧められている
最近、欧米型のB型肝炎ウイルス(ジェノタイプA)感染が増加している。
特に急性B型肝炎の中ではジェノタイプA(欧米型)が急増している
性交渉が多いのか?
慢性化率
幼児期の感染では、1割が慢性化する
成人感染では、8割が不けんせい感染であり
2割が急性肝炎(顕性肝炎)になる
臨床的治癒に見えても、肝臓に潜んでいる場合がある
だからキャリアーは、最低でも年1回、肝がん健診が必要
C型肝炎は7割が慢性化する(慢性化率が高い)
世界ではHBVワクチンの実施状況は盛ん
わが国でも近く、B型肝炎の予防接種が始まる
cccDNAは、一生、肝臓内に残っている=治癒という概念は難しい
cccDNAを排除するのが真の治癒として世界競争が始まっている
HBc抗体も重要=過去感染の記録として長く残る
発がんとの案連
HBVDAN量とHBs抗原が、肝がん発生と相関するので
この2つをマーカーにして、治療が行われる
HBVDNAが4以上の35歳以下=インタフェロンがファーストチョイス
それができないひとや肝硬変はエンテカビルやテノフォビルを用いる
核酸アナログの種類
・ラミブジン(ゼフィックス) 7年間で5割が耐性が生じる
・アデフォビル(ヘプセラ) 7年間で3割が耐性が生じる
・エンテカビル(バラクルード)ほぼ耐性ない 現在の主流
・テノフォビル ほぼ耐性ない 現在の主流
結局、薬剤耐性が問題なので、エンテカビルとテノフォビルが使われる
末期の肝硬変患者さんが核酸アナログでウイルス陰性化して肝硬変が治る
=従来、肝臓の線維化は治らないと考えられていたが、その常識が覆った
発がんや肝臓関連死が減り、生命予後が改善する
テノフォビルはエンテカビルよりHBs抗原の低下が優れているし
妊婦さんに対しても安全性高い
=今後、B型肝炎治療の主役である
こうした核酸アナログで、がんは防げるのか?
完全には防げないので、治療中でも定期的な肝がんチェックが重要
核酸アナログ中止の条件とは?
HBコア関連抗原の測定が重要である
HBs抗原もHBコア関連抗原も低い人は、核酸アナログの中止が可能である
しかしそのグループに入る方は極めて少数である
シクエンシャル療法とは、核酸アナログ治療を安全に止めるために
後づけでインタフェロン治療を48週追加するという方法がひとつの方法
B型肝炎ウイルスの再活性化問題
関越リュウマチ治療薬などの免疫療法が引きかねで再燃する
HBs抗原陽性で臓器移植をする方は、再活性化のリスクが高い
末梢血幹細胞移植などでも再活性化が起こる
HBs抗原陰性であっても再活性化が起こる
@@@@@@@@@@@@@@@
DAA時代におけるC型慢性肝炎治療
京都府立医科大学 伊藤義人先生
DAA=Direct-acting Antiviral Agents
インターフェロン無しで飲み薬で治る時代になった
世界のウイルス感染
・HIV
・HBV HCV ・・・・
世界のC型肝炎が1億七千万人でHIVの7倍の数がいる
我が国には200万人のC型肝炎がいる
治療開始して25年が経過して高齢化している
肝がんの原因
C型肝炎は67%
B型肝炎は15%
C型肝炎患者の多くが高齢化している
SVR後の肝がん発生も線維化による
1992年にインターフェロン治療が始まった
プロテアーゼ阻害薬であるテラプラビルの薬剤耐性が問題になる
第二世代のシメプラビルが使われた。副作用は少ないが再燃が多かった。
AADの時代でも耐性を調べることが必要
今後、SVR後の発がんが問題が問題になる
高齢、男性。
C型肝炎の特効薬ソバルデイは、1錠6万1千円で
1バイアル170万円
まだ助成対象にはなっていない
大阪市立大学 河田則文先生
基礎知識
肝臓がんで亡くなる場合は減っていない
西日本に多い
C型肝炎はこれから減るが、
B型肝炎はあまり変わらない
輸血によるB型肝炎感染は今でもある
抗体陽性になる前に献血をした時に起こる
B型肝炎は性交渉でうつる
世界のB型肝炎
世界では、人口の3分の1がB型肝炎と関連がある(既往も含めて)
=世界人口が70億人なので、20億人が
その5分の1がB型肝炎の慢性感染者と言われている
世界では1分間に2人がB型肝炎で亡くなっている
7月28日は、世界肝炎デ―として啓発が勧められている
最近、欧米型のB型肝炎ウイルス(ジェノタイプA)感染が増加している。
特に急性B型肝炎の中ではジェノタイプA(欧米型)が急増している
性交渉が多いのか?
慢性化率
幼児期の感染では、1割が慢性化する
成人感染では、8割が不けんせい感染であり
2割が急性肝炎(顕性肝炎)になる
臨床的治癒に見えても、肝臓に潜んでいる場合がある
だからキャリアーは、最低でも年1回、肝がん健診が必要
C型肝炎は7割が慢性化する(慢性化率が高い)
世界ではHBVワクチンの実施状況は盛ん
わが国でも近く、B型肝炎の予防接種が始まる
cccDNAは、一生、肝臓内に残っている=治癒という概念は難しい
cccDNAを排除するのが真の治癒として世界競争が始まっている
HBc抗体も重要=過去感染の記録として長く残る
発がんとの案連
HBVDAN量とHBs抗原が、肝がん発生と相関するので
この2つをマーカーにして、治療が行われる
HBVDNAが4以上の35歳以下=インタフェロンがファーストチョイス
それができないひとや肝硬変はエンテカビルやテノフォビルを用いる
核酸アナログの種類
・ラミブジン(ゼフィックス) 7年間で5割が耐性が生じる
・アデフォビル(ヘプセラ) 7年間で3割が耐性が生じる
・エンテカビル(バラクルード)ほぼ耐性ない 現在の主流
・テノフォビル ほぼ耐性ない 現在の主流
結局、薬剤耐性が問題なので、エンテカビルとテノフォビルが使われる
末期の肝硬変患者さんが核酸アナログでウイルス陰性化して肝硬変が治る
=従来、肝臓の線維化は治らないと考えられていたが、その常識が覆った
発がんや肝臓関連死が減り、生命予後が改善する
テノフォビルはエンテカビルよりHBs抗原の低下が優れているし
妊婦さんに対しても安全性高い
=今後、B型肝炎治療の主役である
こうした核酸アナログで、がんは防げるのか?
完全には防げないので、治療中でも定期的な肝がんチェックが重要
核酸アナログ中止の条件とは?
HBコア関連抗原の測定が重要である
HBs抗原もHBコア関連抗原も低い人は、核酸アナログの中止が可能である
しかしそのグループに入る方は極めて少数である
シクエンシャル療法とは、核酸アナログ治療を安全に止めるために
後づけでインタフェロン治療を48週追加するという方法がひとつの方法
B型肝炎ウイルスの再活性化問題
関越リュウマチ治療薬などの免疫療法が引きかねで再燃する
HBs抗原陽性で臓器移植をする方は、再活性化のリスクが高い
末梢血幹細胞移植などでも再活性化が起こる
HBs抗原陰性であっても再活性化が起こる
@@@@@@@@@@@@@@@
DAA時代におけるC型慢性肝炎治療
京都府立医科大学 伊藤義人先生
DAA=Direct-acting Antiviral Agents
インターフェロン無しで飲み薬で治る時代になった
世界のウイルス感染
・HIV
・HBV HCV ・・・・
世界のC型肝炎が1億七千万人でHIVの7倍の数がいる
我が国には200万人のC型肝炎がいる
治療開始して25年が経過して高齢化している
肝がんの原因
C型肝炎は67%
B型肝炎は15%
C型肝炎患者の多くが高齢化している
SVR後の肝がん発生も線維化による
1992年にインターフェロン治療が始まった
プロテアーゼ阻害薬であるテラプラビルの薬剤耐性が問題になる
第二世代のシメプラビルが使われた。副作用は少ないが再燃が多かった。
AADの時代でも耐性を調べることが必要
今後、SVR後の発がんが問題が問題になる
高齢、男性。
C型肝炎の特効薬ソバルデイは、1錠6万1千円で
1バイアル170万円
まだ助成対象にはなっていない
- << オーラルマネジメント研究会
- HOME
- 酒は半酔い、というが・・・ >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
友達のご主人が、急に亡くなったらしい。
「何の病気で亡くなったの?」と聞くと「劇症肝炎で死んだの」と友達は言っていました。
息子達は二人とも、結婚して他県に住んでいるし、気の毒な境遇でした。
奥さんに感染しなかったのが幸いでした。
Posted by 匿名 at 2015年06月08日 04:18 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: