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たった23時間の在宅

2016年05月02日(月)

在宅医療の期間は、千差万別だ。
10年に及ぶこともあれば、1週間のこともある。
時には、たった23時間で終わる在宅もある。
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以前に日本在宅医学会で「在宅期間の検討」という研究発表をしたことがある。
「在宅期間が1週間未満のケースが数%あり、トラブり易い」という趣旨だった。

今までの最短の在宅期間は、 なんと  0秒だ。
日曜日の午後に退院して帰り、看護師が行くまでに死亡したケース。

当院の医者はまだ1秒も診ていないので、看護師だけなので
死亡診断は救急車で戻った病院の医師が行った。

家族に「すぐに来ないから死んだ。訴える!」と文句を言われた。
まだ一度も診たことも無い患者さんの遺族に訴えられるのだ。



今回、たった23時間の在宅だった。
がん患者さんであるが、1日未満で終わった。

たった23時間に延べ、医師3名、看護師2名が入っった。
看護師が2時間傾聴して、私も2時間半家族の傾聴をした。



そもそも病院は、なんでそんなにギリギリに返すのだろうか。
それは私たちもよく分らないが病院が予後に無頓着なのか。

しかし、ご家族は、たった一晩であっても「家に帰りたい」という
本人のたっての希望が叶ったので「嬉しい!」と喜んでくれた。

その笑顔だけで、私たちの仕事は救われる。

でも、病院ももう少し早く家に返してくれればいいのに・・・

在宅期間は1ケ月は欲しいが、それだけの予後予測もなかなかできない。

紹介状には「何かあれば病院に戻るように」と書いてあるが、
すぐに死ぬのにのになんでそんな手紙を書くのか分からない。

まあ、いろんな在宅がある。

いろんな幸せのカタチがある。

小さな幸せに御一緒させて頂けるのなら、とても遣り甲斐がある。




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この記事へのコメント

入院生活からの引き際は、患者家族が見極める必要があるということなのでしょうね、
"抗癌剤の辞め時を見極める"のと同じように。
意思を持ってしても、簡単には帰して頂けない現実・苦労を何度か読みましたが、それでも
人任せにはしないという主体性を持たなければ、一体誰の命なんだろう、と思ってしまいます。
切なさ漂うブログでした。

Posted by もも at 2016年05月02日 08:17 | 返信

先生毎日ごくろうさまでございます。

Posted by 尾崎 友宏 at 2016年05月02日 07:43 | 返信

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