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みなさまにクイズ

2015年10月14日(水)

このブログの読者さんには鋭い方が多く、私自身も毎日とても勉強になる。
近藤誠医師が書いた月刊文藝春秋の記事「川島なお美はもっと生きられた」
について書こうかなと思っていたら、とてもいい質問を頂いた。


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文藝春秋のこの記事、→こちら
を読んだ時、呆れて声が無かった。

なんとひどい記事か!
おそらく歴史に残る、記事になるのだろう。


書きこんで下さったゆうえんさんという方も、おかしいと思われたようだ。
以下、引用。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

はじめまして。先日、YAHOOに出ていた長尾先生の川島なお美さんの記事を読んで、面白そうだなと思って先生の『長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?』を買った者です。私は川島なお美さんと同じ歳で、ワインも大好きなので、他人事じゃないと思い今回の川島さんのがん治療について興味を持ちました。『長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?』(長いタイトルですね…)は、単に近藤先生を攻めているわけではなく、がんもどき理論には、正しいところも間違っているところもあり、また現状ではよくわからないところもある、とすごく正直に書かれていたところが、好ましいし、今までこのような癌の本は読んだことがありませんでしたので面白い読書体験でした。ところで、長尾先生は今月号の文芸春秋をお読みになりましたか? 近藤誠先生が「川島なお美さんはもっと生きられた」と言っているんです。もしも、長尾先生の先の本を読んでいなければ、わたくしはこの記事を全面的に鵜呑みにしていたと思います。腹腔鏡についても否定的でした。だけど、長尾先生の本を読んだあとだったので、間違っているところがたくさん目についたのです! ずぶの素人の私が読んだだけでも10か所は「あらら? ここは間違っているのでは?」と思うところがありました。なので、ぜひ、長尾先生にこの記事を解説してほしいと思い投稿しました。お忙しいと思いますが、文芸春秋を買っていただき、近藤先生が川島なお美さんについて言っていることの間違っているところと正しいところを示唆していただけないでしょうか? よろしくお願いします。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

みなさんは、近藤医師のこの記事の中に
何ケ所、間違いを見つけられますか?


さっき書いたばかりの腹腔鏡手術の記事を読まれた方なら
すぐに、ひとつか、ふたつの間違いに気がつくはずです。

今日のところは、間違い探しのクイズとさせて頂きます。

・認識の誤り
。論理の誤り
・法律の誤りなど、間違いだらけの記事なのだ。


こんな出鱈目な文章が、天下の文藝春秋に載るなんて信じられない。
メデイアの質の低下は来るところまで来ている、と私でさえ感じる。


私の本「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」
読まれた方なら、短時間である程度、多くの間違いを見抜くことができるはず。

ちなみに

私の本は、毎年、医学部の入試に出題されている。
・平穏死10の条件
・家族が選んだ平穏死、などから、医学部の二次試験の小論文に出題されてきた。

もし私が小論文の出題者なら、この文藝春秋の記事の
どこがどのようにおかしいのか、を出題するだろう。

医療を目指すなら最低限の論理学の知識が必要だ。
そう、学生のトレーニングにはピッタリの教材なのだ。


お時間のある方は、このクイズの答えを考えてほしい。
だから真剣に読んでくださいね。


私のようなアホでもすぐ分かるので、賢い読者のみなさんなら一発で何ケ所も指摘できるはず。

よろしければ、コメント欄に、みなさまが見つけた間違いを書きこんでください。

来週、正解を書かせて頂きます。
今週末、記事をプリントアウトしてじっくり考えてくださーい。

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」は正直読んでいませんが
ブログは毎日欠かさず読んでいる者です
そんな私が「思った」間違い
①亡くなった人は守秘義務対象とはならない
  →対象となるでしょう、少なくとも私の仕事「介護」では常識?です
②「一年以内に死ぬとしたら手術や抗がん剤治療を受けた場合だけで・・・」
  →怖い断定かな?
③ステージ末期Ⅳの人の切除が無意味、ステージⅢでも切除せず何もしなければ
 少なくとも1年は元気に生きられた・・・
  →切除が無意味ではないような?
④腹腔鏡下手術は手術時間が長く、麻酔の影響など体の負担が大きい・・・
  →腹腔鏡での手術の方が体の負担は軽いのでは?
 (私自身、8年前、35歳の時に初期の直腸ガンの手術を受けました
  開腹か腹腔鏡かの説明を受けた時の説明と違うような・・・)
⑤切除手術を受けなければ、余命がさらに延びた可能性・・・
  →そうとも言えないのでは?
⑥健康な人でもBMIが19を下回るとがんも含めた死亡率が上昇・・・
  →え?そうなんですか?と思っただけで・・・
⑦抗がん剤治療は1回でも死ぬことが・・・
  →⑥同様、え?そうなんですか?と思っただけで・・・
以上、いかがでしょうか?
※ちなみに私は先月末でグループホームでの仕事を辞め
 来年つどい場「もどき」(笑)を開設したいと考えている者です
 11月に東京である「抗認知症薬の適量処方を実現する会」の設立総会は
 「一般人」である私のような者は参加できるのでしょうか?

Posted by 魚谷 幸司 at 2015年10月14日 06:48 | 返信

近藤誠氏は守秘義務違反です。患者の死後も守秘義務は守るべきです。
↓医師会のホームページ

「医師の守秘義務について」
手塚 一男(日本医師会参与、弁護士)
http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/d12.html

Posted by とくめいさん at 2015年10月14日 12:00 | 返信

ゆうえんです。さっそくわたくしの拙い近藤誠先生への疑問を採用してくださりとてもびっくりしています。ありがとうございます。クイズにしてくださったので、言いだしっぺのわたくしも投稿させてください。素人考えでございますが、とりあえず疑問に思ったところをいくつか・・・。
文藝春秋11月号 近藤誠先生の記事について疑問に思うところ。
*191ページ ステージⅢまでの胆管がんだったとしても、切除手術を受けた場合、何もしなければ少なくとも一年は元気に生きられたはずの人が、合併症を含めてバタバタと亡くなっていくことになります 。
*192ページ 初発病巣を切除手術で取り除くと、潜んでいた転移巣が急速に増殖してくることが、これまた多々あるのです。~実は初発病巣から転移巣の増殖を抑える物質が出ていることがあるんですよ。
*192ページ ラジオ波だったら百人やってほぼ百人うまくいくんだけど、放射線の場合は百人やってうまくいくのは九十数人⇒ (ほぼ百人と、九十数人っていったいどれくらい違うのでしょうか)
*193ページ (人間ドックやCT検査で)肝臓の影を見つけなければ、手術によってがんの進行が早くなることもなく、まだお元気だったと思います。
*194ページ 緩和ケア病棟に来るがん患者の八割くらいは栄養失調であり、その主たる原因は食事療法にあるとの事実が存在します。
*194ページ お酒とやせ過ぎが胆管がん発症の引き金を引いた可能性は否定できない。

まだ探せばいくつかありますが・・・いかがでしょうか?
長尾先生はYAHOOの記事でワインとの関連性は見当たらないと書かれていましたよね。しかも胆管がんはワインを日々たしなんでいるフランスやイタリアのほうがアジア圏より発症率が少ないということも何かで読みました。ですからわたくしは、優雅なワイン生活を送られていた川島なお美さんを追悼しながら引き続きワイン道を続けていこうと思っております。長々失礼いたしました。  かしこ

Posted by ゆうえん at 2015年10月14日 03:59 | 返信

 本が売れるためにはちょっと目立つことを書かないと売れないです  は さておき本日はびっくりでした。ちょうど 先生が紹介された「新・台湾の主張」を読んでいたところでした。知らないことが多くてよい本を紹介していただきありがとうございます。

Posted by 薬剤師 井沢康夫 at 2015年10月14日 06:16 | 返信

最低限の努力で、長尾先生の「近藤理論のどこが間違ってる?」は購入しているのですけど、忙しくて読みこなせていません。済みません。
でも川嶋なお美さんは、精一杯生きられたし、「内視鏡手術をしたから、早く亡くなった」と言う近藤先生の言いかたは嫌だなあと思いました。
ただ、癌の摘出手術の件で、開腹手術と内視鏡手術をどちらが優位なのか、もう少し症例が沢山あれば、納得できるのですけど。勿論、私自身が、癌宣告されたら、一応手術(開腹)をして、できるところまで抗癌剤を試してみるつもりです。私もその多くの症例に一つになるつもりです。
「近藤理論のどこが間違い?」の中に出ていらっしゃる渡邊こずえさんのように、サッと手術をして、抗癌剤を試して、もういいと思うところで、サッと抗癌剤をストップして元気に生きていらっしゃる例を拝聴しますと、勇気が湧いてきます。
近藤先生が「病巣にメスを入れると、癌細胞が暴れだす」と仰っていますけど、私の父は上行結腸癌で手術しましたけど、癌が暴れだすと言うことはありませんでした。
私の知能では、それくらいしか分かりませんでした。

Posted by 匿名 at 2015年10月15日 02:11 | 返信

言論の自由という名の元に
人々を惑わす 記事って ほんとに 悲しくなってしまいます


文藝春秋さん
この記事を持ってきたんですよね…

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2015年10月16日 12:07 | 返信

私は、長尾先生の
医師としての心が好きで、
医療知識は素人なので当然なく、
説明の文章を書いて下さって
読んでいても、
今の自分や、周りにいない
分野の医療話になると
理解力のなさから
意見を持てるほどには達せず、
先生が求めていらっしゃる
間違い探しの答えには
なっていないかもしれませんが、

近藤先生の雑誌記事を読んでいて
気になった文章は、
以下の 4つでした。

=====

1「法律上、亡くなった方は
医師の守秘義務では
なくなります」

2「川島さんは、
深く考え、よく勉強されていた」

3「毎年毎年
調べすきでしまったのかも」
と言っていた
川島さんの言葉に対し、
「人間ドッグや
CT検査を受けたこと」
だろうとした上で、
その締め括りに
「命を縮めやすい」と
書かれていたこと。

4「彼女はむしろ被害者です」

=====

1は、そうなの⁉︎ と
少し衝撃を受けました。
患者だった本人の
医師に対する遺言的な意思表示や、
本人が信頼している方からの
承諾ありの元、
公けにすることは
許されることであり、
許可なく
(ないとは
書かれていませんでしたが、
遺族の方が読まれたら
気分を害すると思ったので)
話すことに
こんな法律があるとは
思ってもいませんでした。
個人名を出し、会話の一部始終とも捉えられるような
良きも悪きもの部分を
言ってしまうことが
許されることなのか...と。

2で、勉強され、
だからこそ考え悩み、
苦しみながら最終的に
自身が決断されたこと
(まして、最愛の旦那さまも
全て知っていた(相談されていた)
関係での決断) を
1で書いたように公けにされ、
4に あるように
手術を薦め、実行した
医師の被害者だと言うのは
違うんじゃないかなと思いました。

医師にも間違った考えや、
方法をとる人がいることを
自分の経験からや、
長尾先生の今までに書かれていた
文章で知っています。
なので、医師=正しい とは
思ってませんが、
誰でも いつか死が訪れるものと
解っていても、
死を望む人なんているはずがない。
病気をしてしまったのなら勿論、
自殺という選択を
してしまう人でさえ、
死を自ら望むということを
無理やり正しい位置づけとして
心を持っていくことで、
自身が正しい決断をしたと
自分を認め許してあげて
死を選ぶんだろうと思っています。(それが良い悪いの話は別として)

なので、
医師が悪いのではなく、
勉強をされて決断をされた方なら、
悪い人など誰もいなく、
被害者という言葉を
使うのであれば
それは亡くなってしまった
川島さんではあるけれど、
その相手は、
病気(川島さんでいう肝内胆管がん) でしかないと思います。

3の 定期検査否定のような表現は、近藤先生は、医師でありながら
医療の進歩や、
健康で生きたい人の
予防や希望の選択肢を
削いているようにしか
聞こえません。

近藤理論の
がんもどき、放置、今回の記事
本当に 後出しじゃんけん
スタイルで、
私には向いていないと思わせる
医師の1人です。

それでも、
長尾先生が何度も
書かれていたように
正しい部分もあるのだろうから、
その部分を知っていようが
いまいが、近藤先生を芯から
信じる人がいても、
その方が それで救われていると
思っていれば
私は その人を否定はしないと
思います。

Posted by ゆこ at 2015年10月16日 05:08 | 返信

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