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第二回認知症治療研究会に感動・感謝

2016年03月14日(月)

今日は、ハシフィコ横浜で第二回認知症治療研究会に参加。
講演や司会もしたが、初めて知ることばかりで目が回る1日だった。
折しも会場の10m横を横浜マラソンをたくさんの人が駆け抜けた。
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今年は、会場をパシフィコ横浜に移して開催されたが
580名もの参加者を得て、盛況のうちに閉会した。

私は午前中に抗認知症薬の適量処方を実現する会の
現状と課題を報告申し上げた。→ こちら

本当は、100件どころか、想像だがその100~1000倍の
犠牲者がいるのだろうが、いかんせん、副作用という認識が無い。

99%の医師が易怒性が抗認知症薬の副作用と気がついていないので
介護者も家族も気がつかないままなんとなく投与されていることが多い。

今日、全国から横浜に集まった医師達は患者さんのための認知症治療を
したいと願う心ある医師達ばかりで、医者も捨てたもんじゃないと思った。

私の講演を除いてすべて素晴らしい講演ばかりだった。
そのままTVで日本中に配信してほしいような内容だった。

特に酒向正春先生の初台健康福祉都市構想協議会による
初台ヘルシーロードのの講演にはいたく感動しまくった。

メインイベントの河野和彦先生による「歩行障害系認知症への対応」
にも、司会をしながらうなされていた。

凄い、天才だ。
こんなことを考え、実践している同世代の医師がいることに元気を頂いた。

トリを務められた平川亘先生には会場一同、今年も腰を抜かしたのではないか。
シロスタゾール(プレタール)の認知症への単独投与の成績発表にはド肝を抜かれた。

特にレビー小体型認知症には著効するといい、ビデオを用いたとても
説得力のあるプレゼンに会場はかたずを呑んだ。

今日わざわざ1日つぶして横浜まで来た人は大きな収穫があったのでは。
少なくとも私は、インスパイアされ、さまざまなインスピレーションを頂いた。

来年のこの研究会は2月26日(日)にパシフィコ横浜で開催される。
もう今日からでも、前夜の宿を桜木町付近に確保しておいて欲しい。

抗認知症薬の増量規定による犠牲者は今日も全国で量産されている。
製薬会社と医学界は「そんなもん無い」で無視しているが、間違いだ。

マスコミもNHKも「長いものには巻かれろ」で、扱わないし扱えない。
ちゃんと報道してくれるメデイアは、共同通信社と月刊集中くらいか。

しかし、間違っていることは間違っているのだから
時間とともに気がついてくれる人が増えるだろう。

しかし、このブログを読んでくれている全国のお医者さんには言いたい。

「こんな大切な問題に、プロである医者が気がつかないでは済まされない」と。

心ある医師よ、どうかHPから情報提供をして欲しい。
もちろん、看護師、ケアマネ、介護士、家族も大歓迎。

8月21日(日)には、品川で第3回目の講演会をやる。
それまでに、国会でこの超重要案件を扱ってくれることを祈っている。

収穫の多い、春の1日だった。
薄曇りの横浜はマラソンには絶好のコンデイションだった。

私もランナーに混じりたかった。
東京マラソンもいいが、横浜マラソンも良かった。

私たちの活動もマラソンのように長く続けたい。





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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

抗認知症薬の増量で一番問題になるのは、せん妄です。
低活動性せん妄になり、食事を満足に食べる事が出来なくなり、嚥下障害で肺炎になる。ドネペジルを長期飲んでいるとこの様な状態に成ります。数ヶ月から年単位で飲み続けるとこうなる方が居ます。
止めると回復します。再投与使用としても、受け付けません。0.5mgでも受け付けません。それまで5mgを飲んでいた人がです。
この死につながる副作用を、私は2例副作用報告をしています。
1例目の後、「アリセプトは下痢以外の副作用は、ほとんど有りません。重篤な副作用は一切ありません。」と公表してるエーザイに腹が立ちました。恫喝したら、面談したいと言うことで、立川でエーザイ・ファイザーのアリセプト担当の幹部社員と会いました。この時、このような重篤な副作用がある事と、名古屋フォレストクリニックに行けば、アリセプトの副作用で苦しんでいるケースが、沢山ある事を伝えました。エーザイの幹部社員は、調査をすると言って帰りましたが、全くしていないのは、多くの方が感じている事でしょう。
幹部社員と面談したのは、5年ほど前です。
この死に繋がりかねない副作用を、多くの医師が副作用として報告する事が大事でしょう。
厚労省に、国が実態調査を行う様に、求めて行く事も必要なのでは無いでしょうか。内容証明で、この副作用が存在する事実と、放置している国の責任を問う事を、伝える事も考えた方が良いのでは無いかと思います。

Posted by 小関 洋 at 2016年03月14日 05:19 | 返信

千葉県のケアマネージャーです。
昨日の研究会に参加させていただきました。
どの講演も素晴らしく、本当に充実した1日となりました。
お集まりの先生方の熱い思いがビンビンと伝わってきました。

「抗認知症薬の副作用は16年間放置されたまま」「アリセプト入院」「薬によって作られた認知症」
「昭和55年に明確にされた医師の薬の処方に関する裁量権」など今日からでも喋りまくりそうです。
松嶋大先生の「認知症が重度だとしてもその人は最期までその人だ」とのメッセージにも
揺さぶられました。

認知症になるまで長生きできる日本は素晴らしいです。
その日本を築いてくれた高齢者の方々を支えていかれるよう、また今日から自分の場所で頑張っていきたいと思っています。

Posted by 西條由理 at 2016年03月14日 07:13 | 返信

とても楽しかったです。
満ち足りた気持ちで一杯です。
お医者さんの研究会に、一般枠も増席されるという贅沢に感謝致します。
ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

Posted by もも at 2016年03月14日 07:48 | 返信

長尾先生の、ブログでのお呼びかけのおかげで、横浜研究会に、参加できて、感謝しております。
3年前に、フジメディカル出版の河野和彦先生の「ピック病」の本に、母の「アリセプトとメマリーの併用の服用で譫妄状態になる」と正確に著わされていた時にすぐ、タクシーで名古屋まで母を連れて行けばよかったと、今頃悔し涙を流しました。
河野先生のブログだけでも、連続して拝見していればよかったのにと反省しております。
長尾先生のお誘い、ありがとうございました。

Posted by 大谷佳子 at 2016年03月14日 11:41 | 返信

私の妻は認知症と診断され。アサミオン。メマリー。マイスリー。を服用して。怒って夜も暴れるようになったので。おかしいと思い他院で診察していただいたところ。この薬わ飲まないでください。と言われ。この薬を飲んでくださいと言われた。その薬わ。セロクエルという薬でした。うそのようによくなり。認知症の症状もすっかり良くなりました。薬の恐ろしさお実感しました。

Posted by 竹内武男 at 2016年03月17日 06:55 | 返信

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