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ステロイドが肺炎の回復を早める可能性

2015年09月11日(金)

ステロイド、と聞くと怖い薬だと思ったり顔をしかめる医師がいる
くらいだから、一般の人は何故か怖がる人が多い。
しかし上手に使えば、ステロイドほど有用な薬は無い。
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無医村に何かひとつだけ薬を持って行ってもいい、と言われたら
私は、ステロイドを持って行く。

肺炎にステロイド?と、理解できない医師が多い。
まして、インフルエンザにステロイドを使うと免疫能が下がると思っている医師も多い。

アメリカの論文に、インフルにステロイドを使ったら、対費用効果が高かった
という内容のものがあったので、以前、自分自身に試したら、一発で治った。

私自身は、ステロイドは魔法の薬だと思う。
緩和ケアにもかかせない。

嬉しいことに、エビデンスが積み重なってきているようだ。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@



『ステロイドが肺炎の回復を早める可能性』
 提供元:HealthDay News
 2015/08/25
 https://www.carenet.com/news/general/hdn/40485

ステロイドが肺炎の回復を早める可能性のイメージ
 ステロイド治療が肺炎患者の回復を早め、合併症リスクも低減する可能性が、新たなレビューにより示唆された。研究の筆頭著者であるカナダ、マックマスター大学(ハミルトン)のReed Siemieniuk氏は、「コルチコステロイドは安価で世界中どこでも容易に入手できる。この新たなエビデンスが、何百万もの患者に利益をもたらすと思われる」と述べている。

 今回の研究で、Siemieniuk氏率いる国際チームは、計2,000人超の肺炎入院患者を対象とした13件の臨床試験のデータを分析。その結果、コルチコステロイド(コルチゾンを含む医薬品など)を用いて治療した患者は、ステロイドを用いていない患者に比べて退院が1日早いことがわかった。また、コルチコステロイド治療により人工呼吸器が必要となる確率が低下したほか、急性呼吸促迫症候群(ARDS)と呼ばれる命にかかわる合併症のリスクも8%から2%へと低減した。

 「Annals of Internal Medicine」オンライン版に8月10日掲載されたこの研究によれば、全体として、ステロイド治療により肺炎患者の死亡率は約9~10%から5~6%へと低減すると考えられる。「短期間のコルチコステロイドの使用は安全であり、よくみられる重篤な内科的疾患においてコルチコステロイドが重要な便益をもたらすことがわかっている」と、同大学臨床疫学・生物統計学教授のGordon Guyatt氏はいう。

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この記事へのコメント

免疫の反応による炎症で命を失うことがあります。鳥インフルエンザで高齢者より若者の方が死亡率が高いこともそれが原因です。
その炎症をステロイドで抑えつつ、抗生剤で治療をすると生存率が上がる、という仮説が出てくるのは自然なことです。エビデンスが増えてくるとよいのですが。
肺炎球菌による髄膜炎に対するステロイドは有効であるとのエビデンスは数年前からあります。

Posted by とくめいさん at 2015年09月11日 03:23 | 返信

肺を触った時に呼吸状態によってステロイドを投与します。
ステロイドはいい薬です。

Posted by 尾崎 友宏 at 2015年09月11日 04:26 | 返信

ステロイドは高齢者にはひどいせん妄を起こします。皮膚科でプレドニゾロンの内服が処方されるたびに
ひどいせん妄を起こして何とかしてくれと言って来るはなはだ迷惑な患者がいました。
本当にひどいせん妄で意識朦朧状態をくり返していました。「ステロイドの内服を2度とするな」と何度も忠告し、皮膚科医にも文書で忠告しましたが、また別の皮膚科に行ってステロイド内服が出されてました。他にも蜂窩織炎や感染症で発熱するたびに内科に来る85歳くらいの男性がいます。
高齢者に対する皮膚科のステロイド内服処方は迷惑以外に何物でもないと思っています。
ステロイドという薬は副作用を熟知した医者しか処方してはいけない薬だと思っています。
ステロイドに限らず多くの医者は副作用をよく知りもせずに薬を出していて、副作用の責任をとらないので始末が悪いです。

Posted by ある実践医 at 2015年09月11日 07:00 | 返信

ステロイドに関して、この記事は医療者向けてなのか、一般市民に向けてなのか? が今一つ分かり
ませんが、ステロイドが強い薬であることは紛れもない事実であるのに、「肺炎」という身近に
起こりうる症状を引き合いに出す説明により、その怖いイメージを払拭させるための、手軽さを印象
付けてしまうような内容にも感じました。緩和医療であるとか、死因に多くある"肺炎"に処方する
ための薬剤であると理解できていれば、究極な状態の時に使用する薬であり、「知られていないが
思わぬ効果もある」という医師に向けての有用な情報、と理解できますが、「治療にステロイド」と
いう場面では、患者は十分な説明を受ける必要がある薬剤だと思います。ある意味、この記事から、
医師にとっては割合に手軽な薬、という感覚であると意識レベルの差に大きな隔たりがあると理解
できました。病名や副作用をここに挙げてしまう事は、それも誤解や混乱を招くと思うので、詳細は
書けませんが、(またステロイドの副作用であると断言はできないので)「十分な説明を受ける必要が
あると思う薬」と市民レベルの感覚でお伝えします。

補足: 知り合いですが、ステロイド点滴を受けた経験のある人が二人。直後ではなく暫くしてから
何らかの心配な症状があったという事柄です。

Posted by もも at 2015年09月11日 10:47 | 返信

ステロイドが 肺の回復を早める…
なんとなく理解できるような気がします

以前 産婦人科病棟勤務だった時
早産になりそうで ベビーちゃんが小さい場合 ステロイド注射をやってました
肺サーファクタントの形成を促すってことですよね

昨日 某病院での緩和ケア研修会で
倦怠感に 上手に ステロイドを投与するというお話もありました
確かに 末期ガンの利用者さまに
ステロイドが投与されてます

何事も うまく 使うってことですね

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2015年09月11日 11:21 | 返信

”ある実践医”先生の明快なコメントを読ませて頂き、思い出しました。
先のMyコメにある知人例とは別件ですが、医師が話す”ステロイドの副作用”に
”鬱症状”がありました。脳に作用する、と理解できました。

Posted by もも at 2015年09月12日 01:13 | 返信

 ステロイドはスーパーな薬だと思います。
 
 ステロイドが無ければ助けられない病気もたくさんありますよね。
 重症のアトピーの赤ちゃんだって、ステロイドを使わないと感染症を起こして死んでしまう恐れがありますし、膠原病でも必要なんですよね?

 でも、スーパーな薬だからこそ、副作用には注意したいものです。
 色んな副作用がありますが、ステロイド精神病を発症させる危険性がありますよね。
 躁状態も、うつ状態も発症させる危険性があります。自殺する可能性もありますから、処方する際にはそういう副作用について説明が欲しいところです。
 精神病を引き起こす可能性があるから、怖い薬だといって使わないのではなく、副作用を知っておいて、副作用が出たらすぐに対処できる体制にしておくことが重要なのだと思います。
 
 また、精神状態が悪い人に対してはステロイドは治療的に働くので、一気にやめてしまうとまた精神状態が悪くなる危険性があるのでそこも注意が必要ですね。
 私の友達はアトピーでステロイドを服用していたけど、副作用が出たので、3年かけてステロイドを止めましょうといわれたのに、3年もかけられないと勝手に一気に止めてしまい、次の日から3日間目が見えなくなり、毎日死にたい衝動に駆られる状態になってしまいました。

 スーパーな薬なので、上手く使って助かる人がたくさんあれば良いと思いますが、やはり他の治療方があるなら、そちらを先に試してみて最終手段としてステロイドは使ってほしいと思います。

Posted by みるく at 2015年09月12日 10:13 | 返信

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