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反論せず、批判に耳を傾ける

2015年09月10日(木)

安保採決を前に、民主主義とはなんだろう、と絶望的な気分になる。
自力ではなんともできないもどかしさ、愚かさで気が狂いそうになる。
Point of no returnまでもう時間が無いことを国民全体は分かっているのか。
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国民がほとんど反対している法案を数の力で押し切ろうとしている。
批判には耳を傾けず、自説は曲げない。

歴史は繰り返す、というが、
本当に繰り返す。

100年後の歴史の教科書には、2015年という年号が刻まれ、テストに出る。
まあ、100年後もこの国があったらの話だが。

総裁選は、対立候補なしで再選が決定、だと?
これだけの世論があるのに、無視を決め込む。

これを独裁政権という。

それを容認する国民だが、本当にこのまま通していいのか?
やれることは、「一揆」くらいしか思いうかばない。

総理は潰瘍性大腸炎なので、腸内フローラは悪い。
腸内で合成される消化管ホルモンに脳は支配されている。

一人の人間の腸内フローラに、永田町も国民も従わされている。

総理が、もう少し聞く耳を持ってくれたらなあ。
山本太郎と食事でもして、腹を割った議論をしてくれたらなあ・・・

そうすれば、もう少しいい案が生まれるのではないか。
名案は議論の中から生まれる。

それを引き出す力がリーダーシップ力、だと思う。

ゆっくり練って欲しい。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@


『松下幸之助は「批判」に反論しなかった』
 聞く心によって「助言」に変わる
 江口 克彦:故・松下幸之助側近2015年9月4日
 http://toyokeizai.net/articles/-/81127?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2015-09-05

素直な心で受けとめれば、批判は助言に変わる(写真 : sai088 / PIXTA)
松下幸之助に好意を持つ人々は多かった。しかし、すべての人から好意を持たれるというわけにはいかない。そばで見ていると、百人に1人ぐらいは批判する人がいたという感じであったし、批判すること自体を面白がる人もいた。

しかし、そうした人たちの意見が、たとえいかに理不尽であっても、松下は弁明したり、反論したり、論争を挑むということはなかった。それどころか、むしろ批判する人を招いて、さらに自分に批判されるべきところがあるだろうかと尋ねたりした。

老害批判にどう応じたか

ある人は松下が八十歳を一つ二つ越えたころから、しきりに、もう高齢なのだから現役の経営者から引退すべきだと、あちらこちらで執拗に言い回っていた。やがてその批判が松下の耳に入った。ある夜、私は松下と雑談しているときに、雰囲気を察して水を向けてみると、「きみはどう思うか」と尋ねられた。

老害という言葉がある。たしかに高齢になると一般的に頑固になり、新しいものへの対処が遅れがちになる。精神力も体力も衰えてくる。しかし、見たところずいぶん人によって差があるのも事実である。高齢でも気力溌剌として、次々に世の中のために新たな発想をし、行動を起こす人がいる。

逆に、若い人の誰もが若いかと言えば、決してそうではない。気力もなく、意欲もない者もいる。人さまざまである。だから、老害とは肉体的なことよりも、精神的に若さを失ったかどうかが問題だ。気力なく意欲のない人は、たとえ青年であろうと老害である。

松下は、これから百六十歳まであと八十年も生きようと気力満々、理想も高く掲げている。とても老害とは言えない。したがって「何も現役を退くことはないと思います」と私は答えた。

「うん、うん」と時折うなずきながら松下は聞いていたが、数日すると、その人と会う約束をした。

松下は笑顔でうなずきながら批判を聞いた

私はその場に立ち会わなかったから、あとからその場にいた人に、松下がどんな反論をし、どんな説明をしたのかと聞いてみた。すると「松下さん、引退すべき」という一方的な話を、松下は笑顔でうなずきながら聞いていただけだったという。

なぜ説明をしなかったのか、なぜ反論しなかったのか。そう考えたが、松下はほかの批判に対しても、言い訳や説明は一切することはなかったから、そのときもいつもと同じだったにすぎない。

そして、たいていの場合と同じように、その後、その人もまた松下への批判をぷつりと止めてしまった。

松下は批判に対する弁明が、新たな批判の誘因になることをよく知っていた。批判する者は最初から批判しようと決めているのだから、いくら正しいことを懇切丁寧に弁明しようと、聞く耳を持っていない。ソクラテスの力量をもってしても、告発者のメレトス、アニュトス、リュコンなどのアテナイ人たちを説得することはできなかった。説明し弁明すればするほど、いよいよ批判は激しくなる。これが世間というものである。

だから松下は、批判に対して弁明をすることはしなかった。しかし、そこまでであれば、同じことをしている人はほかにもいると思われる。もう少し考えを進めてみると、松下の常々語っていた「素直な心」という立場に立てば、次のように言えるのではないか。

批判に対する説明、弁明は、言い換えればその批判にとらわれたことを意味している。そもそも、十分考え抜いたうえで自分がやっていることとは言え、100%正しいということはありえない。とらわれない心、素直な心で受けとめれば、むしろ「そういう批判があるのなら、それを大切な意見として、さらに意欲的に行動していこう」と、積極的に聞くようになる。そのとき、批判は助言に変わる。感情的になることなく、素直に耳を傾けられるようになる。

そばで聞いていると、私のほうが「あなたはそうおっしゃるけれど、実際は違いますよ。あなたは松下さんを誤解している。事実を何も知らないで、よくもそんなことが言えますね」と言いたくなることが多かった。

しかし、そのような見当外れの批判に対しても、松下は「なるほど、なるほど」と大抵は、うなずいて聞いていた。自分を批判する者であっても、そこまで大事にした人は珍しいと思う。しかも、ただ単に話を聞いているだけではない。いかなる話をした人でも、その人が帰った後、これもまた必ずと言っていいほど、その人たちを褒めた。

「なかなかいい人やったな」「若いのに、なかなかしっかりした人やったな」「いい話を聞かせてくれた。ああいう先生がもっとたくさんいるとええのになあ」「偉い先生やったな。さすが立派な、まあ、人格者やったな」

「いい意見が聞けた」

褒めるだけでなく、「いい意見が聞けた。ありがたかったな。あの人の言うとおりや」と、感謝の言葉を述べるのが常であった。それも口先だけの口調ではなく、いつも、心から感じ入ったような褒め方であった。

そしてまた、不思議なことに、松下を批判していた人も、私が門まで見送る間に必ずと言っていいほど、「やっぱり松下さんは偉いねえ」と褒めるようになっている。

強烈な批判をしていたような人が、松下幸之助という人間に接することで感動し、その後は松下幸之助の味方に豹変してしまうのである。そういう光景を私はずいぶん見てきた。

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この記事へのコメント

とりあえず、ボンクラ国会は1週間休戦し、東北豪雨大災害の救援に奮闘してほしい。
それこそ、「なんとか事態」なのですよ。
北半球も南半球も荒れ狂い、わが森林列島も切り裂かれています。
こどものころ、毎年、川が氾濫し、床上浸水。養子先のトタン屋根の家は、
台風で吹き飛ばされ、跡には、かまどと水ガメだけ。
祖先の先住民は、自然とあらがうことなく、うまくやり過ごしてきたのでしょう。
21世紀のにほん。きょうあすあさって、どこでも、自然が牙を剥き、「想定内」の大災害が発生します。
災害救援のための常設部隊が各方面に必要です。
海外救援にも貢献出来ます。戦車や戦闘機、大砲やタマは、要りません。
「国土強じん化」なんて、無理です。
先人の防災、減災の智慧をまなびつつ、自然との折り合いをつけたいものです。

Posted by 鍵山いさお at 2015年09月11日 06:26 | 返信

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