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　医療法人社団神戸国際フロンティアメディカルセンター（神戸市中央区港島南町、設立2013年4月1日、理事長: 田中紘一氏）は、4月中旬頃を目処として破産申請の準備に入った事が判明した。申請代理人は、小松琢弁護士（こまつ法律事務所、京都市中京区河原町二条南西角一之船入町）、大江祥雅弁護士（弁護士法人大江橋法律事務所、大阪市北区中之島）ほか2名。

　負債総額は４３億円。

　神戸市が進めている医療産業都市構想の一翼を担うべく、2013年11月から「神戸国際フロンティアメディカルセンター（KIFMEC）」を開院し、生体肝移植など最先端の医療技術を中心とした診療・医療活動に積極的に取り組んできた。ただ、生体肝移植手術を施した患者が術後に死去した事が契機となって、外来並びに入院患者共に当初想定していた状況を大幅に下回る事態となった事などから、これまでの事業規模を維持する事が困難となり、2015年11月27日付で診療規模一時縮小などを発表、経営再建に向けた支援募集など諸策に取り組んできたものの、支援企業が見つからないなど状況改善には至らず、今般の事態へと至った。

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ＫＩＦＭＥＣは、肝移植などの先進医療を行ってきたが
死亡例が出る度にマスコミや医師会に叩かれてきた。

死亡例というと最近では群馬大学の腹腔条事件が想起されるだろう。
しかし群馬大学とＫＩＦＭＥＣは、事情が違うのではないか。

群馬大学は、未熟な術者が充分な説明なく行った腹腔鏡手術の失敗例。
しかしＫＩＦＭＥＣは、放置しても亡くなっていただろ症例へのチャレンジ例。

両者を一緒にしたら、ＫＩＦＭＥＣの医師達が可哀そうではないか。
一般の人には同じように映るかもしれないが、レベルが違う話だ。

こんなことを書くのも、今日、ＫＦＭＥＣで活躍していた若き外科医から
「職場が変わった」という旨のメールを頂いたというご縁もあるからだ。

ＫＩＦＭＥＣの若き外科医たちとは、ある勉強会で一度しか会ったことがない。
しかし医者の勘というか彼らがタダものでは無いことは、すぐに分かった。

そしてこのブログで彼らを擁護する記事を書いたことを彼らは見ていた。
こんな私の勝手な発言に勇気づけられた、と書かれていた。



私は、医学は挑戦の連続だと思っている。
成功もあれば、失敗もある。

ゴルフに喩えるならば、ナイスショットもあればＯＢもある。
所詮、人間がやる行為である以上、１００％完全んあてあり得ない。


ＫＩＦＭＥＣは、どこも諦める難問に果敢に挑戦して敗れただけ。
その遺族たちは感謝して、再開を望む活動までされていた。


しかし残念ながら、ＫＩＦＭＥＣは終わった。
果てなき挑戦は終わったが、第一ラウンドが終了したにすぎない。

ＫＩＦＭＥＣのマスコミ報道は、まるで「いじめ」のようだった。
医療の本質を知らない人たちが、こぞって叩き潰したのだ。


私は、わずかな可能性に賭ける外科医の尊さに頭が下がる。
医療とはそもそもそんな試行錯誤にすぎないことを知っている。

ＫＩＦＭＥＣの医師達は悪くない。
悪い医師は世間にたくさんいる。


このブログもメデイアのひとつとするならば、きっとＫＩＦＭＥＣを
擁護する記事を書いた医師は日本中で私ひとりかもしれない。　→　こちら

ＫＩＦＭＥＣで不眠で４８時間の手術に挑んだ医師達は
またきっと新天地で大きな花を咲かせると、確信する。


ありがとう、ＫＩＦＭＥＣ。

さようなら、ＫＩＦＭＥＣ。