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がんの10年生存率に想う
2016年01月29日(金)
がん全体の5年生存率は62%で
10年生存率は、は58%だという。
がんを宣告されても、10年後に6割の人が生きているのだから
がん=死、ではないことは明らかだ。
乳がんと肝臓がんは、5年後も注意して経過観察しなさいとのこと。
なるほど、ステージⅣの乳がんでは7~8年目に急性増悪する例がある。
甲状腺がんや前立腺がんは、数字が異常に良い。
まさに”がんもどき”が、”相当含まれている。
膵臓をはじめ、食道や胆管は極めて厳しい。
ステージⅢやⅣでは、放置や抗がん剤のやめどきが大切である。
この数字は、がん登録に基ずくものだから、基本的にがん治療を
受けている人の数字だろう。
もし、がん放置療法なら、、どんな数字になるのだrうか。
がんの自覚症状から出てから起算し自然経過は、いかなるののか。
がんは、こうして臓器別に語られている。
しかし遺伝子の観点からは、がん=希少難病の集合体、という見方もできる。
近い将来、
EGFRがんの5年生存率は、○○%
HER2がんは、○○%
ALKがんは、○○%、と表記される時代が必ず来るのだろう。
ただし、分子標的薬は高価なうえに、よく効くので医療費問題も正されているだろう。
すなわち、
EGFR群で治療群の5年生存率は、○○%で
放置群は、○○%、となるはずだ。
つまり、経済格差に伴う比較試験(ランダマイズドではない)により、
がん放置療法の、がん遺伝子別成績表が出ているはずだ。
その結果、たとえば、テージⅢの○○遺伝子陽性の○○がんには
放置が得策である、という結論が導き出されているはずだ。
その時には、近藤誠理論は一部の人に適応されるべき仮設、に昇格する。
現時点では、一部の人にあてはまるかもしれない仮設である。
もちろん、全部放置したほうがいい、というのは論外である。
がんもどきも本物のがんもある。
問題なのは、どちらかしか無い、という点だ。
大半は、その間にある。
それを私は、グラデーションと呼んだり、
時には中庸という言葉も使っている。
10年生存率表は、まさしく近藤理論の正否を語っている。
同時に、極論や二元論の間違いをも表現している。
みなさん、この表をコピーして部屋に貼っておいて下さい。
いろんなことを考えるだろう。
10年生存率は、は58%だという。
がんを宣告されても、10年後に6割の人が生きているのだから
がん=死、ではないことは明らかだ。
乳がんと肝臓がんは、5年後も注意して経過観察しなさいとのこと。
なるほど、ステージⅣの乳がんでは7~8年目に急性増悪する例がある。
甲状腺がんや前立腺がんは、数字が異常に良い。
まさに”がんもどき”が、”相当含まれている。
膵臓をはじめ、食道や胆管は極めて厳しい。
ステージⅢやⅣでは、放置や抗がん剤のやめどきが大切である。
この数字は、がん登録に基ずくものだから、基本的にがん治療を
受けている人の数字だろう。
もし、がん放置療法なら、、どんな数字になるのだrうか。
がんの自覚症状から出てから起算し自然経過は、いかなるののか。
がんは、こうして臓器別に語られている。
しかし遺伝子の観点からは、がん=希少難病の集合体、という見方もできる。
近い将来、
EGFRがんの5年生存率は、○○%
HER2がんは、○○%
ALKがんは、○○%、と表記される時代が必ず来るのだろう。
ただし、分子標的薬は高価なうえに、よく効くので医療費問題も正されているだろう。
すなわち、
EGFR群で治療群の5年生存率は、○○%で
放置群は、○○%、となるはずだ。
つまり、経済格差に伴う比較試験(ランダマイズドではない)により、
がん放置療法の、がん遺伝子別成績表が出ているはずだ。
その結果、たとえば、テージⅢの○○遺伝子陽性の○○がんには
放置が得策である、という結論が導き出されているはずだ。
その時には、近藤誠理論は一部の人に適応されるべき仮設、に昇格する。
現時点では、一部の人にあてはまるかもしれない仮設である。
もちろん、全部放置したほうがいい、というのは論外である。
がんもどきも本物のがんもある。
問題なのは、どちらかしか無い、という点だ。
大半は、その間にある。
それを私は、グラデーションと呼んだり、
時には中庸という言葉も使っている。
10年生存率表は、まさしく近藤理論の正否を語っている。
同時に、極論や二元論の間違いをも表現している。
みなさん、この表をコピーして部屋に貼っておいて下さい。
いろんなことを考えるだろう。
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この記事へのコメント
がんの10年生存率に想う ・・・・・・ を読んで
部位別〔臓器別〕のがん10年生存率表 ・・・・・・、
確かに眺めていていろいろな気づきがある、大変
興味深い表と思います。
胃がんの10年生存率が69.0%ということは、
2期を過ぎ、3期に入りかけの段階で見つかる
ことが多いことを、そして大腸がんについては、
ほぼ3期の段階でがんが発覚することを示して
いるように思います。
乳がんについては、2期までに見つけることが
出来れば85.5%の人が10年後にも生存可能な
のに、10年生存率が80.4%となっていること
を見ると、2期段階までに見つけることが出来
ないことを示しているんだと思います。
乳がんのように体表面に近い部位で発生するがん
で触診でも見つけることが可能ながんだと思うと、
手遅れになる前に見つける努力と啓発が重要と感
じます。
この表を眺めていて、良く分らないのは前立腺がん。
1期の段階で見つけた場合の10年生存率が93.0%
であるのに対して、2期で見つけた場合は100.0%、
3期で見つけた場合でも95.6%と、1期という最前
期段階で見つけた場合よりも2期・3期で見つけた
場合の方が10年生存率が高くなっています。
↑ 表の見方が間違っているのでしょうか???
表を見ていて一番思うことは、膵臓・胆のう・肝臓がん
を除けば、がんに罹っても10年生存率は30%を越え
ていること。 がんが決して不治の病でないことが実
証されているようで、がんに罹っても希望を捨てるこ
となく頑張ろう! と思える一覧表と思います。
長尾先生の1月25日【月】ブログで紹介された“関原
建夫氏の「がん6回 人生全快」”・・・・・ 早速読んでみま
した。
関原氏の場合、大腸がんを第3期で見つけられたのだと
思いますので、10年生存率は69.6%に上りますから、
がんサバイバーなられたことはあり得ることと思います。
でも、大腸がんを再発、更に肝転移がん2回、肺転移が
ん2回を経験されている訳ですから、大変に稀有な経緯
を辿った事例かと思います。
がんと闘う時に、患者が賢くなること、社会的役割を持
ち気持ちを前向きにすること、落語や漫才などを聞いて
良く笑い免疫力を上げることで、一覧表に表示された
(統計的な)数値以上の生存率を手に入れることが出来
ると良く言われていますが、その効果を数値で示して戴
けると、闘病するエネルギーになると思えます。
どなたか、賢くなること、気持ちで負けないことで、予後
を改善出来ることを詳しく教えて戴けないでしょうか?
それとも、関原建夫氏の事例を指して、同氏の主治医さん
が言われたという、“関原さんは、宝くじに6回当たった
ようなもの!” というコメントが本当のところなので
しょうか ???
Posted by 小林 文夫 at 2016年01月29日 08:42 | 返信
癌も認知症も、真剣に突き詰めて考えていくと、究極のところ「生きるとは何か?」であるとか、
「生命とは何か?」の類についての疑問に到達するように思います。
その時には、けして怪しい団体にハマってはいけない! と声を大にして唱えたいとは思います。
生命について考えた行く末に到達するのは、各々が哲学的分野であるとか、仏教的見地とかの
なにかしらに共感できる悟り=先人が深く考え切り開いた境地 に至るのではないか? と最近になって
思っています。それは例えば、空海さんであったり、日蓮上人であったり、瀬戸内寂聴さんであったり
五木寛之さんであったりするのかも知れません。
私は、ふと、メーテルリンク作「幸せの青い鳥」チルチルミチルの物語が、頭をよぎりました。
Posted by もも at 2016年01月29日 06:57 | 返信
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