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「訪問看護など臨床ではない」

2016年04月12日(火)

在宅誘導政策はともかく、医学教育・看護教育が追いついていない。
「訪問看護など臨床ではない」という大病院の看護部長もいるそうだ。
たしかに病院看護師は在宅のザの字もしらないまま在宅に帰している。
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在宅医や訪問看護師は、病院医療を知っている。

しかし病院のスタッフは、誰も在宅医療を知らない。

末期がんは、独居であっても最期まで診ていることや
人工呼吸器管理も在宅で普通にやっていることも知らない。

知らないのではなく、そもそも興味が無いのだ。
病院のスタッフに、もっと在宅の現場を知ってほしい。

こうした啓発をまったくやらずに、やみくもに在宅誘導をしても
患者さんや家族は混乱するだけではないのか。

末期がんの患者さんを追い出す時には、かならず開業とホスピスの
2つの紹介状を持たせることが常態化し、それが不安を与えている。


そんななか、在宅医療の一般書や医学書を何冊か書いてきた。
多くの病院スタッフに読んで欲しい。

病院の文化と在宅の文化の差は、日本とアフリカの奥地との差より深い。
しかしこの溝を、諦めずに埋めていきたい。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


「診療報酬改定、在宅医療と地域連携の評価は良いけれど」

今度の報酬改定で、病棟看護師が患者宅を訪問すること、また病棟に退院支援看護師を配置することに報酬が付いたようです。以前から退院前に試験外泊を設定していた病院も少なくないと想いますが、退院前に病棟あるいは退院支援看護師が自宅の状況、介護者の状況を見ておくことで、特にリハビリについて調整できる可能性があるかと想います。
特にトイレ自立できないと、多くの家族介護者は自宅退院を拒否しますので、由々しき問題です。

ただ問題は「訪問看護師のほとんどは病棟経験者で病棟でできることを知っている。しかし病棟看護師のほとんどは在宅を知らない」ことです。これは恐ろしいことで、私に「訪問看護など臨床ではない」と暴言吐いた看護部長もいたほどです>< 看護学校で在宅看護論が入ったようですが、それを在宅・訪問経験が無い人が教えていることすらあると聞きます。報酬改定は在宅推進に向けて有意義なのですが、病院看護師側の意識と理解が問題になりそうです。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/anursing/report/201603/546299_2.html

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この記事へのコメント

「訪問看護など 臨床ではない」…
ガ〜ン…(≧∇≦)

私から言わせると
病院看護師!?
ミニドクターになってんじゃ〜ねぇ〜よ!そんなもん看護じゃない!
→失礼しました 暴言を吐きました
わたしも 開業医の看護師 →急性期病院の病棟看護師をやっていました

在宅医療に飛び込んで
最初に ぶつかったのは 物がない…
まさに 戦場なんです
病院では あらゆる物品が 転がっている

例えば
導尿測定で導尿をする
おうちに 容器はありません →ペットボトルに 白テープでメモリをつけて代用します

イレウス気味でガス抜きの指示あり
おうちの洗面器をお借りします

ナイチンゲールさま…
クリミア戦争で 何もないのにどうしたの?といつも問いかけています

自分のカチンカチンの頭の切り替え…
意識改革から始まりました

病院看護師ならば 検査結果 お薬情報 ありとあらゆる情報がパソコン一つで情報収集ができます
在宅は そうはいきません

本当にフィジカルアセスメントが中心です

なんかヘン?
刑事のカンっていう感じの看護師のカンっていうのもバカになりません

現在 市の在宅医療推進委員をつとめています
某病院へのアプローチをしています(急性期の病院から退院して在宅に戻ってきます)
また 今年度は 開業医の看護師との交流座談会を計画中です(外来で いつもと様子が違う…この患者さまが おうちで どうやって生活しているんだろう お薬の管理はできているんだろうか…という視点を持っていただけたら…と願いを込めて)

究極の看護は…
在宅にあると わたしは 思っています

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年04月13日 10:02 | 返信

病院看護師が在宅を知らないというのはどこのデータですか?!
決めつけはよくないのでは?!

Posted by 匿名 at 2016年09月04日 04:08 | 返信

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