このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

介護施設からの深夜の電話

2015年12月15日(火)

当院は、比較的、介護施設とは縁が薄い診療所である。
それでも特養や老健にショートステイ中の利用者さん
に関する深夜の電話に悩まされることが多い。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
介護施設は、いつから病院並みにバイタルサインを測るようになったのか。

定期的に、バイタルを測っては、真夜中でも早朝でもおかまいなしに
電話がかかってくる。

介護職は不安が一杯。
人間は、夜になるど不安になるもの。

その不安を受け止める我々医者も、体力がいっぱい、いっぱい。

はやく、「国立介護学院」を、各地に造って欲しい。
週1日は、介護職員は全員、そこで医療知識のトレーニングを受けるべき。


たとえ1年間でもいい。
28日、厳しい講習を受けて合格した介護職には、ひとつ、位をあげてほしい。

それくらい、介護スタッフの教育に国は力を入れないと、
社会保障制度全体として疲弊してくる・・・・


介護施設からの電話の内容。

・微熱
・嘔吐
・下痢
・不眠
・血圧
・脈拍
・酸素飽和度・・・

これらが、すこしオカシイ度に医師に電話がかかる現状を、はやくなんとかしないと。

しばらくは、
「介護施設からバイタルサインを無くす会」を、続けたい。


2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

ケアコンシェルジェをいたしております。
岩手県八幡平市は過疎地ですので、病院にかかる習慣も少なく、そのため手遅れになることもあります。老人ホームでの「バイタル測定」に家族がかえってとまどうこともあります。
「うちの父ちゃん 病気なんだべが~~~(ノД`)・゜・。


医師が駆けつけるのは「看取り」というこの習慣を大事にしています

Posted by kayabuki110 at 2015年12月15日 07:49 | 返信

久しぶりにコメントします。
自分も以前施設やGH訪問の仕事をかつてやってましたが、夜間だけでなく日中もこのような電話ばかりでした。あまりも電話多すぎて外来の仕事が滞るほどでした。患者家族とはほとんど会う事がないので、誤解やトラブルが多く、言われなき事で文句言われたりなども多くて正直外来よりも嫌でした。
むしろ個人訪問宅の家族は本当に必要な時だけしか電話してきませんね。患者の事をよくわかっているのか冷静な対応でした。

Posted by ある実践医 at 2015年12月15日 02:29 | 返信

施設内担当者の責任回避意識の現れだと思います。
(注: 勤務経験者側立場、利用者家族側立場、の両方を知る者として書きます。)
概して、安易に「 Dr.に伝えさえすれば間違いは無い。少なくとも自分が事の責任を負うことは
まず無い。」という体制組織の施設内は、序列、序列のオンパレードであって、上から下へ殊更厳しく
人の命を預かる重責を説き、作業や任務に緊張感を与える傾向にあると思います。
それでいて、組織を統率すべく管理者が大様に構えて、何かの時には自分が矢面に立つ、という
責任者たる体は感じられないのが関の山。そんな吐け口として「Dr.に電話」が勤務者の命綱なの
だと思います。

Posted by もも at 2015年12月15日 07:59 | 返信

 あるサ高住で、(お願いしたわけではないのに)バイタルは計るものの判断・対応が後手後手だったので、おかしいなと思ったら報告して下さいとお願いしたことがあります。部外者が指示したことが気に障ったのか、早朝4時前に携帯に電話がかかり、利用者数名のバイタルの値を読み上げ、この時刻しか報告する暇がありませんので!と言われました。もちろん緊急訪問する必要もない状態で、悪意でされたのだろうと想像できました。
 こんな風に、利用者の安楽な眠りを妨げてまでバイタルチェックし、訪問看護師に嫌がらせを思いつく程に、施設介護の現場は疲弊しているのかと思うと、お先真っ暗と感じました。介護職の位を上げ、職業倫理をきちんと身に付けた方が生き生きと誇りを持ってお仕事出来るようにならないと、おちおち年も取れません。

Posted by ルナース at 2015年12月16日 09:50 | 返信

今朝 ショートステイに 出掛けになった利用者さま…

15時に ケアマネージャーさんからの連絡で
痰がらみがあり SPO2が測定不可…
日中は 看護師がいるが 夜間は 看護師がいないので 対応ができない
16時30分に 帰宅するので 訪問して欲しいと…

17時に訪問すると 落ち着いている様子です
ご家族からも なんでかえされたのか よくわからないと…
連絡帳を見てもわからないし 施設からの電話もない…と怒ってました

こんな話を 伺ってると
幼稚園のお母さまたちと同じ悩みに聞こえてきました

施設って なんじゃい!って感じです

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2015年12月17日 01:39 | 返信

私も、人さまのことは批判できないのですけど、介護職、特に以前のヘルパー2級では、教育期間が2~3ヶ月くらいで、短いなあと思いました。
なかには通信教育で資格が、取れるので、教科書も読んでいる筈とか理解している筈と言う形で現場に放り出されているので、介護職本人も気の毒です。
と、申しましても、看護師さんは、高卒で入学金も200~300万円であったり、教育期間も3年以上ですから、これも一大決意と資本が要る様です。
お医者様も看護師さんも、色んな人がいるから、介護職の方も玉石混合かもしれません。
自分のことは棚に上げて、軽口を申しまして済みません。

Posted by 匿名 at 2015年12月24日 02:51 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ