このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

第4回日本リビングウイル研究会は大盛況でした

2015年06月22日(月)

一昨日の第4回日本リビングウイル研究会は、大盛況のうち終了した。
政策研究大学院大学の講堂が満席になり、予備の椅子もたくさん出した。
いずれ動画をアップするが関西支部の小澤和夫理事の報告を転載させて頂く。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
「第4回 日本リビングウイル研究会」

~「痛み、苦しみのない最期を求めて~

Ⅰ。概要
  • 日時:‘15.6.20(土)13~17時
  • 会場:政策研究大学院大学
 
  • (13:10~14:00)講演 (座長:長尾副理事長)
 1.「あなたの痛みは取れる」加藤 佳子(緩和ケア医師 一般財団法人三友堂病院)
 2.「スピリチュアルケアと最期の生き方」大下 大圓(飛騨千光寺住職・臨床宗教師)
 

  • (14:10~16:50)スピーチ&ワークショップ(座長:鈴木副理事長)
 1.「緩和ケアという言葉のイメージ」 米澤 節子(会員)
 2.「穏やかな看取りに向けて~芦花ホームの取り組み」
                田中 君子(看護師・特別養護老人ホーム 芦花ホーム)
 3.「在宅における終末期対応について」
              英 裕雄(在宅訪問医師・医療法人社団三育会理事長)
 4.「ALS患者を支える医療」
              丸木 雄一(神経科医師・埼玉精神神経センター理事長 
               日本ALS協会埼玉県支部事務局長)
 ディスカッション・質疑応答
 
Ⅱ。感想:
  • 良いテーマで、豪華な講師陣。
  • 加藤 佳子さん:「痛み本」の中心著者。事例をたくさんお持ちなので、事例を交えてのお話を大阪でも伺いたい。
  • ワークショップ:色んな職種の方の登場で、豊かな内容のお話になった。
     取り分け、ALSのお話は初めてなので、とても有意義でした。
     なお、石飛幸三先生も来場されて、コメントをされました。
  • 厚労省在宅医療推進室の、佐々木室長からも、①医学教育 ②立法化 ③行政の議論、について、簡潔で分かりやすいお話を頂きました。
   今週発表される「政府の骨太方針」の中に、「人生の最終段階における医療・介護の在り方」が予定されているとのこと。
   関心を以って見たいと思います。
  • その他:質疑の最後に、無意識状態になったお母さんの人工栄養の件で男性が泣きながら質問をされ、2人の医師が丁寧にお答えになったという感動的なシーンで終了。
4時間の長い時間にもかかわらず、満席の多くの市民が熱心に聞き入っておられた。

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

 長尾クリニック様 20周年記念おめでとうございます

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2015年06月22日 07:30 | 返信

初めて参加させていただきました。埼玉県小江戸でケアマネジャーを生業としている者です。
研究会の内容もさることながら、ナマの長尾さん、石飛さんをほんの数mの至近距離で拝見できた事が、私にとって何よりの収穫です。
私は40人近い「平穏死」を迎えてほしいお年寄りと、仕事を介して関わりをもっています。
これからも「平穏死」について勉強したいと思います。
  「利用者さんに、平穏な死を迎えてほしいと願うケアマネジャー」、略して「平穏CM]です。
追伸:石飛先生のナマの講演を拝聴したいのでが、、、
   長尾先生の講演は「第7回所沢市医療職介護職全体交流会」へお伺いする予定です。

Posted by 平穏CM at 2015年06月22日 09:23 | 返信

平成27年度介護保険改正については、断片的にしか存じませんけど、大阪の大会では「介護保険を使わないで、できるだけボランティア(有償ボランティアも含む)を利用するように」と書いて有りました。
市役所主催の総会では、保健師会会長が「ヘルパーさんに手伝って貰わなければ、とても私達看護師、保健師だけでは業務は成り立たない」と仰っていました。「利用者さんが、旅立っていかれて、あとでへるぱーさんとお話したら(看取りが怖かった。心配で心配で...。)と言っていたので驚きました。」と仰っていました。そういえば施設のヘルパーさんが「看取りが怖い」と言っていると長尾先生のブログにかいてあったのを思い出して、在宅介護もへルパーさんが看取りをするのかと実感しました。
私はケアマネジャーとして働く自信がないのでへるぱーとして入りたいと思いましたけど、ヘルパーさんの仕事や責任が看護師の補助として段々重くなっているのだなあと思いました。
私自身も結婚していませんし、看取ってくれる家族はいませんので、ヘルパーさんに「今夜は大谷さんの看取りなのよ。心配だわ」なんて言われて、迷惑をかけるのだなあと考えました。
看取る側にたっても、看取られる側にたっても切実です。
ひと様に迷惑をかけずに死ぬ方法はないかと思案中です。
安楽死のほうが、何時何分に死ぬと分かっているから迷惑かける分が少ないのでしょうか?
それとも富士山の樹海で死んだ方が迷惑を掛けないのでしょうか?

Posted by 大谷佳子 at 2015年06月24日 04:22 | 返信

 高倉健さんのエッセーの中に、幼少の頃は身近かに死体があった、と記述されるページがあります。
戦時中であれば、敵の落下傘が墜落したと見れば、すばしっこい子らが物見遊山に山へ分け入り、
興味深々に死体を見に行ったとあり、故郷でいらっしゃる炭鉱では、他所の地から働きに来た気の荒い
鉱夫らの喧嘩が絶えず、道端で誰かが死んでいた、と。死が日常に、当たり前に身近かにあったと、
読みました。
 看取りのために、ボランティアの働きに力を借りて、とかの政策は「死ぬ事は当たり前」を突き付けられる、結構極端な政策な気がします。震災とかのマンパワーが必要とされる事態であれば、いざ知らず、看取りにボランティアって一体どうなの? という気はします。
 まだ関東では、そこまでの提言はなされていないので、やはり大震災の折に底力を発揮なさった
関西地域での思い切った舵取りなのでしょうか。
 "看取り"は定義できるものでもないと思うので、そこに至るまでの環境整備を行政に整えて頂きたいと
願います。

Posted by もも at 2015年06月25日 12:15 | 返信

突然のご返信で失礼します。
前後見境のないコメントを承知で、、、。
私は、「終末や最期のとき」を、「医療」から「社会・家族」の手に取り戻さなければならないのではないと思います。
「生」が自然の営みから始まったように、「死」もまた然り。「医療」という呪縛から解放すべきです。
勝手な言い分でしつれいしました。

平穏CMから大谷佳子への返信 at 2015年06月25日 01:04 | 返信

平穏ケアマネジャー様
私はオールドミスなんで、母の介護をして、最後まで看取るつもりです。
でも、私は、母に死んだ後は、天涯孤独なので、できるだけ誰にも迷惑の、掛からないように生きて身終いたいものです。
有岡富子様は、つどい場さくらちゃんで皆様に看取られて亡くなられましたけれども、私は看取ってもらうために、普段から仲間やお友達と付き合っておくというのが苦手なんです。
一人っ子だったのでわがままなんでしょうけど、66歳にもなりますと、他人に合わせるのが苦手になります。
どう生きるか、どう死ぬかは個人の自由です。
こんなところで宜しいでしょうか?

Posted by 大谷佳子 at 2015年06月26日 03:33 | 返信

長尾さんが理事をされている会の「エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」受講を申し込みました。平穏死について学びたいです。
102歳になるお年寄り(要介護5)の、息子さん(69歳)から「親父さんの死装束は何にしようかね?」とまじめに相談されたかと思えば、お年寄り自身から、息子さんが席を外したのを見計らって「最期は畳の上がいいな。これ(介護保険レンタルのベッド)は、その前に返してくれ」と、半分まじめに半分笑って相談を受ける今日一日でした。ケアプランの「行間」には、こっそり手書きで「平穏死」と書き込んでいます。もちろん、ご本人も息子さんも、訪問介護、訪問診療のスタッフもうなずいて担当者会議は円満閉会でした。なお、ご本人は介護保険証の有効期間が再来年の6月末まであることを気にされ、「あと2年はこれを借りとくか」と。

平穏CMから大谷佳子への返信 at 2015年06月26日 10:47 | 返信

平穏CM様、一つ質問があるのですけど、介護報酬ハンドブックを購入して調べたのですけど、「看取り介護加算」で調べますと、(認知症対応型共同生活介護費)あるいは〈地域密着型特定施設入居者生活介護費)(地域密着型介護福祉施設入所者生活介護費)(介護福祉施設サービス)の中には看取り介護加算の項目があります。
これら施設を在宅介護と見なすのなら「在宅介護の中でへるぱーの看取りが行われ、給料も出ている」と言えるかもしれませんけれど、利用者自身の住居にへの問介護の看取りは、何処にも載っていません。
と言うことは、利用者自身の住居への訪問介護の中では看取りなされてはいないのでしょうか?
(施設基準)としては①;看取りの指針を定め、入居の際に、利用者又は家族にその内容を説明し、同意を得る。②;医師、看護職員、介護職員、ケアマネジャー等で協議の上、看取りの実績を踏まえ、適宜指針の見直しを行う。③;看取りに関する職員研修を行う。と書かれています。
宝塚市の看護師から「事後にヘルパーから、感想を聞いたら(看取りが怖くて心配だった)と言う発言があり、驚いた」との発言があると言うことは(看取りに関する職員研修を行う)と言う義務が宝塚市に於いては、なされていないと言うことでしょうか?利用者は、既に亡くなられているので、聞こえていなかったのでしょうけど、もし利用者さんに意識がある時に、へるぱーさんの「ご臨終の死の壁の時の苦しまれるのが怖いわねえ」等と言う言葉が聞こえたら、問題ですね。
以上、訪問介護の中で、看取りがあるときはヘルパーの給料は、介護保険から出ているのでしょうか?ヘルパーの看取り研修は、正式に行われているのでしょうか?
ご多忙のところ、質問させて頂きたいと思います。

Posted by 匿名 at 2015年06月27日 12:56 | 返信

匿名様
「訪問介護の中で、看取りがあるときはヘルパーの給料は、介護保険から出ているのでしょうか?」のご質問ですが、前段でおっしゃられているとおり「利用者自身の住居にへの訪問介護の看取りは、何処にも載っていません。」
「ヘルパーの看取り研修は、正式に行われているのでしょうか?」のご質問ですが、因みに私の所属する職場では、労働組合主催で「一般財団法人日本尊厳死協会関東甲信越支部の『出前講座』」を開いた程度です。「看取り研修」とは意味合いが違うかもしれませんが。

Posted by 平穏CM at 2015年06月27日 06:52 | 返信

宝塚市介護支援専門員協会のパネルディスカッションで、在宅医療もして下さるクリニックのお医者さんのお話の次に、或る全国規模の有料老人ホーム専属の保健師兼看護師の方が、お話の中で「ヘルパーさんに感想を聞いたら(怖かった)と言っていたので驚きました」と発言なさったので、私はてっきり在宅介護のヘルパーさんが「看取りをしたけれど怖かった」と仰ったと受け取りました。
でも巨大有料老人ホーム専属の保健師、看護師さんのお話ですから、ご自分の有料老人ホームのヘルパーさんのお話だった可能性が強いですね。
でもご自分が指導していらっしゃる老人ホームのヘルパーさんの感想に「驚いた」と仰るのも違和感がありますし、別の居宅訪問介護センターのヘルパーさんのお話かと、勘違いしました。
レジメやパワーポイント等の資料はありませんし、口頭で仰っただけでしたので、詳細は分かりませんでした。
お詫びして訂正します。「看取りが怖い」と仰ったのは施設勤務のヘルパーさんだったようです。
何れにせよ、大した研修も受けさせて貰えないのに、看取りをしているヘルパーさんも気の毒ですね。

Posted by 大谷佳子 at 2015年06月28日 01:48 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ