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抗認知症薬の適量処方への道はまだ遥か
2016年04月29日(金)
毎日のように、抗認知症薬についての相談を受ける。
一般社団法人「抗認知症薬の適量処方を実現する会」を設立して活動している。
しかし医学界も役所も国会もメデイアもこの問題になかなか取り合ってくれない。
一般社団法人「抗認知症薬の適量処方を実現する会」を設立して活動している。
しかし医学界も役所も国会もメデイアもこの問題になかなか取り合ってくれない。
製薬企業も医学界もみなこの命題に対しては同じことを言う。
「その問題はすでに解決済みである」と。
そうだろうか?
少なくとも私の周囲では、副作用の相談が後をたたない。
解決されていないので、家族の声を受けて活動しているのだが、
解決の糸口は糸口は見えない。
今朝は5時起きで、生嶋ヒロシさんのTBSラジオの収録を終えて
国会に向かい、有力議員さんたちにお会いして説明申し上げた。
しかし、この問題をすぐに扱うことは難しいとのこと。
様々な圧力や調整があるのだろう。
医療界の先輩がたからも様々な圧力がかかる。
しかし信念を曲げるつもりは無い。
悔しいが道はまだ遥か、である。
仲間たちと地道に活動しきたい。
そのあと週刊誌の取材を受けた。
テーマは「無駄な医療について」
これも、道半ばであろう。
町医者ごときが何を言ってもグローバル企業には届かない。
無力感の上に、無情な雨。
昨日から濡れっぱなしだ。
明日は、四国の先祖の墓参り。
お先祖さんにお祈りしてこよう。
「その問題はすでに解決済みである」と。
そうだろうか?
少なくとも私の周囲では、副作用の相談が後をたたない。
解決されていないので、家族の声を受けて活動しているのだが、
解決の糸口は糸口は見えない。
今朝は5時起きで、生嶋ヒロシさんのTBSラジオの収録を終えて
国会に向かい、有力議員さんたちにお会いして説明申し上げた。
しかし、この問題をすぐに扱うことは難しいとのこと。
様々な圧力や調整があるのだろう。
医療界の先輩がたからも様々な圧力がかかる。
しかし信念を曲げるつもりは無い。
悔しいが道はまだ遥か、である。
仲間たちと地道に活動しきたい。
そのあと週刊誌の取材を受けた。
テーマは「無駄な医療について」
これも、道半ばであろう。
町医者ごときが何を言ってもグローバル企業には届かない。
無力感の上に、無情な雨。
昨日から濡れっぱなしだ。
明日は、四国の先祖の墓参り。
お先祖さんにお祈りしてこよう。
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この記事へのコメント
先生おはようございます。
いつか、必ず晴れます。
同じ思いを持つ小さい力がたくさんあります。
いずれ、大きな力になると信じています。
Posted by 匿名 at 2016年04月29日 07:52 | 返信
抗認知症薬の適量処方への道はまだ遥か ・・・・・・・ を読んで
一般社団法人「抗認知症薬の適量処方を実現する会」の発足と
その活動が、一日も早く成果に結びつくように、一日千秋の
思いで待っているところです。
一日遅れると、それだけ多くの“医源病(造られた認知症)”
患者さんが出て、長期間苦しむこととなると思うので、長尾先生
の頑張に大いに期待しています。
今回の長尾先生のブログに、“抗認知症薬の処方(方法)の問題は、
既に解決済み!”との記述があり、とても気になっています。
私は長いこと産業界で仕事をして来ましたが、販売した製品(商品)
が増えれば増える程、いろいろな人にいろいろな使い方をされ、
予期(想像)していなかった問題が出てくることがあり、常に改善・
改良が必要なことが殆どでした。
机の上での検討(設計・開発段階での検討)、市場に出た製品(商品)
が少量の時点での問題点やその解決で、“全ての問題や不具合が解決
済み!”なんてことは殆どありません(皆無)でした。
抗認知症薬の場合、実際に処方例が増えて行くことに拠って
新たな問題点・改善点が出て来て当然と思っています。
“○○○は解決済み!”といった思い込み、思考の停止は厳に
慎まなければいけないことと私には思えます。
こんな当たり前とも思えることが停滞し、なかなか改善されない
ことを不思議に思っていましたが、次のブログ:“認知症ムラ”に
『医師によるさじ加減については、「3mg以下については効果も
副作用についても科学的根拠がないので、新たな治験を行う必要
がある。 その科学的根拠がない以上3mg以下で使用している間
に病気が進行してしまった場合、その医師の倫理的責任が問われる」
という認識で、3mg投与を否定している。』との記述があり、本
問題がなかなか進展しない理由がようやく理解出来ました。
自分の良心に従って、抗認知症薬の減量処方、或いは、投薬中止を
したくても、最悪の場合訴えられる可能性があるということであれば、
渋々乍ら “増量規定” に則って処方する医師が大多数であることは当然
のことと思えます。
正に “悪法もまた法!” を地で行く事柄であることが分りました。
“抗認知症薬の増量規定” が “悪法” なのか “善法” なのか?
私には分りませんが、少なくともどんな決まり事(規定)でも、
本当にそうなのか? と常に疑ってかかる余地は残しておくことが
望ましいと私は思っています。
“その問題は既に解決済み!” という硬直した態度、思考の停止は
大変に危険な態度と思います。
長尾先生が、本ブログの中で“いろいろなところから様々な圧力が
かかる。しかし信念を曲げるつもりは毛頭ない!!”・・・・・ という
近年にない力強い決意表明をお聞きして、大変嬉しく思っています。
「造られた認知症」(医源病)が一例でも減るように、長尾先生の
奮闘に期待しています。 頑張ってください!!
Posted by 小林 文夫 at 2016年04月29日 08:46 | 返信
認知症の問題、特にお薬の問題は難しくてよくわかりません。
外国では、どういう研究をしているのでしょうか?
勿論、ハルシオン等の睡眠薬でもアメリカ人のような大柄で体重も思い人種と、日本人のように比較的小柄な人種では、同じ量の薬でも効果は違うと聞きました。
もしかしたら、アリセプトも5mmとか10mmとかは大柄なヨーロッパの人や、アメリカ人を基準にしているのかもしれません。
子宮頸がんワクチンも外国人には無害でも、日本人の可憐な重大の少女には飛んでもない副作用が出るのと同じで、外国の基準でアリセプトの量を決められているのかも。
Posted by 大谷佳子 at 2016年04月29日 11:33 | 返信
先生のおもいや活動は、きっと地下深く続く水脈となって、やがて日本中のあちこちの水脈と合流して、地表を潤すオアシスとなってくれると思っています。一粒のしずくほどですが、応援しています。
Posted by 平穏CM at 2016年04月29日 05:20 | 返信
お気を着けて香川県へお出かけくださいませ。
Posted by 尾崎 友宏 at 2016年04月30日 01:18 | 返信
抗認知症薬の怖い副作用は、増量した時に生じるわけでは無いようです。
アリセプトでいえば、5mg以上を長期封用させたケースで、深刻な副作用が生じます。
それは低活動性せん妄と嚥下障害です。これは生命にかかわる副作用と考えています。
レビーの症状と区別する事は難しいですが、アリセプトを止めると回復する事が少なくないので、私はアリセプトの副作用と考えています。
私は2例ほど厚労省に封作用報告として挙げてます。1例は、回復しています。半年で要介護5から要介護2に認定が変更になっています。もう1例は、アリセプト中止で一時的に回復傾向に有りましたが、嚥下機能の回復が十分でなく、不幸な機転を取っています。
エーザイのアリセプト担当の幹部職員には、この副作用については伝えてあります。
しかし、この副作用は無視して販売を続けています。
このような、重篤な副作用を集めて対応を迫るしかないでしょう。
もっとも過去の例から言うと、アリセプトが市場から消える可能性も有るかも知れません。
最近も、何例かこのようなケースに遭遇しています。
アリセプト5~10mg+メマリー20mgの場合が多い印象です。止めると、認知機能とADLが改善するケースが多いです。重篤な状態に成ったケースが2例、1例は不幸な機転を取っています。
抗認知症薬の適量処方を実現する会では、5mgに増量した時生じた副作用を募集されているようですので、報告はしていません。私は、自分からこのような多量の抗認知症薬を処方する事は無いので、増量して副作用が出たケースに遭遇する事は、有りません。
前医に長期にわたって、多量の抗認知症薬を飲まされて悪化したケースが多く、抗認知症薬を止めると改善する事が少なくありません。
Posted by 小関 洋 at 2016年04月30日 08:56 | 返信
小関先生のコメントを読み、父もこのようなケースだったのではないかと思い、書かせていただきます。
私は、高齢者医療に関する知識不足のため、父のかかりつけ医や入院した病院の主治医を全面的に信頼してしまい、昨年10月末に、父を91歳で亡くしました。
父は、平成25年8月から平成27年10月中旬まで、アリセプト3mg→5mg→10mg→さらにメマリー10mgが追加され、投与され続けました。その間に、少々の易怒、重度の傾眠、歩行障害、食欲不振となりました。私は、かかりつけ医に、それらの症状について、その都度相談しましたが、先生は薬の副作用を疑うことはなく、「もう年だから、いつ何が起こっても仕方がない。」とおっしゃり、私も納得してしまいました。
父は、平成27年6月中旬にうっ血性心不全で入院しました。それ自体は順調に回復し、3週間後には退院の目処が立ちました。ところが、入院直後からの食欲不振がどんどん進んで、退院間近にはほとんど食べられなくなり、脱水状態となってしまい、退院できなくなりました。その時点で、主治医の先生は、「心不全はよくなっています。他に治療すべきところはありません。栄養状態だけが問題です。」とおっしゃいました。食べられないことについては、「お父さんは、ご自分の意思で食べないのです。」の一点張りで、後に退院するまで薬の副作用を疑うことはありませんでした。
病院では、もう消化器が機能しないかもしれないと言われましたが、8月から経鼻栄養にしたら、どんどん栄養が入り少しずつ元気になってきました。
私は、当初、嚥下障害を疑い、嚥下体操や口腔ケアを一生懸命やりつつ、高齢者医療に関する本やブログを必死に読み続けていたところ、河野先生のご本に出会いました。そして、胃ろうからフェルガードを入れれば元気になって、また食べられるようになるかもしれないと思い、病院に胃ろうの造設をお願いしました。
ところが、胃ろう造設予定日の直前に、看護師さんが、経管栄養の注入から時間を置かずに痰の吸引をしてしまったため、栄養剤を嘔吐してしまい、それがきっかけとなり、MRSA肺炎になってしまいました。回復はしたものの、父の体力は一段階落ちてしまいました。そんな中、何とか胃ろうを造設することができ、栄養剤も問題なく受けつけたので、リハビリ病院に転院し、嚥下訓練と足腰のリハビリを行うことにしました。
リハビリ病院の主治医は、かかりつけクリニックと急性期病院での多剤処方に驚き、アリセプトを3mgに減量し、メマリーは止めてくれました。その先生は、コウノメソッド実践医ではありませんでしたが、河野先生のことをご存じで、方向性としては河野先生寄りだということでしたので、ホッと胸をなでおろしました。その頃には、私は、長尾先生や小関先生のブログにもたどりついていたので、光明が差してきたように思っていました。
ところが、リハビリ病院では、急性期病院とは異なり液体の栄養剤を使用していたので、何度か逆流してしまい、ついに嚥下リハビリ中に栄養剤を嘔吐して誤嚥性肺炎となり、亡くなりました。栄養剤を嘔吐する4時間ほど前には、先生に、「嚥下状態は悪くないので、近いうちにゼリーを食べさせてみます。」と言っていただき、喜んでいた矢先のことでした。
そもそも、父がアリセプトを服用することになったきっかけは、父が毎日のように補聴器を置き忘れては探しまわっているので、私がかかりつけ医に相談したことです。かかりつけ医は、「物忘れ外来」を掲げていましたが、長谷川スケールや画像診断をすることなくアルツハイマーと断定し、早いうちから薬を飲んだ方がいいと言い、アリセプトを処方しました。長年のかかりつけ医だったので、父も私も先生を信頼しておりました。
その後、認知症に関する多くの本を読み、いくつかの勉強会に参加してみて、父の場合は認知症ではなく単なる老化ではないかと、今では思っています。
自治体によっては、熱心に認知症対策をしているところもあるようですが、私の住んでいる区では、野放し状態です。区の高齢者福祉課認知症対策係によると、高齢化で、認知症専門医だけでは対応できないので、専門医以外の先生にも診てもらうようにしているということでした。でも、それは、専門医以外の先生が、しっかりと認知症と抗認知症薬のことを勉強して対応できる状態になっていることが前提のはずです。しかしながら、私の区では、以前、長尾先生がおっしゃっていたとおり、多くの医師、介護者、家族が、抗認知症薬の副作用に気づかず、漫然と投与し続けている状態だと思われます。わかっていない人が多すぎます。私も昨年まで知りませんでした。
長尾先生とお仲間の先生たちには、ぜひ頑張っていただきたく思います。無力感などとは言わずに…。
私は、一般人ですが、少しでもよい方向に行くよう、あちこちで抗認知症薬の副作用について話をしています。3月の「認知症治療研究会」でいただいた「適量処方を実現する会」の資料や長尾先生の本の紹介のちらしを、母がお世話になっている介護関係の人や、区の認知症対策係、区議会議員等に持っていったり、親戚、友人に送ったりしています。
多剤処方については、薬を減らしたり止めたりしたら元気になったという話を聞いたことがあるという人が私のまわりにも多くいるので、そのような人たちは、抗認知症薬の適量処方という考え方も理解しやすいようです。確かに、抗認知症薬だけ杓子定規に増量しなければいけないというのはおかしな話だと思ってもらえます。
認知症ムラにしろ原発ムラにしろ、市民がよく勉強してムラに対抗しないと命が危ういのです。
Posted by NERI at 2016年05月01日 09:17 | 返信
お疲れさまです
いろんなことが 歯がゆいです
すべて 自分が正しいなんて思っているわけではありません
ただただ 穏やかなに過ごしていただきたい
それだけなんです
見事に アリセプトを服用して 攻撃的になっている利用者がいます
副作用なんだと理解するものは 誰もいない…
薬は 治すもの…という大前提から始まる
おかしいって言える勇気を持ちたいです
Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年05月01日 11:25 | 返信
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