厚生労働省は2016年度中にも、認知症の人たちから初めての聞き取り調査を実施する。医療や介護、就労などの施策に反映させるのが狙い。1、2月に実施した予備的調査の結果を踏まえ、具体的な時期や規模を決める。
認知症は早期治療によって症状の進行を抑えることもできるが、当事者団体は「何も分からない、何もできないという偏見が残っている」と指摘。家族や介護者へのアンケートは多いのに、本人からの本格的な聞き取りは行われてこなかった。
厚労省推計によると、認知症の高齢者は25年に約700万人に上る。昨年1月策定の認知症国家戦略は「これまでの施策は、ともすれば支える側の視点に偏りがちだった」としており、今回の調査につながった。
同省研究班が今年1、2月に全国6カ所で行った「座談会方式」の予備的調査を参考に、各地の自治体や交流活動が盛んな認知症カフェ、介護施設などに広く参加を呼び掛ける考えだ。
予備的調査には準備段階から認知症の人たちも参加。自治体やNPO法人、クリニックなどの協力を得て、40~80代の計36人に困っていることや望ましい支援を聞いた。
通常のアンケートやヒアリングでは、本人が周囲に気兼ねして本音を言えなかったり、家族や付き添いの介護職員が代わりに回答したりすることが多い。このため認知症の人同士が自由に意見交換できるように工夫し、交流がある医療、介護の関係者らも同席した。
本人からは「認知症と診断された途端に、(まだ必要ないのに)介護サービスの話ばかりされた」「自治体などが養成する認知症サポーターに、『お客さま扱い』されて緊張することもある」などの意見が出たという。
厚労省の担当者は「一人一人の声を丁寧に聞き、その人らしく生きられる社会の実現につなげたい」と話している。〔共同〕
この記事へのコメント
認知症である、という診断そのものに疑問を持っています。
現在認知症あるいはMCIと診断され、認知症治療薬や向精神薬投与の対象となっている人たちは、ビタミン不足あるいは、ビタミンが適切に利用されない身体状態になっている場合が多々あると思います。
特にビタミンB群、中でもビタミンB12がカギを握っているのではないかと思います。
同時に、処方薬を長年服用してきた人は、処方薬による認知症らしき症状の増悪に見舞われていると思います。胃腸薬のプロトポンプ阻害薬が認知症状を悪化させることはすでに新聞で報道されました。また、H2ブロッカーを服用している人は、ビタミンB12が不足傾向にあるようです。ビタミンB12は神経の働きに重要なビタミンです。
薬剤の副作用・多剤服用による相互悪化作用は、現在表面化していないものがたくさんあると思います。
こういった分析がなされないままに、認知症と言われている症状を呈する人たちに、認知症薬や向精神薬を服用させるのは、ますます薬害を広げて国家を滅ぼすことになります。
Posted by 匿名 at 2016年05月11日 03:15 | 返信
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