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「抗認知症薬の適量処方を実現する会」が発足

2015年09月28日(月)

「一般社団法人・抗認知症薬の適量処方を実現する会」が発足した。
昨日、共同通信社を通じて全国の新聞で報道された。→こちら
会の名前のとうり、患者さん主体の医療を取り戻していきたい。
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相手は、世界企業だから・・・



『認知症薬「適量処方を」 医師ら法人設立、副作用調査へ』  2015/9/27
 http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=188291&comment_sub_id=0&category_id=256

認知症の薬の使用規定により不必要な増量を強いられ、患者が怒りっぽくなるなどの副作 用が頻発しているとして、高齢者医療に携わる医師らが適量処方を推進する団体を26日まで に設立した。全国の医師や患者家族に呼び掛け、副作用の実態調査に乗り出す。

高齢化社会で認知症の増加が見込まれる中、投薬治療をめぐる問題提起がされた形だ。

団体は一般社団法人「抗認知症薬の適量処方を実現する会」(代表・長尾和宏=ながお・かずひろ=医師)。自民党の山東昭子参院議員が名誉会長に名を連ねる。医師の裁量で患者に合った用量で使用できるよう国などに要望する。

症状の進行を抑える抗認知症薬は4種類が承認されており、いずれも少量から始め、約1.7〜4倍に増量するよう添付文書で規定されている。同会によると、規定量通りに投与 すると興奮、暴力、歩行障害、飲み込み障害などが起き、介護の負担が増えることが多いと いう。逆に少量投与で改善する人もいる。

添付文書に「症状により適宜減量する」と記載されている製品もあるが、規定より少ない量で処方すると地域によっては診療報酬明細書(レセプト)の審査で認められない場合があり、効果的な少量投与を医師が控える状況だという。

同会は11月23日に東京都内で設立総会を開催し、副作用の実例を公表。副作用とみられ る症例や診療報酬の請求が拒否された事例を収集し、厚生労働省や製薬企業などに、適切な処方ができるよう求めていく。

代表的な抗認知症薬「アリセプト」(一般名ドネペジル)を販売するエーザイは「臨床試験に基づき添付文書にある通りの用法用量で厚労省から承認されている。少量投与の有効性 を裏付ける科学的根拠はないが、医師の判断で減量できると考えている。診療報酬の審査にコメントできる立場にはない」としている。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

一般社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会 設立総会
日時  2015年11月23日(月)
   14時~17時45分
場所  東京都内


詳細は、10月に都内で記者会見を行う予定。


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この記事へのコメント

 「一般社団法人・抗認知症薬の適正処方を実現する会」設立を祝し、益々の御発展と
 御活躍を祈念致します。
 ..今宵のスーパームーンは、その門出を祝うかの如く、世を照らしてくれるようです。..

 

Posted by 匿名 at 2015年09月28日 08:02 | 返信

個人的にはこの会を全面的に支持いたします。抵抗勢力はかなり手強いと思いますが応援いたします。
今年の6月6日のブログでM先生の「高齢者の終末期医療を考える会」を取り上げていましたが、検索すると昨年の第3回(26年8月9日)のプログラムが出てきて、某製薬会社がスポンサーになっていて、講演前に「話題提供 ●●●●●10mgの最新の話題 ●●●●株式会社」と出てきて何の冗談か?!と。
私もM先生の書籍を拝読したのですが、せっかく高齢者終末期に関して素晴らしい内容で感銘を受けていただけに大変失望しました。第4回が行われた形跡はなく、この製薬会社が自社利益にならないとみて撤退したのでしょうか?
終末期に●●●●●10mgを処方されたらどんな悲惨な終末期になるかと震撼します。
何を実践するにもまずカネカネカネの資本主義追及社会に医療が支配されているかぎり、たぶん正しい事は何事も進歩しないのでしょうね。まだまだ書きたい事はありますがこの辺で。

Posted by ある実践医 at 2015年09月28日 08:39 | 返信

「抗認知症薬の適量処方を実現する会」が発足 ・・・・・ を読んで


「抗認知症薬の適量処方を実現する会」・・・・・ とは、
なんとも分り易い名称をつけたものですね。


長尾先生が代表を務められることを知って驚いています。

いよいよ長尾先生の重要なライフワークの1つに着手
されるんですね。


今回の長尾先生のブログを読んで、私の子供の頃大好き
だったTVドラマ: “アンタッチャブル” のエリオット・
ネスさんのことを思い出しました。


巨悪に敢然として立ち向かう “ヒーロー” の姿 ・・・・・
しびれますね!


でも今回の絵は何かが違います。


“アンタッチャブル”のエリオット・ネスさんは手に
マシンガン、そしてスーツのポケットには バッチ =
国家公務員の証 が入っていました。


“アンタッチャブル”の結末は、巨悪〔アルカポネ〕
を刑務所〔アルカトラズ〕に収監し、そしてエリオッ
ト・ネスさんは、修羅場を見事に生き抜いて ・・・・・
“正義は必ず勝つ!” を実証してくれました。


翻って今回の“長尾先生”は、ルックスはともかく、
胸ポケットに入っているのは“町医者”の名刺、対峙
する巨悪は、世界的な大企業で、そのバックには国家
機関までついているように見えます。


もしかしたら、相手はマシンガンとまではいかないま
でも、拳銃やヒットマン程度は手持ちの駒として持っ
ているかもしれません。


現在認知症に苦しむ本人さんやその介護家族はもちろん、
将来の当事者さんにとってとてもとても重要な活動〔闘い〕
ですが、いろいろと複雑なところもあると見受けられます。


長尾先生には、在宅医療・在宅看取り・在宅緩和ケア・
尊厳死・平穏死 ・・・・・・ などの実践・啓蒙・普及等、他
にも沢山の役割がありますので、十二分の注意をお願い
いたします。


今回の活動が、確かな実を結ぶことを心より祈念しています。


でも ・・・・・ 長尾先生、その手に持っているもの、まさか
“竹槍”・・・・・・ じゃあないですよね!?

Posted by 小林 文夫 at 2015年09月28日 08:55 | 返信

介護施設勤務の看護師です。久しぶりに応援したくて投稿します。
1年前には、まさか長尾先生がコウノメソッドに共感し、そして『抗認知症薬の適量処方を実現する会』を発足するとは夢にも思いませんでした。全ては出会いですね。
一応コウノメソッド実践看護師に登録している者として、とても嬉しく、頼もしく、長尾先生ならやってくれるだろう!!と、とにかく応援しています。
最近、メマリーやレミニール、抗精神薬によるであろう陽性症状や、食欲低下、意欲低下が立て続けに入居者さまに起こり、減量をお願いしたり、スパッとやめてもらったりしています。副作用管理も出来ない、減量や効いたらそこで増やさないという事が出来ないなら、抗認知症薬には手を出さないでくれ!と切実に思うようになりました。薬を飲まなければ問題は起こらない…とは、本当にある実践医さまのいう通りです。
レセプト問題、増量規定さえなければ、きっと多くの医師は「さじ加減」して薬を処方してくれるでしょう。さじ加減できるという医師は、患者さんや、介護者の話や症状をよく診てくれる医師です。そんなドクターがもっともっと増えるように、適量処方が1日でも早く認められますように!!

Posted by しん at 2015年09月28日 11:01 | 返信

しんさまへ
仰るとおりです。後期高齢者には抗認知症薬、特にDに対して60~70%は忍容性がありません。
D+Mの最大量になると多くの患者は精神錯乱状態になり目も当てられなくなります。
DやMは小関氏の言うところの50~65歳くらいの純粋な若年アルツハイマーにはちょうど合う薬だと思いますが、それだけでは薬の売り上げが落ちるの100歳でもD10mg飲めとかおかしな話になる。
「抗認知症薬を止めたら認知症が進行するぞ。絶対にやめるな」と偉い認知症の権威がTVで恫喝する。
「原発止めたら電気が足りなくなって生活できなくなるぞ」という恫喝もありましたね。大嘘でしたが
恫喝の背景には利権を必死に守ろうとする厳しい資本主義社会を戦う巨大企業の圧力があります。

Posted by ある実践医 at 2015年09月29日 10:11 | 返信

ある実践医さま 私への返信ありがとうございます。感激です。
抗認知症薬の副作用で易怒、暴力行為があるのに、抗認知症薬の減量、中止をお願いしたところ「抗認知症薬をやめたらもっと酷くなる!抗認知症薬は最高量を維持したまま抗精神薬を飲ませればいい!」と、地域では評判の認知症専門医にある時言われました。抗認知症薬をやめたら、規定通りに飲ませないと認知症が酷くなると本当に言う専門医がいるのだと唖然としました。エビデンス、論文が全てだと本当に信じてる?事件は現場(家庭、施設)で起きてるんだ!!と叫びたい…
小関洋先生が認知症を学ぶ会の掲示板で、認知症治療のアドバイスをしてくださっているのですが、最近のコメントに「抗認知症薬は神経伝達物質のバランスをとっているだけ」とあり、凄く腑に落ちました。
昨日、職場に行きましたらレミニールを長期内服している方が、首垂れ(首の後ろが硬くなり頭が下を向いてしまう)していました。最近、怒りっぽいなと思っていましたが、一気に副作用が出て来てびっくりしました。もちろん、レミミールを中止してもらいました。主治医は、肩こり対策の処方をしようとしていましたが…汗。

しんからある実践医への返信 at 2015年10月01日 11:19 | 返信

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