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近藤誠医師は医師法違反!?
2015年11月01日(日)
もし違反すれば医師法違反や刑法に問われる。
しかし公然とそれを犯し続けている医師がいる。
月刊文藝春秋11月号の中にある近藤誠氏の記事
「川島さんはもっと生きられた」は間違いだらけ。
私は、14ケ所の誤りを指摘した。→こちら
とりわけ医師法違反は重大なことで、医道審議会にかかり
なんらかの処分が下るのではという意見もネット上に出ていた。
しかし間違いだらけの記事を垂れ流す文藝春秋は「売らんかな」だろうが、
その他のメデイアもまだ近藤医師の恩恵にあずかろうとしていて、問題だ。
たとえば、ポスト&セブンの以下の記事も同様。→こちら
もうコメントしようがない内容になっている。
私はこうした誤った情報を平気で載できる
小学館の編集者の頭の中を見てみたい。
出版社は
・この記事が本当に本当だと思っているのか。
・あるいは嘘だと分かっているが売るために敢えて嘘を載せているのか。
どちらにしても罪深い行為だ。
メデイアはどれだけ犠牲者を出しても断罪されないが、それでいうのか?
参考までに、
近藤誠セカンドオピニオン外来に行った人と私の会話(承諾済み)。→こちら
私は川島なお美さんが可哀そうで仕方がない。
あんなところに行かずに、すぐに手術を受けていたら・・・
ただし抗がん剤を拒否したのは正解だったと思う。
胆管がん再発に抗がん剤は期待しないほうが賢明。
しかし抗がん剤をやった方が良かった、
と言う抗がん剤屋さんがいることに驚く。
先日もある脳外科の部長が
「死ぬまで抗がん剤をやりましょう」と講演していた。
そんな抗がん剤屋さんには、私はこう言いたい。
「そんな医者がいるから、近藤誠さんの本が売れるんですよ」と。
まだよく分からない、という人は本を読んで欲しい。
「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」(5刷り)→こちら
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
以下、問題のポストの記事。
川島なお美さん 手術遅かったとの指摘は間違いと近藤誠医師
2015.10.28 07:00
9月24日、川島なお美さんが胆管がんで54歳にして亡くなった。川島さんが胆管がんと診断されたのは昨年8月のことだが、その翌月に近藤誠医師のセカンドオピニオン外来を訪れていたことがわかった。 近藤誠医師といえば、手術も抗がん剤も患者にとっ
9月24日、川島なお美さんが胆管がんで54歳にして亡くなった。川島さんが胆管がんと診断されたのは昨年8月のことだが、その翌月に近藤誠医師のセカンドオピニオン外来を訪れていたことがわかった。
近藤誠医師といえば、手術も抗がん剤も患者にとって有害だとする「がん放置療法」で知られる。他臓器に転移しないがんを「がんもどき」と名づけ、治療せずに放っておいた方が長生きできるというのだ。
そんな近藤医師から川島さんはどんなセカンドオピニオンを受けたのだろうか。取材にあたり、近藤医師は患者のプライバシーに関わること、亡くなった人に対する守秘義務は生じないことを説明した上で、「話しておかなくてはならないことがある」と取材に応じてくれた。
「テレビの報道を見ていると、もっと早く手術していればとか、抗がん剤治療を受けていれば助かったのに、という趣旨のコメントが目立ちます。これでは視聴者が誤った認識に誘導されてしまうと危惧を抱いています。川島さんのケースから明らかなことは、手術が遅かったことではなく、手術をしても救えなかったという事実です。なぜそこを誰も突っ込まないのでしょうか」
川島さんは一昨年の8月半ばに人間ドックのPET-CTで胆管がんを発見された。近藤医師のセカンドオピニオン外来にはCT画像などの検査データを持参していた。近藤医師のセカンドオピニオンはいかなるものだったのか。
「その時点で症状は出ていなかったのですが、確かにがんだとわかりました。胆管がんは肝臓、膵臓などと並んで予後の悪いがんのひとつです。症状がなくても、いずれ転移が出てくる可能性が高い。
考えられる治療法は4つ。1、手術。2、ラジオ波焼灼術。3、放射線治療。4、様子を見る、です。川島さんはミュージカルの舞台を優先したいこと、そのためには今手術は受けられないこと、抗がん剤治療は体を傷めるので受けたくないことなど、はっきりした意志をお持ちでした。
ぼくは『ラジオ波なら手術をしないで済むし、1ショットで100%焼ける。体への負担も小さい。そのあと様子を見たらどうですか?』と提案しました。『手術しても十中八九、転移しますよ』ともお伝えしました。むしろ手術することで転移を早めてしまう可能性もあるからです」
「手術後わずか半年で再発したのは、やはり手術が原因だったのではないでしょうか。手術することでがん細胞が暴れ出し、再発が早まることはよくあります。また、転移先のがんの増殖を抑える物質が初発巣(初めにがんができた部位)から出ている可能性についても近年わかってきました。テレビに出てくる医者には、川島さんはもっと早く手術するべきだったと言う人がいますが、もっと早く手術していたら、もっと早く再発し、死期を早めていた可能性もあります」
もう1点、他の医師たちから疑問の声が上がった川島さんの“抗がん剤拒否”については、「賢明な選択だった」と近藤医師は言う。
「医者からはかなり強く勧められたようですね。でも、もし手術後におきまりの抗がん剤治療を受けていたら、あのように舞台に立ち続けることはできなかった。抗がん剤を受けなかったからこそ、彼女は死の1週間前まで舞台に立ち、毅然とした態度で記者会見を行うことができたのです。実にあっぱれな生き方だったと思います」
最後に、川島さんも毎年受けていたという有名ブランド病院の人間ドックについて。「これだけは言っておきたい」と、近藤医師は警告する。
「高級な人間ドックに行くと、最先端の検査機器がたくさんありますから、胆管がんのような見つけにくいがんも発見されます。川島さんの胆管がんも、ご本人がおっしゃっていたように早期発見でした。それでも治らないのですから、早期発見しても意味がない。早期発見するほど手術も早まるから、人間ドックでがんを見つけられると早死にすることもあるわけです。川島さんのケースも残念ながら、人間ドックの被害者と言えるかもしれません」
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この記事へのコメント
「死ぬまで抗がん剤やめるな!」というのは「死ぬまで抗認知症薬やめるな!」と同じですね。
演者は決まって「薬をやめたら病気が悪化するぞ」としつこくのたまう。いや薬屋に言わされている?
こういう迷信を信じている臨床医がいっぱいいるのですね。
賢明な患者はそれに疑問を感じるのは当然のことで、最近薬剤師による薬否定本が売れるのですね。
しかし薬完全否定は医療を壊すと思います。問題は薬を使う方の臨床医の感覚とK省の製薬会社保護主義ですね。
Posted by マッドネス at 2015年11月02日 06:40 | 返信
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