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ノロだけでなくピロリやアスベストにも注意

2016年04月26日(火)

熊本の避難所ではノロウイルスが流行しているという。
医療タイムス4月号には、ピロリ菌やアスベストについて書いた。→こちら
たくさんの避難者が一日でも早く平穏な生活に戻れることを祈っている。

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医療タイムス4月号    熊本地震から防災を再確認しよう    長尾和宏
 
 4月14日から熊本県を中心に起きている断続的な地震で被災されている多くの方および犠牲になられた方に心からお見舞い申し上げます。4月17日現在も断続的な余震が続いており予断を許さない状況の中、本原稿を書いている。21年前、私は市立芦屋病院の勤務医として阪神大震災を経験した。だから今回の倒壊家屋のテレビ映像を少し観るだけでも、当時の暗い記憶がフラッシュバックした。東日本大震災の被害は津波が中心であったが、熊本の災害は阪神同様、家屋倒壊型である。現在も倒壊家屋の生き埋めになっている人がいるであろう。発生から48時間以内に重傷者の救命治療に当たる災害派遣医療チーム(DMAT)など多数の医療チームが続々と現地に入っている。DMATの活動は医療界全体で支援すべきである。そんななか阪神大震災の経験者としてあまり報道されていないことを、思いつくまま書いておきたい。

 飲料水が不足しているという情報を聞き、阪神大震災のあとに被災地で胃潰瘍が多発したことを思い出した。避難生活によるストレス潰瘍と思いきや、後にピロリー菌の急性感染による急性胃粘膜障害(AGML)の多発であることが分かった。おそらくポリタンク等に分注された飲料水を介して集団感染したのであろうか。ピロリー菌陰性の人の胃粘膜にピロリー菌が入って来た時、あたかもインフルエンザやウイルス性急性肝炎のような激しい急性炎症が惹起される。ピロリー菌に対する生体反応はさまざまで、炎症後に自然治癒する人もいれば、慢性持続感染に移行する人もいる。飲料水の衛生面の配慮が気になる。

次にテレビ映像を観ていてマスクをせずに救援活動に従事している人がたいへん多いことが気になった。倒壊家屋の多くは古い建物でアスベスト建材が多量に含まれているはずである。それらが撤去作業中などの際に飛散して吸い込んでしまう可能性が充分ある。阪神大震災が起きた1995年当時、中皮腫という病気の存在はおろかアスベストとの関連はあまり知られていなかった。アスベスト吸入の怖さはそれを吸入して20~30年後に中皮腫が発生することである。我が地元の尼崎では旧クボタ工場から排出されたアスベストに起因する公害中皮腫が大きな問題になっている。2012年に悪性胸膜中皮腫のため亡くなられた小説家の藤本義一さんも阪神大震災当時、西宮市に住んでいて被災地を回られた。その時に吸い込んだアスベストが20年後に命を奪った、と藤本さんの娘さんである中田有子さんも熊本の映像を観ながら警鐘を鳴らしている。

 救援は当然ながら、障害者や社会的弱者を最優先とすべきである。しかし救援物資が末端まで行き届くためには相当に細かな配慮が必要で、そのために救援情報をできるだけ一元化すべきだ。外部から救援のプロが入らないと無駄が大きくなる。まさに政治や行政のリーダーシップが試されている。在宅療養中で重症者の支援のためには外部からの訪問看護チームの投入も検討すべきだろう。透析患者さんや重症患者さんは、一時的に県外避難も視野に入れるべきだ。460回を超える余震が続き、その震源地が移動している現在、九州全体、そして四国や本州も地震に対して充分に備えないといけない。「防災は最大の予防医療である」ことを我々は阪神と東北の震災で学んできた。今回の熊本地震において、これまでの教訓や防災対策が活かせるかどうかが問われている。


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以下は、日本ホスピス在宅ケア研究会から流れてきた熊本の現地の生情報



西原村での活動
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地元社協と災害ボラセン開所に向けての打ち合わせ、開所にあたり、必要なボランティア活動資機材の調整を行いました。
 
■西原村
・来週中旬の災害ボランティアセンター(略称:ボラセン)開所を目指し準備を進めている。しかし、運営側の人員が不足している。
・福祉避難所で高齢者は「なにもすることがない」と口を揃え、話し相手・傾聴ボランティアが必要とされている。
・休校中で、避難所の子ども支援(遊び相手)のボランティアがニーズで出ている。
・ボラセンの情報はフェイスブックページにて随時更新。必要な資材等も
・日中は自宅の片づけに戻る被災者も多くなってきた。一方で、自宅に戻ることができない高齢者もいて、自宅の片づけができないことに今後の不安を感じている。
・村の水道本管の上に布田川断層が通っていて、大きな被害を受け入ていて、水道復旧の目途がたっていない。
・県外ナンバーの車両等、不審者情報が目立っていて、村民もかなり警戒している。
・応急危険度判定が本日よりスタートした。

 
 
▼浦野の動き/熊本市南区、宇城市を訪問
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現時点で、避難所や被災者支援情報などがあまり上がっていない地域に入り、行政の災害対策本部、福祉課、保健センターへ情報収集を実施。いくつかの避難所を回り、状況確認を行った。
 
▼避難所の様子
・避難者数が多いため、一人当たりのスペースが狭く(毛布1枚分)、廊下にまで人があふれている。寝床は毛布を敷いただけで、ベッドやマットはこれから入る見込み。パーテーションがないので、着替え、授乳、おむつ交換が不便。食事はおにぎりとパンが中心だが、外部から炊き出しが入ることもある。宇城市では、保健師派遣チーム、災害派遣精神医療チーム(Dパット)、宮崎県看護協会などの専門職の派遣がはじまっている。福祉避難所はいくつか開設されているものの、一般避難所には、福祉避難スペースが設けられていることはほとんどない。
 
【住民の声】
・ここは自主避難所で、約30名が生活している。食事はアルファ米、カップラーメン、パンが中心で、近くの企業が毎日のように必要なものがないか聞き取りをしてくれている。保健師や看護師も毎日来て、血圧を測ってくれる。自治会役員で、食事の準備やトイレの水汲みなど行っているが、そろそろ限界。周辺地域を含めて、約200食の炊き出しを提供しているが、大分疲れてきたので、部落でボランティアを募り、サポートしてもらおうと考えている。ここはまだいいが、山の方の土鹿野(はしかの)という部落が心配。40世帯中、ほとんど倒壊被害を受けており、お年寄りばかり。部落の半数が「もうここには居られない」と地域を離れる決断をしているので、自治機能も落ちている。(南区/自治会長)
⇒南区で活動する他団体につなぎ、状況把握と支援にを行っていただくようお願いした。
 
 
・乳牛の酪農家。乳牛は毎日乳を搾らないと病気になってしまうので、余震の最中でも、地震で被害を受けた家畜小屋で乳を搾っていた。家は建ってはいるものの、とても住める状態ではない。危ないので、家の前のあずまやにブルーシートを張って、野宿をしている。お風呂には震災以降は入れていない。食事は近所の人が届けてくれるのでありがたい。1週間経って、だんだん疲れが出てきているように感じる。しんどい。(南区/80代・女性)
 
・とにかく保育園を早く再開してもらいたい。子どもがよく泣くようになった。仕事にも行けないし、なんだかもう八方ふさがりだ。(南区/40代・男性)
 
・毎日菓子パンとおにぎりで、普段は食べないものばかりで胃の具合が悪くなってしまった。畳の部屋に入れてもらえたが、イビキがうるさく、余震も重なりほとんど眠れていない。1回目の地震では、家で風呂にはいっていた。浴槽の風呂が半分ぐらいなくなるほど激しいゆれ。家は何とか住めそうだけど、一人で風呂にはいるのは怖いので、しばらく使えないと思う。病院に行ったら、脈拍が少し速めだった。もうここでの暮らしは限界。怖いけど、家に戻る。(宇城市/70代・女性)
 
・1歳半の子どもと避難した。家は住めそうだが、家の中に入ると子どもが怖がってなくようになった。ちょっとの音にも敏感に反応し、頻繁にだっこをせがむようにもなった。避難所では、子どもが落ち着かず動きまわるので追いかけるのが大変。周囲に迷惑をかけていないかとても気になる。でも子どもも子どもなりに、一生懸命頑張っている。大変ではあるけど、私は大丈夫。(宇城市/20代・女性)


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4/21分 
別府避難所の様子
 
自主避難のため、すべての小中学校で、通常通り学校が開かれている。そのた
め、授業で体育館を使うので、昼は開放 しない学校もある。ただし、配慮をし
て、体育の授業を行わないと言っている校長先生もいた。校長先生よりけりの対
応のようである。

また、訪問した小学校で、授業のため体育館に入れないので、外のベンチで新聞
を読んでいる女性に話しかけた。(70代女性)

非常に防災に意識が高い人らしく、家具の全てに突っ張り棒、床にも転倒防止の
ストッパーを合わせてダブルでの対策をしていたため、食器棚 の中では、お皿
が 割れたりしたが、家の片付けの必要性は少しで済んでいるとのことであっ
た。朝昼晩、いつ地震が来るかわからないので、いつもこの学校に来 ている。
家の片付 けもほぼ終わっているとのことであった。やることがない、しかし家
にいるのが怖いとのことである。陽のあたるベンチで新聞を読んでいたの で、
柴田が『日焼 けしちゃうよ』と声をかけたところ、『もう年だからね(笑)』と
言っていた。『学校は、学生のものだからわがまま言ってられないよね。』 と
も言っていた。
 
別な避難所では、高齢の女性が、『あらま やだよー、化粧もしてないのに
さぁ。久々に若い男とはなししたよ。 私みたいな年寄りより、未来のある子ど
もたちのために、いろいろしてあげて。なにかあったら、私にいいな。別府は温
泉も有名で、安いから 疲れを癒やしてか ら帰りなっせ』と言っていた。
 
24時までテントの設営をやっていた避難所に24時間詰めている市会議員の話。
『事前に話し合いしていたけれど、お前らすごいなぁ。なんでも言ってくれ。
困っている事があったら俺に言ってくれ。市役所の奴らはお役所 仕事で迷惑を
かけ るかもしれないが、困ったら俺に相談してくれ。』と、非常に好意的でテ
ントを貼るために若者を10人程度集めておいてくれた。

『別府は、温泉が有名だから是非観光で遊びに来てくれ。もし次別府にくること
があれば、酒でも飲みながら、いろいろ話をしましょう。さら に、もし、どこ
か で何か祭があった際にはどうすればいいか電話するので、教えてくださ
い。』

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(4/17)の報告について、当方からの配信に誤植がありました。
修正のうえ、再送させていただきます。
 
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★レスキューストックヤード★
4/17、名古屋駅前にて街頭募金を実施
 ボランティア延べ100人以上が参加
ホームページ:http://rsy-nagoya.com/
facebookページ:https://www.facebook.com/rsy.nagoya/?fref=ts
 
★被災地NGO恊働センター★
スタッフ1名が益城町、熊本市内を巡回。
益城町の避難所や周辺地域でで、炊き出し機材が
ないことを知り、繋がりのある高野山真言宗の方
に相談。19日以降に現地入りして支援活動をする
ことになった。4/18にスタッフ交代の予定。
ホームページ:http://ngo-kyodo.org/
facebookページ:https://www.facebook.com/KOBE1.17NGO/?fref=ts
 
★チーム中越(中越防災安全推進機構)★
スタッフ1名が長岡市と協働での支援を展開。
本日は、熊本市内の避難所4カ所と
益城町の避難所1カ所を巡回し、状況把握を行った。
facebookページ:https://www.facebook.com/team.chuetsu/?fref=ts
 
★ピースボート災害ボランティアセンター★
スタッフ2名にて、佐賀県鳥栖経由で益城町の被災地区、
嘉島町の避難所・役場・社協の状況確認。
その後、熊本県庁などを廻り、関係者と情報共有を行った。
ホームページ:http://pbv.or.jp/
facebookページ:https://www.facebook.com/PBVsaigai/?fref=ts
 
★とちぎボランティアネットワーク★
日本財団からの派遣依頼により、とちぎVN関係者1名が
鹿児島空港経由で現地に到着し、関係者と情報共有。
ホームページ:http://www.tochigivnet.com/
facebookページ:https://goo.gl/6Q3A95
 
★ダッシュ隊大阪★(今年度新入会団体)
15日よりスタッフ1名が現地入りし、持参した物資等を
避難所等に既に配送済。
本日は熊本市北区にて避難所の巡回(数か所)と、
物資受入についての拠点つくりを避難所の方と共に検討。
明日は、北区内の避難所(30カ所ほど)を巡回予定
ダッシュ隊大阪と繋がりのある団体と合流し、情報共有。
今後、熊本市内に拠点を設けて継続的に活動の予定。
facebookページ:https://www.facebook.com/DasshuDuiDaBanjia/?fref=ts
 
★静岡県ボランティア協会★
4/18-21にスタッフ1名、玉名市を拠点に情報収集のため派遣予定
ホームページ:http://www.chabashira.co.jp/~evolnt/
 
★シャンティ国際ボランティア会(SVA)★
情報収集中
ホームページ:http://sva.or.jp/wp/?news=17833
 
★ADRA Japan★
ホームページを通じての募金活動開始
ホームページ:http://www.adrajpn.org/Emergency/Kumamoto2016.html
facebookページ:https://www.facebook.com/adrajapan/?fref=ts
 
★アレルギー支援ネットワーク★
【アレルギー患者への支援できます】
アレルギー(食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・ぜんそく)の
方々の対応可能と情報発信。関係者にE-mail等で連絡を実施。
アレルギーでお困りの方は、以下までご連絡を。
E-mail    info@alle-net.com

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熊本県西原村を中心に。
 
 
▼現地情報・活動の様子
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●大分県竹田市社会福祉協議会を訪問
早朝、大分港に到着。給水・プロパンガスの調達のため、大分県竹田市社会福祉協議会を訪問。社協の一画に福祉避難所が設けられ、当事者・家族共に、自主避難者150名~200名を受け入れている様子。日中は高齢者の姿が目立ち、新聞を読んだり、避難者同士でおしゃべりするなど、十数人が静かに過ごしていた。市内では車中泊の方も多いため、今後は全体像の把握も重点的に行っていくとのお話。

●熊本県西原村へ
・人口約7000人、高齢化率約24.6%。
・ライフライン:全村で断水。いまだ復旧の目処は立たず。独自で水を引いている集落(オノ・ハイドコ地区)では水の確保が出来ているが他は給水車頼み。
・全壊家屋344世帯、半壊家屋1087世帯(4月21日現在)。被害が最もひどいのは「布田地区」で、集落の2分の1に家屋被害が見られる。応急危険度判定士はまだ派遣できておらず、家屋被害の暫定的な確認は地元消防団が中心で行っている。
・俵山に亀裂が入り、土砂崩れの危険が高まったことで、5つの周辺集落が進入禁止となり、約300世帯が当面戻れない状況。
・災害ボランティアセンターは来週中旬立ち上げを目指して準備中。対応可能な職員が5名しかいないため、外部からの応援が欲しいとの希望あり。
・物資倉庫には、食材や日常品(米・きゅうり・たまご・レトルト食品、オムツ・衣服、トイレットペーパーなど)が集積(量はさほど多くない)。

【一般避難所・自主避難所の様子】
・指定避難所は6箇所、行政が把握できている自主避難所は5箇所であり、2000人以上の方々が避難生活を送っている。自主避難所は小規模も含めると数が増える見込み。
・小規模の避難所には高齢者が多く、食事もおにぎりや菓子パン中心。各家から食材を持ち寄りながら炊き出しを行っており、60代の避難者が炊き出し担当となっている。食材は村の物資倉庫にもあるが、なかなか食材を取りに行けないこともあり、地元住民がボランティアが自主的に配達を行っている姿もあった。特に「野菜が足りていない」「温かいものが食べたい」という声多数。
・全体的に50代~60台世代はプライバシーが守れる車中泊が多い。ほとんど眠れていない様子が伺える。

【福祉避難所の様子】
・地元の社会福祉協議会は「福祉避難所」を設置。介護の必要な高齢者を中心に、約40名が避難。もともと介護保険事業を行っていることもあり、介護用ベッドやポータブルトイレなどは整っている環境。
・余震が続くため、すぐに外に出れる準備をということで、室内は土足可としていたが、余震が落ち着き、衛生状態も少し悪くなってきたため、なるべく早く下足・上履きの区分けの改善を行う予定。
・介護保険事業に関わる職員が24時間体勢でケアに当たっており、当事者家族や地元住民がボランティアとして見守りをサポート実施中。しかし、ほとんどの社協職員が被災していて、心身の疲れが重なり余裕のない状態のため、福祉専門職の派遣を切望している。また、話し相手や子どもの遊び相手など、日中活動をサポートしてくれるボランティアが欲しいとの声あり。

【障害者福祉施設】
「NPO法人にしはらたんぽぽハウス」では、就労継続支援B型、地域活動支援センターを運営。約30名が利用。今回の地震で施設が被害を受け、事業継続がストップしており、利用者は在宅か車中泊で過ごしている。一部の利用者・家族、職員が避難生活を送っており、近隣の避難所(入居者約150名)へ3食の食事提供を行っている。職員からは、できるだけ早く施設内を片付け、事業を再開させたいとの声があり、できれば炊き出しを手伝ってくれるボランティアが欲しいとの要望。
 
 
▼RSYの支援
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・頼政氏と共に、役場・社協と共に現在の課題を共有。食事や福祉避難所に対する救助法の適応加納な範囲の説明や、災害ボラセンの立ち上げ時の不安点などについて聞き取り。
・生活協同組合連合会アイチョイス様よりご提供頂いた食材を使って、要望のあった村民体育館へ避難所へ150人分の豚汁を提供。RSY松永、被災地NGO恊働センター頼政さん、三木市社協の職員の方などの協力を得て実施。住民からは、「久しぶりに野菜が食べられる」との声多数。残りの食材はたんぽぽに寄付させて頂き大変喜ばれた。
・中部土木株式会社様からご提供頂いたトイレカーは、西原市社協の要請により、災害ボランティアセンターに設置予定。
 
 
▼被災された方の声
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・避難所に来てもう3日。足が悪いから迷惑をかけるけど、余震の中家にいるより知っている人に囲まれていられるから安心している。食事内容も充実していてありがたい(たんぽぽ避難者・80代)

・一人暮らし。ぎりぎりまで家にいたかったが、2回目の揺れで山に亀裂が入りやむを得ず避難した。家からどうしても離れたくなかったが仕方がない。家のことはとても気になるが、集落ではなくなった人もいて、命が助かっただけでもありがたいと思わなければダメだと自分に言い聞かせている。(80代・男性)

・1週間動き続けて、何がなんだか分からなくなっている。でももっと大変な人は大勢いるので今は頑張らなければしょうがない。(施設職員)
・電気は来ているので、水をもらってお米をたいている。食糧が買いに行けないので、物資倉庫にもらいに来たけど、ほかの人も欲しいだろうから、今日の分だけもらって帰る。夜寝るのは車の中。お風呂も1週間ずっと入っていない。自衛隊のお風呂って誰でも使っていいの?(使えますよと回答)。(70代後夫妻)

▼地元ボランティアの声
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(熊本有機の会・Tさん)
農家をやっているが、物流がとまっているので出荷できず、野菜があるので避難所を回って届けている。大きい避難所は外部からの炊き出しも入っているが、100人以下の小規模のところには、おにぎりとパンだけのことが多いので、なるべく野菜をとってもらいたいと思い届けている。せめて温かい汁物だけでもあれば、喜んでもらえると思う。
 
(地元介護ボランティアの声)
自分の家は大丈夫だったので、何かできればと思ってきた。以前介護職だったので、見守りぐらいはできるかと考えた。しばらくお手伝いできれば。福祉避難所のお手伝いをしているが、職員さんたちもとても疲れている。お年寄りたちの話し相手になってくれる人がいるだけでもありがたい

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この記事へのコメント

黒田裕子さんが「福祉避難所」の設置を強化して欲しいと、亡くなるまで仰っていましたけれど、なかなか難しいようです。
厚労省通達では「特養、老人ホームに協力してもらう」としていますけれど、実際熊本の特養や老人ホームの施設長は「ただでさえ、人手不足なのに、被災高齢利用者を受け入れることができたのは1名だけで手がいっぱいです」と言っていました。
健康な人でも、エコノミー症候群であっけなく亡くなっていますからね。
でも水道が復旧してきたり、新幹線も走り出したし、余震もマグニチュード4当たりになって来たし、希望も出てきました。

Posted by 匿名 at 2016年04月26日 07:58 | 返信

マグニチュード7以上が2回もあって、その後も揺れ続けているとあっては、恐怖心に支配されて
しまうことでしょう。大震災であるにも拘わらず、世間では、どこか慣れのような風潮が時に
漂ってはいないか、と感じることがあります。震災発生の時間帯や土地によっても被害の傾向が
異なりますし、支援も単に、前例に習うという訳にはいかない困難も感じます。海を隔てるという
立地も支援の術を阻む所以でしょうか。
各支援団体からのメッセージには「話相手が欲しい」という項目が多々ありました。
やはり、物資よりも「心」ですね。
震災以前の雄大な景色と、九州というスケールの大きさに思いを馳せます。

Posted by もも at 2016年04月26日 11:29 | 返信

東海地方に住んでいます
この地方も 地震がくる!くる!と言われている地域です

今日 10時頃 グラっときました…
まさに 訪問看護中 オムツ交換をしているところでした
「来た!? 来たか!?…
このままじゃ 逃げれない…
早く 早く 整えて… !車椅子〜? 窓を開けて…!」
口に出していました

地震は すぐに止まり…震度2だったようです

熊本は 今も余震が続き 心も身体も休まらない状態なんですよね
本当に 心が痛みます
1日も早く 穏やかな生活になりますように……

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年04月26日 11:45 | 返信

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