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高齢独居の親を無理やり転居させるということ

2015年11月11日(水)

このところ、高齢独居の親を無理やり転居させるという子供の相談が増えている。
子供はそれが親孝行だと信じている。
無理やり遠方に転居させると、がんや認知症で弱った親の寿命は、経験上縮まる。
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この問題は、この10年くらい苦い経験がいくつかあった。
最近は、とても増えている。

嫌がる親を無理やり転居させるとロクな事は無い。
無理やり病院や施設に入れるのも同じ様なこと。


それを察知した当人のストレスは大きい。

解決法としては

1 早急にケア会議を開き、オープンに質問する。
2 その様子を携帯ビデオに撮ってデイスクにコピーして家族に渡す。
3 本人の意思をどうすれば尊重できるかみなさんで考える。
4 子供に、拙書「これが最期の親孝行」を渡して読んでもらう。


認認老老は、すぐに、おひとりさまの認知症になる。

その時、子供はどうするべきか。

選択肢はいくつもある。

しかしどれを選ぶにせよ、本人の意思を最大限に尊重することだ。

もし病院に入れるのであれば、そんな病院を探すことだ。
たいていの病院は、認知症にビックリするほど弱い。→こちら

というか、認知症製造工場であるが、その自覚が無い病院があるので注意が必要だ。
一方、日本慢性期協会の病院は、こうした問題に果敢に挑戦しているのでお勧めだ。

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この記事へのコメント

先生頑張れ!いつも応援しています。一人ではないよ!

Posted by ゆうこだよん at 2015年11月11日 08:06 | 返信

岩手の無医村から 長尾先生に励まされて、在宅介護やっています。

Posted by kayabuki110 at 2015年11月11日 11:17 | 返信

いつも 読んでます コメント入れたことはなかったけど「私運のいい女」なので一応ご挨拶です

Posted by うめ at 2015年11月11日 11:30 | 返信

「疲れた」の文字が気になり過ぎています。
弾みで心情を吐露なさったのは、気力が、かなり限界域に至っているのではないかと察しています。
「言えない」という言葉の重み、重圧感が分かります。書き込む事にも「気が狂ったのではない」と
念を押していらっしゃいますが、誰もそんな風には思っていません。大丈夫です。
負のスパイラルに陥れるという、敵の魂胆が見え見えです。
御自身が書き込まれた行為によって、更に御心痛が増してはいないか、と心配します。
昔、お世話になった恩師を見ていて感じた事です。
医師の悩みは、医師の立場が分かる医師に「話す」ことだと思います。カウンセリングです。
釈迦に説法のような気もしますが、案外と紺屋の白袴かも知れない、と思った次第です。
既に、信頼のおける誰かから、手が差し伸べられていそうな気もします。
ですが、案外と困難な部分もあると思うので、敢えて書き込みましたが、どなたか一人、
適任な方を思い起こして、飛行機に乗ってでも、仕事に穴を開けてでも、「誰かに話して下さい」
と願っています。気力と体力が戻りさえすれば、道は必ず開けると思います。応援します。

Posted by もも at 2015年11月11日 07:56 | 返信

長尾先生のブログやご講演、ご本にいつもホントに励ましていただいています。
想像できないような大変なこともたくさんおありなのでしょうが、私も落ち込むとき、先生の前向きに頑張っておられる姿に、気持ちをキープできています。陰ながら精一杯応援しておりますので(私の周辺も長尾ファンが多いです!)どうかお体大切にお過ごしください。書き込みしないほうですがちゃんと拝読させていただいております!(先日の京都の尊厳死協会セミナーにも参りました)

Posted by うさぎ at 2015年11月11日 09:16 | 返信

たしかに親の意志を尊重するというのは難しいですね。人は誰しも自分の都合のいいように動いてしまいますから。私のいる地域では軽い介護度でも自分達の生活を守るために、施設へ入所させる人が大半のようです。稀に献身的に親と同居して介護する人もいる人もいるようですが、少数派ですね。
施設中心の在宅医療のシェアは大規模医療法人が大半を占め、そこに雇われた、在宅医療に何の思い入れもなく、認知症にも癌ターミナルにも関心ゼロの、ただ金稼ぎのために漫然と診療している医者が多いようで在宅医療の現状は長尾先生の理想には程遠い気がします。
それは個々の医者の問題とかではもちろんなくて医療と介護のシステムと現代日本社会の構造的問題が大きいと感じます。

Posted by マッドネス at 2015年11月11日 09:33 | 返信

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