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アピタル連載、今日で連続2000回

2015年10月12日(月)

朝日新聞医療サイトのアピタルに連載を開始して今日で2000回目を迎える。
1日も休むことなく、今日まで2000日連続で無我夢中で記事を書いてきたが、
気がつけば、5年余の月日が流れていた。

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毎日少しづつでも、膨大な時間を費やしたことになる。

1時間X2000回として2000時間とは、
1日8時間労働として、250日分か。

これは1年間の就労時間に相当する。
人生70年として、成人して50年として、50分の1を原稿執筆に捧げたことになる。

電波環境の悪い田舎やネット環境が悪い海外では、記事を書いても
送れないことが何度かあったが、なんとかギリギリ続けることができた。


そう考えた時、2000回を契機に毎日連載することをやめることにした。
そもそも、私がやめても誰も困らない。

人生、これからは、やまどき、の連続だ。

明日から1日1時間、自分の時間が増える。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

10月12日(月) 連続2000日、ありがとうございました!
 
今日で、この連載が始まって2000回目、2000日目です。
1日も休まずに、2000回を迎えることができてホッとしています。
 
毎朝起きて「今日は何を書こうかな」と考え出して5年と少しが経ちました。
前回の区切りは、1000回目でした。
 
仕事が忙しくて寝ていなくても、二日酔いでもとにかく書き続けました。
そもそも私は何をしても3日坊主な人間なので正直、大変な作業でした。
 
比叡山延暦寺には、1000日回峰行という厳しい修行があります。
それを達成したお坊さんは、阿闍梨と呼ばれます。
 
2回達成した方は大阿闍梨と呼ばれるそうで完全に人間を超えています。
1000年を超える歴史の中を誇る比叡山でもたった3人、大峰山でも3人だけです。
 
1000日回峰行と比べたら怒られますが、自分の中ではそう思ってきました。
470回目までは書籍化されています。「町医者だから言いたい」1、2、3巻です。
 
ですから、もし2000回分を書籍化したら、書籍13冊位の分量になります。
しかし470回以降の書籍化の予定は無いので、本サイトでお楽しみ下さい。
 
 
長い間、読んで頂き、本当にありがとうございました。
今日でもって、毎日書くことを、やめようと思います。
 
365日毎日連載の“やめどき”です。
これは、私が“自己決定”しました。
 
今後は、不定期に(2週間に1本程度の予定)、書かせて頂きます。
アピタルがリニューアルされる11月20日以降は、また変わる予定です。
 
下手で独断と偏見に溢れる文章にお付き合い頂いた皆さま、編集部の皆さま、
今日まで本当にありがとうございました。
 
心から御礼を申し上げて、毎日の執筆を終えます。
お元気でお過ごしください。
 

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この記事へのコメント

連載2000回達成、おめでとうございます。
1000日回峰行を2回、阿闍梨さんの御利益がありますように。
1,2,3巻の本を探してみようと思います。
「ブログも同時におしまい」なんて事にならないか、を心配しました。
どうやら私の杞憂に終わりそうで安心しました。

Posted by もも at 2015年10月12日 07:54 | 返信

町医者さん皆さんこんばんは。
いつもブログとアピタルの連載とても楽しみにしています。

そのアピタルの連載が今日で終了と聞いてとても残念に思っています。
せめてお礼をお伝えしたくて書き込みに来ました。

毎回、どの回も勉強になったのですが特に少し前まで連載されていた「がん小説」の回は
私にとって特別でした。
私は元患者家族なのですが、出て来られる方々と患者家族だった頃の自分を重ね合わせて
毎回感情移入して読んでいた気がします。
今思えば連載を読む事は私にとって喪の作業の1部になっていたのだと思います。

随分元気になった今はこの小説をまた違った思いで味わって読んでいます。
長尾先生とアピタルさんに改めて感謝致します。

長尾先生、研修旅行も三連休もどこ行く風でとてもお忙しかった様ですが、どうぞお体ご自愛下さい。

そして長尾先生をはじめ全国の在宅医療に携わっている皆さま、三連休お疲れさまでした♬

Posted by 匿名 at 2015年10月12日 08:31 | 返信

連載2000回…
本当に ありがとうございます

森光子さんの放浪記も 2000回…

何事も
あきらめずに 続けることと 潔く きっぱり やめること
…ですね〜
自分で決めるってことが 一番 大事ですよね

…って ブログは やめないでくださいね
私の 日々の教科書がなくなって しまいます

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2015年10月12日 09:04 | 返信

アピタル連載2000回有り難うございました。
ほぼ全回読ませて頂きました。
と大きな声では言う自信はありませんが病気になった時にお教えを思い出して賢いかかり方をしたいと思っています。
冷静に思い出せればですが・・・。
健康に留意されますますのご活躍をお祈りします。

Posted by junkona at 2015年10月12日 10:25 | 返信

長尾先生、アピタル 2000回連日投稿、
お疲れさまでした。
そして、ありがとうございます。

私は長尾先生のことを
アピタルの記事で知ったのですが、
確か読ませて頂いて1年くらい。
あっという間に 時が過ぎてしまい
やめどき を選ばれてしまったことに
なんだか ご縁が途切れてしまったようで
少し残念です。

先生の記事が途切れてしまっても
誰も困らない...
確かに何かを得ようとすれば
いろんな方法で知ることは
できるのだろうから
「困る」という表現で言えば
困らないのだと思います。

でも、私にとって
毎日、適度な文字数で
解り易く、医療の解説と
先生の考え方の両方を聞けることは
とても勉強になり、
内容によっては身近なことだったり、
まさに今! ということがあったので
読ませて頂いていて
なるほど! であり、勇気であり、
良い悩みになりました。

続けることは何でも
言う以上に本当に大変ですよね。
特に先生は、現場を毎日診続け、
伝え続けてもいたのですから。

これからも、
こちらでのブログは読ませて頂きますし
アピタルも "毎日の やめどき" ということを
書かれていたので
続けて読ませて頂きます。

Posted by ゆこ at 2015年10月13日 12:57 | 返信

長尾先生 初めまして。
Apitalの記事を読んでいます。

医療政策についての勉強をしている学生です。
臨床医療について、人的・金銭的・物的な資源の適正配分について調べてます。

自分の知識不足、経験不足、不勉強により、論文をうまくまとめられず、
指導教員からも、こんな稚拙な論理では社会では全く通用しないと酷評され、
ディベートでも対立論者に大敗して、単位も取れませんでした。

例えば、延命治療を法律で全面的禁止して強制的に根絶する政策を採用する場合、
または、公費負担の対象外にして、費用を自己負担可能な富裕層以外には、
延命治療を受けられなくして、結果として延命治療を大規模に削減する政策を採用する場合です。

「延命治療と延命ではない治療を一般論理的にどのように識別するのか、
一般論理的な識別に基づいて、具体的な治療事例をどのように識別するのか」、
それを説明できないなら「延命治療」の意味を自分で説明できないのだから、
論題の定義が不明では話にならないと言われました。

世界保健機関の医療用語定義集やその他の文献を調べましたが、
延命治療の一般的・具体的な定義は発見できませんでした。
現在の私の能力ではこれ以上先に進めることができません。

私は臨床医療は治癒できる見込みがある患者に限定して提供し、
治癒する見込みがない患者は治療の対象外にして自然死・平穏死すべき、
本人の希望があれば致死性薬物投与による安楽死も認めるべきという論理です。

具体的には老衰やガンの末期状態、植物状態、認知症、高次脳機能障害、寝たきり、
感染症、嚥下障害、臓器の機能障害、ALS、筋ジストロフィー、パーキンソン病、
免疫障害、内分泌障害など、治癒する見込みがなく、
自分の心身で生命を維持できないなら、自力で生活動作や社会活動できないなら、
薬や器具で生命維持(←これが延命治療だと思うのですが)せずに、自然死・平穏死・安楽死する、
それが世界の医学界の標準的見解、世界の医療行政界の標準的政策と認識しています。

このような医療は日本だけで行われていて、
日本の医療は世界の中でも突出した延命至上主義で突出した医療費を浪費し、
延命分を除くと健康寿命は日本は先進国でも最下位レベル、
諸外国では有害無益な行為とみなされていて全く行われていない、
諸外国では治る見込みのない病人・高齢者への公費支出は無益な資源の浪費とみなされ、
行政予算は子供・若者・現役就労世代に優先的に使用すべきとの考えが標準である、
と認識しています。

しかし、指導教員やディベートの対立論者からは、現実認識を誤認している、
自分の認識が事実であると主張するなら、それを証明する公的な資料の出典を示せ、
事実なら公的な証拠資料を必ず示せるはず、示せないなら事実ではなく、
自分の主観による思い込みや、伝聞や事実に反する報道の複写でしかない、
証拠を示さなければ社会では全く相手にされないと批判されました。

上記の人々を強制的に自然死・平穏死・安楽死させる政策を採用する国は、
古今東西存在しない、他人・国会・行政・裁判所が死ぬべき対象を指定して、
強制的に自然死・平穏死・安楽死させる権限があるのかと反論されました。

「延命治療と延命ではない治療の一般論理の定義、
具体的事例の定義」についてご教示願えますでしょうか。

日本の医療の現状と世界の標準との差異、、
世界の医学界の標準的見解、世界の医療行政界の標準的政策についての、
私の認識や理解に誤認・誤解がありましたらご教示願えますでしょうか。

ご多忙は存じていますが、よろしくお願いいたします。

Posted by 加藤優希 at 2015年10月16日 03:19 | 返信

五木寛之さんの妄想のとおりですね。
「嫌老感はやがて、一種のヘイトスピーチにエスカレートしていく危険性がないではない。」
あの官邸ドローン事件の男性が公開していた自筆マンガによると、
「少子高齢化に悩む日本で、20××年、老人駆除法が施行。厚生労働省は、失業中の若者を雇って老人駆除部隊を結成、老人狩りに乗り出す。」
「老人階級を何とかしてもらいたいという、大衆の隠された願望を、あのマンガはあぶり出し、その先に来るものを予感しているのではないか。」

Posted by 鍵山いさお at 2015年10月16日 06:30 | 返信

(つづく)
長尾先生の『高齢者の望む平穏死を支える医療と看護』によると、
厚労省統計では、2013年10月現在、日本人口は1億2730万人。
「1億総活躍社会」から省かれる「2730万人」が、まずは、標的でしょうか。

Posted by 鍵山いさお at 2015年10月16日 06:53 | 返信

なるほど。
「国策プロジェクト・天寿(ピンピンコロリ)」ですか。
久坂部羊原作『破裂』が土曜ドラマ化。
TPP医療とのからみもあり、五木さんの妄想は、現実味を予感させます。
「尊厳生・平穏死を望む」生死観の立場から、立ち向かえるのでしょうか。
ご同輩!

Posted by 鍵山いさお at 2015年10月18日 02:01 | 返信

老老心中地獄つづく。

Posted by 鍵山いさお at 2015年11月23日 11:53 | 返信

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