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「病気の9割は歩くだけで治る」がいきなり1位に
2015年11月25日(水)
本当は、認知症は・・・、でも良かったが
アレルギー疾患や脳過敏症の話もしたかった。
ああ、またこんな本を書いて、みなさんに怒られるんだろうな。
まあ、そのために自分は存在しているので、それでいいのだが。
以下、今日発売の医療タイムスの連載に書いた著者の想い。→こちら
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
医療タイムス11月号 メタボ医者の「歩く効用」 長尾和宏
食欲の秋である。それに運動不足が加わり筆者のメタボは順調に進行している。腹囲が88cmもあるのに腕や足の筋肉量の減少を自覚する。サルコペニアだ。メタボとサルコペニアが共存するうえに、腰痛や関節痛があり座位が辛くなった。座り仕事の宿命でもあろうが、すでにロコモも加わっている。まだ57歳なのにこんな体になってしまい患者さんに偉そうに説教する資格が無いと感じるこの2~3年である。
昔はテニスやゴルフをやっていた。しかしそれも忙しさにかまけて足が遠のいている。フィットネスクラブには会費を払っているものの月に1回行ければいいほう。在宅医療も車で回っているので歩数計をつけるとなんと1日2000歩も歩いていなかった。我が人生にジリジリと迫りくる生活習慣病の危機にどう対応すればいいのだろうか。
そうだ、歩くという手がある。学生時代は車が無かったのでよく歩いた。中学時代は陸上部で長距離の選手だったが、この年齢のメタボオヤジが走るのは危険だ。ということでウオーキングシューズとリュックサックを買った。カジュアルスタイルで済む時は、できるだけウオーキング態勢でいよう。雨の日は商店街のアーケードや地下街を歩こう。東京や大阪ならできるだけ動線が長い地下鉄駅で乗り換えようと、決心だけは何度もした。
この1年、患者さんには歩く効用ばかり説いている。糖尿病をはじめとする生活習慣病やメタボはもちろん、気管支喘息や花粉症や膠原病などの免疫系の病気、逆流性食道炎や機能性胃腸症や過敏性腸症候群などの人に、歩け歩けと説いている。さらにうつ病や不安神経症や認知症の人にも毎日30分を2回歩いて下さいと。変形性腰椎症や骨粗しょう症の人にもできる範囲で歩くことを勧めてきた。患者さんから「先生は歩くことしか言わない。自分はメタボのくせに」と言われても、笑って誤魔化しながら言い続けてきた。毎日何十回も歩く効用を言い続けているうちに、同じことを言うのが面倒くさくなってきた。
そんなある日、山と渓谷社という出版社から「歩く本を書かないか」という提案を頂いた。渡りに船だと思い乗ることにした。ネットで調べると既に歩く本がたくさん出ていた。デユーク更家氏やそのお弟子さんの写真入りの本、そして医師が書いた歩く本も結構出ている。やめようかなと思ったが、患者さんに渡す説明書のつもりで自分流の歩く本を書いてみた。「病気の9割は歩くだけで治る!」(山と渓谷社)という本だ。「9割」は明らかに誇大広告であろうが、診療時間の9割は歩く話をしているので、そんな意気込みだと笑って受けとって欲しい。実際、毎日1時間のウオーキングで多剤投薬から脱出できた人、薬が要らなくなった人、うつ病が治った人、認知症が進行しない人などが沢山いる。歩くことには、想像以上の可能性があると思う。
最近、クリニック近くの公園で地域住民の方とポールウオーキングの講習会を開いてみた。青空の下で患者さんと歩き話しをするのは楽しい。またノルデイックウオークに熱心な医師たちは熱心にその医学的効用学会で議論している。肘を振って歩くのもよし、道具を用いて上半身も使う全身運動として歩くのもよし。少しでもメタボを克服して堂々と患者さんに指導できる身になりたい。
アレルギー疾患や脳過敏症の話もしたかった。
ああ、またこんな本を書いて、みなさんに怒られるんだろうな。
まあ、そのために自分は存在しているので、それでいいのだが。
以下、今日発売の医療タイムスの連載に書いた著者の想い。→こちら
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医療タイムス11月号 メタボ医者の「歩く効用」 長尾和宏
食欲の秋である。それに運動不足が加わり筆者のメタボは順調に進行している。腹囲が88cmもあるのに腕や足の筋肉量の減少を自覚する。サルコペニアだ。メタボとサルコペニアが共存するうえに、腰痛や関節痛があり座位が辛くなった。座り仕事の宿命でもあろうが、すでにロコモも加わっている。まだ57歳なのにこんな体になってしまい患者さんに偉そうに説教する資格が無いと感じるこの2~3年である。
昔はテニスやゴルフをやっていた。しかしそれも忙しさにかまけて足が遠のいている。フィットネスクラブには会費を払っているものの月に1回行ければいいほう。在宅医療も車で回っているので歩数計をつけるとなんと1日2000歩も歩いていなかった。我が人生にジリジリと迫りくる生活習慣病の危機にどう対応すればいいのだろうか。
そうだ、歩くという手がある。学生時代は車が無かったのでよく歩いた。中学時代は陸上部で長距離の選手だったが、この年齢のメタボオヤジが走るのは危険だ。ということでウオーキングシューズとリュックサックを買った。カジュアルスタイルで済む時は、できるだけウオーキング態勢でいよう。雨の日は商店街のアーケードや地下街を歩こう。東京や大阪ならできるだけ動線が長い地下鉄駅で乗り換えようと、決心だけは何度もした。
この1年、患者さんには歩く効用ばかり説いている。糖尿病をはじめとする生活習慣病やメタボはもちろん、気管支喘息や花粉症や膠原病などの免疫系の病気、逆流性食道炎や機能性胃腸症や過敏性腸症候群などの人に、歩け歩けと説いている。さらにうつ病や不安神経症や認知症の人にも毎日30分を2回歩いて下さいと。変形性腰椎症や骨粗しょう症の人にもできる範囲で歩くことを勧めてきた。患者さんから「先生は歩くことしか言わない。自分はメタボのくせに」と言われても、笑って誤魔化しながら言い続けてきた。毎日何十回も歩く効用を言い続けているうちに、同じことを言うのが面倒くさくなってきた。
そんなある日、山と渓谷社という出版社から「歩く本を書かないか」という提案を頂いた。渡りに船だと思い乗ることにした。ネットで調べると既に歩く本がたくさん出ていた。デユーク更家氏やそのお弟子さんの写真入りの本、そして医師が書いた歩く本も結構出ている。やめようかなと思ったが、患者さんに渡す説明書のつもりで自分流の歩く本を書いてみた。「病気の9割は歩くだけで治る!」(山と渓谷社)という本だ。「9割」は明らかに誇大広告であろうが、診療時間の9割は歩く話をしているので、そんな意気込みだと笑って受けとって欲しい。実際、毎日1時間のウオーキングで多剤投薬から脱出できた人、薬が要らなくなった人、うつ病が治った人、認知症が進行しない人などが沢山いる。歩くことには、想像以上の可能性があると思う。
最近、クリニック近くの公園で地域住民の方とポールウオーキングの講習会を開いてみた。青空の下で患者さんと歩き話しをするのは楽しい。またノルデイックウオークに熱心な医師たちは熱心にその医学的効用学会で議論している。肘を振って歩くのもよし、道具を用いて上半身も使う全身運動として歩くのもよし。少しでもメタボを克服して堂々と患者さんに指導できる身になりたい。
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この記事へのコメント
先生。皆さん。こんばんは。
ノルディックウォーキングを数年前にした事がありますが棒があるだけですごく
歩きやすかった記憶がありますが医学的効用もあるんですね。知りませんでした。
私はひとまず10分からでも歩く事かはじめたいと思います♪
Posted by 匿名 at 2015年11月26日 12:34 | 返信
買って読んで実践しています。効果が有ります。ありがとう御座いました。
Posted by 匿名 at 2017年12月12日 11:41 | 返信
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