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がんは最もありふれた国民病

2015年09月13日(日)

月刊DAYの10月号には、「がんは最もありふれた国民病」で書いた。→こちら
こんな単純なことを、なぜ多くの国民が知らないのか。
小学校、中学校でなぜ教えないのか。

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月刊DAY10月号 がんは最もありふれた国民病  長尾和宏
 
日本人は2人に1人が一生のうち一度はがんになります。そして3人に1人はがんで死んでいます。今、この記事を読んでいるみなさんも5 0%の確率でがんになります。あまり実感が無いかもしれませんが紛れもない現実です。がんは最もありふれた病気。珍しくもなんともありません。しかし、いざ自分にがんが見つかったらみなさん大騒ぎです。「どうして私が」「なにも悪いことしていないのに」「死ぬのかなあ」と右往左往します。がんセンターの一番偉い先生でさえ、「がんセンターの医者ががんになって初めて分ったこと」という本を書きますが「じゃあ、今まで患者の気持ちを分らずにやっていたの?」と突っ込みたくもなります。人間は、なんでも自分だけは例外だと思っています。自分だけはがんにならないし、死なない。それくらい楽観的なので少々辛いことがあっても生きられるのが人間なのかもしれません。

 実は認知症とがんは共通の土台を持っています。それは糖尿病です。糖尿病があると、がんにも認知症にもなり易いです。介護の現場の方には肥満の方が多いような印象があります。きっとストレスフルな職場だからでしょう。健診で血糖値が高ければ放置しないで必ず治療してください。それががんや認知症の予防の第一歩です。

 さて、この3年ほど、「がんもどき」とか「がんは放置したほうがいい」という本が軒並み売れていますが本当でしょうか。認知症がひどかったり、もう90歳を超えているのであれば、放置したほうがいいがんはいくらでもあります。しかしもし50歳代や60歳代で、充分助かる範囲のがんであれば、助かる命は助けたいもの。一方、「がんもどき」はあるのでしょうか?実はいくらでもあります。

 国民的支持を得ている近藤誠理論の真偽に興味のある方は、近著、「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」(ブックマン社)を是非読んでください。

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この記事へのコメント

m3で、「抗癌剤の副作用で死んだ」と、遺族が提訴というニュースがありました。

Posted by 匿名 at 2015年09月14日 09:16 | 返信

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