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認知症は施設か在宅か
2015年10月25日(日)
昨夜の尼崎講演会では丸尾多重子さんとのダブル講演だった。
最後の質問は「おひとりさまの認知症」に関するする質問だった。
施設か在宅かという調査が内閣府から発表されたが拮抗している。
最後の質問は「おひとりさまの認知症」に関するする質問だった。
施設か在宅かという調査が内閣府から発表されたが拮抗している。
施設暮らし、意見割れる/認知症で初の世論調査/内閣府
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201510/2015102300842&g=soc
内閣府は23日、認知症に関する初の世論調査結果を発表した。それによると、自分が認知症になった場合に「介護施設で暮らしたい」と答えた人は47.7%に上った。一方、「今まで暮らしてきた地域で生活したい」と考える人は43.7%で、施設暮らしを希望するかどうか意見が割れた。
調査は今年9月、全国の男女3000人を対象に行われたもの。56.1%の1682人から有効な回答を得た。内閣府が認知症をテーマとするこうした調査を行うのは今回が初めて。
認知症になったらどこでどう暮らしたいのか? 結果を以下のグラフにまとめた。
「地域で自立的に生活していきたい」が13.4%、「サポートを利用しながら地域で生活していきたい」が30.3%で、これらをあわせると43.7%だった。一方、「介護施設で暮らしたい」の2つを足すと47.7%。「誰にも迷惑をかけないようひとりで暮らしたい」は4.6%だったという。このほか、今までに認知症の人と接したことが「ある」と答えた人の方が、地域での生活を望む傾向が強いことも明らかにされた。
国や自治体に求める対策(複数回答)でも、トップは62.2%の「介護施設の充実」。以下、「できるだけ早い段階から医療・介護などのサポートを利用できる仕組み(61.2%)」、「家族の身体的・精神的負担を減らす取り組み(60.3%)」、「相談できる窓口・体制の充実(57.9%)」などと続いていた。
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私は「おひとりさまの認知症」を在宅でたくさん診ている。
もちろん最期まで看取っている。
24時間定期巡回随時対応型訪問看護介護で対応しているのだ。
しかし、「そんな甘いもんじゃない!」というお叱りを頂いた。
私はどちらでもいいと思っている。
内閣府の調査でも、両者は拮抗している。
私は両者は相反するものではなく、相補的な関係だと思う。
半分施設、半分自宅に逆ショートという人がいる。
また、そもそも小規模多機能であれば、行ったり来たりできる。
それを知らない人が多いし、多くの人は二元論しか無いと思い込んでいる。
このテーマには、丸ちゃんとまた本を書こう、という話になっている。
多くの人が興味があるテーマだと思う。
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この記事へのコメント
お一人様で認知症の方を在宅で最期まで・・・、確かにご本人、支える周囲も甘い考えでは出来ないと思いますが、じゃあどうするべきなのでしょう?
2025年を前に、日本国民が覚悟を決めて向き合わなければならない大問題だと思います。
甘くないから、このままでは大変だからと、先生や丸尾さんが必死で活動されておられる事、本当に有難いです。
私も頑張ります。
ご講演お疲れ様でした。
Posted by ルナース at 2015年10月25日 04:34 | 返信
認知症は施設か在宅か ・・・・・ を読んで
10月24日【土】“みどりの政治スクール2回目”で
長尾先生の『地域で安らかな最期を迎えるための地域
包括ケア』のご講演を会場で聞きました。
長尾先生の『お一人さまの認知症患者でも、地域の体制
さえ整備されていれば、在宅ケア・在宅看護は可能!』
という主張に対して、会場参加者より『そんな甘いもん
じゃない!』との意見が発せられました。
それに対して長尾先生は『実際におひとりさまの認知症患者
を在宅で看ている!』との説明を重ねるばかりで、それ以上
の論議には繋がりませんでした。
私としては、もう少し突っ込んだやり取りを期待していた
ので ・・・・・・、ちょっと残念に思いました。
私は、出来うる限り住み慣れた自宅〔在宅〕で暮らしたい
と希望していますが ・・・・・・、
“火の始末”〔失火の危惧〕が払拭出来ず、認知症の末期を
在宅で ・・・・・ ということには懐疑的です。
認知症患者の定義が、単なる物忘れだけではなく、他の人
の支援がなければ、日常生活を送ることが出来ない!という
ことを考えれば、“認知症患者のおひとりさま”を在宅で
看ると言うことは不可能なのではないでしょうか?
同じ理由で最近ちょくちょく耳にする“認々介護”は
更に実態を想像することすら困難です。
認知症の症状は千差万別で、いろいろなステージもあり
確かに在宅おひとりさまを貫ける人も中にはいるのかも
知れませんが、多くの場合は難しいように思います。
いつか著作でもう少し詳しく説明する ・・・・・ とのこと
ですが、“認知症患者のおひとりさま” と “夫婦揃っ
ての認知症、おふたりさま〔認々介護〕” の可能性
:地域包括ケアで現実問題として対応して行けるの
かどうか? 早い時点で追加の説明〔補足の説明〕
をお聞きしたいと希求しています。
よろしくお願いいたします。
Posted by 小林 文夫 at 2015年10月26日 01:17 | 返信
高齢者全員が施設へ入るというのは無理でしょうし、施設に入るということは施設ルールに管理されるということなので、他人に管理されるのが嫌いな人間は生涯自宅でいたほうがいいでしょう。ただしごみ屋敷や火の不始末による火事などのトラブルは隣近所に災いをもたらします。誤って火事などが起こったとすれば責任問題に発展し訴訟沙汰が泥沼化しそうで、遠方の家族が巻き込まれます。問題行動やトラブルを起こすタイプの認知症はやはり自宅独居というのは周辺住民の協力が得られにくいのではと思います
たしかに生涯在宅は理想的ですが、価値観も地域それぞれですし、隣人も家族もいますので現実的には在宅独居は今の日本社会では何かと困難なのでしょうか?
Posted by ある実践医 at 2015年10月26日 05:27 | 返信
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