金沢赤十字病院副院長の西村元一先生の話。

「がん治療医ががん患者となって見えたもの・考えたこと」

西村先生が胃がんと闘病中であることは知っていた。
いや、今も現在進行形である。

ある日突然の下血で発症。
まさに、一晩で医者から患者になった。

大手術、さまざまな抗がん剤、放射線などのがん医療のなかで
はじめて見えた話はとても興味深く、感動した。

これもテレビでやって欲しいような
贅沢でモッタイナイ時間だった。

がん患者さんの気持ちを全く分っていないことを教えられた。
まだまだ勉強すべき課題も見えた。

それにしても医者は胃がん検診を受けていない。
私も２０年以上受けていない。

あるがんセンターの胃がんの権威も同様に２０年以上受けていないという。
医者の不養生そのものと笑われるが、本当にそのとうり。


講演後、西村先生に抱きついた。
同級生どうし、また会おうぜ！というメッセージを送り、最終の新幹線に乗った。

明日は終日、「老人問題問題セミナー２０１６」
厚労省のお役人さんと一緒に講演をする。

私のお題は「在宅医療から地域包括ケアへ」

タイの話でもしようか。

長岡といえば、こぶし園。
こぶし園といえば、故・・小山剛さん。

とってもお世話になった兄貴のような存在で
いろんなことを教えて頂いたのがつい昨日のよう。

こぶし園とは、特養解体。
街全体を大規模多機能へ。

その意味が分らない医療者が、まだ９９．９％。
小山さんは天才だったので、仕方がないのか。

小山さんの遺品から私の本がたくさん出てきたと聞かされ泣きそうになった。

そう、小山さんの鎮魂のために、今、長岡の地にいる。