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コーヒー好きの遺伝子
2016年05月24日(火)
私はコーヒーが好きで、毎日2~3杯は必ず飲む。
最近はコンビニで100円で美味しいコーヒーが飲めるようになり助かっている。
そして最近、コーヒー好きの遺伝子が同定されてきた。
最近はコンビニで100円で美味しいコーヒーが飲めるようになり助かっている。
そして最近、コーヒー好きの遺伝子が同定されてきた。
こんな遺伝子もあると、思う。
・甘いもの好きな遺伝子
・炭水化物が好きな遺伝子
・脂っこいもの好きな遺伝子
・小食でも我慢できる遺伝子
・酒が飲める遺伝子
・早起きの遺伝子、夜更かしの遺伝子
・きれい好きの遺伝子・・・
そう考えると、食事指導は遺伝子別に行わないと
画一的ややり方では、きっと限界があるだろう。
運動についても同様だ。
薬に対する感受性も遺伝子で相当規定されているはずだ。
認知症になり易い遺伝子は既に分かっている。
抗認知症薬に対する反応性も当然、遺伝子によって規定されているはず。
しかし、抗認知症薬だけはなぜか画一的な増量規定に縛られている。
その結果、誰が利益を得るのかはもう言わなくても分かるだろう。
さて、コーヒーが好きな人と嫌いな人がいる。
これは理屈ではない。遺伝子によって規定されているという話だ。
以下、MRICより転載させていただく。
*************************************************
食や飲み物の好みは遺伝子が決める!?
(2015年8月1日「ロバスト・ヘルス」より転載)
元看護師ライター
葛西みゆき
2016年5月23日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
---------------------------------------------------------------------
世界中で多くの人に愛されているコーヒー。疲れた時、ほっと一息つきたい時、コーヒーの香りに包まれるだけで、ちょっとした幸福感を味わうこともあると思います。しかし、中にはどうしてもコーヒーが苦手、という人もいます。もし、その理由の一端が、生まれながらにして決まっているとしたら、どう思いますか?
■ 遺伝子データの分析により、コーヒーをよく飲む人の遺伝子を解明
精神医学の国際誌モレキュラー・サイカイアトリー誌2015年5月号で、国際的な研究グループが、「コーヒーをよく飲む人が持つ8つの遺伝子(うち新しいもの6つ)の存在を発見」という研究成果を公表しました。この国際的な研究グループは、ゲノム全域に渡るメタ解析※を総合的に分析することで、コーヒーの消費と関わりのある「一塩基多型(SNP)」の調査を行っているグループです。
人の遺伝子は、およそ30億個の塩基対(塩基のペア)で構成されており、遺伝情報は、4つの塩基、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の並び方で決まります。しかし、その配列には個人間でわずかな違い(1000塩基対に1つくらいの確率)があり、これを「一塩基多形(以下、SNP)」と呼びます。SNPは、個人間での体質や肌の色などに関わると考えられています。
※ゲノム全域に渡るメタ解析:「ゲノム」とは遺伝子に含まれる遺伝情報のことを指し、1990年代から、ヒトの「全塩基配列(ゲノム情報)を解析する」というプロジェクトが世界規模で行われています。「ゲノム全域に渡るメタ解析」とは簡単に言えば「過去に行われたゲノム解析のデータを元に、統計的な手法で新たな解析を行うこと」です。
■ SNPが1つ増えるたびに、コーヒー消費量も増加
今回の研究では、欧州系の約9万人を対象として、まず関連の深そうなSNP を特定。その上で、さらに欧州系の約3万人とアフリカ系アメリカ人の約8千人を対象として、詳細な検討がなされました。
その結果、「8つの遺伝子座で、SNPが1つ増えるたびに、コーヒーを飲む量が1日当たり0.03-0.14杯 増える」ということが分かりました。このうち6つのSNPは、潜在的にカフェインの薬物動態および薬力学に関与する遺伝子、あるいはその近くに位置していることが分かっていました。しかし他の2つは、それとの関連性が分かっていないものでした。
コーヒーをよく飲むことと関連していたSNPの近くにあるGCKR、MLXIPL、BDNFおよびCYP1A2と呼ばれる遺伝子は、以前から喫煙の開始、脂質異常症、インスリンやグルコースの代謝との関連性が分かっており、その一方で、血圧を下げる、脂質代謝を良好に保つ、炎症を抑える、肝臓機能を助ける、などの働きと関連づけられていました。
研究者たちは「我々の遺伝的な発見は、習慣的なコーヒーの消費量がカフェインの役割を強化し、その薬理学的な面や健康への影響という面で、個体間差を表す分子メカニズムを明らかにするであろう」としています。
■ 「パクチー」の好き嫌いも、遺伝子が握っている?
もう1つ、食の好みと遺伝子にまつわる、興味深い研究を見てみましょう。
2012年11月、海外の研究チームによる、食の好みと遺伝子に関係する研究成果が、Flavourのオンラインジャーナルで公表されました。この研究は、ヨーロッパ人約14000人を対象に「パクチーの匂いに対する感じ方の違いと遺伝子解析」を行ったものです。
パクチーは、「コリアンダー」「香菜」などとも呼ばれ、ベトナム料理やタイ料理で薬味として使われる食材ですが、その香りと味は独特で、世界中でも「好きか嫌いか」という好みがはっきり分かれるそうです。
東京都内にはパクチー専門店が存在しており、愛好家の中には、中毒のようにたくさん食べる人もいるそう。そんなパクチーを「おいしい」と感じるかどうか、実は遺伝子がそのカギを握っている、ということです。
今回の研究で、ヒトが持つ嗅覚受容体遺伝子のうち、11番目の染色体上にあるOR6A2遺伝子に変異がある場合、パクチーの匂いを「石けんのような匂い」として認識することが分かりました。この遺伝子は、パクチーの独特なニオイと関連する「アルデヒド」という臭気物質の代謝に関連するものです。結果的に「パクチーを石けんのような匂いと認識する遺伝子を持つ人は、パクチーを嫌う」という傾向にあることが分かりました。
■ 同じ民族でも好みが分かれる「食」と遺伝子との関係
ここ数年、医療分野では遺伝子レベルでの研究が世界中で行われており、遺伝子と人の生き方との意外な関係が分かってきました。それぞれの人が持つ「体質」や「病気になる可能性」、さらには「薬の効きやすさ」から、人の生存率までも遺伝子が握っている可能性があります。「食や飲み物の好みも実は遺伝子が握っていた」というのは、人の生き方にも関わる、驚きの研究結果なのではないでしょうか。
日本の食文化でも、「納豆」や「わさび」など、好みが分かれる「食」があります。「和食」という文化が世界に広がりつつある現代、いずれは、これらの「食と遺伝子との関係」が、明らかになる日も来るかもしれません。
・甘いもの好きな遺伝子
・炭水化物が好きな遺伝子
・脂っこいもの好きな遺伝子
・小食でも我慢できる遺伝子
・酒が飲める遺伝子
・早起きの遺伝子、夜更かしの遺伝子
・きれい好きの遺伝子・・・
そう考えると、食事指導は遺伝子別に行わないと
画一的ややり方では、きっと限界があるだろう。
運動についても同様だ。
薬に対する感受性も遺伝子で相当規定されているはずだ。
認知症になり易い遺伝子は既に分かっている。
抗認知症薬に対する反応性も当然、遺伝子によって規定されているはず。
しかし、抗認知症薬だけはなぜか画一的な増量規定に縛られている。
その結果、誰が利益を得るのかはもう言わなくても分かるだろう。
さて、コーヒーが好きな人と嫌いな人がいる。
これは理屈ではない。遺伝子によって規定されているという話だ。
以下、MRICより転載させていただく。
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食や飲み物の好みは遺伝子が決める!?
(2015年8月1日「ロバスト・ヘルス」より転載)
元看護師ライター
葛西みゆき
2016年5月23日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
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世界中で多くの人に愛されているコーヒー。疲れた時、ほっと一息つきたい時、コーヒーの香りに包まれるだけで、ちょっとした幸福感を味わうこともあると思います。しかし、中にはどうしてもコーヒーが苦手、という人もいます。もし、その理由の一端が、生まれながらにして決まっているとしたら、どう思いますか?
■ 遺伝子データの分析により、コーヒーをよく飲む人の遺伝子を解明
精神医学の国際誌モレキュラー・サイカイアトリー誌2015年5月号で、国際的な研究グループが、「コーヒーをよく飲む人が持つ8つの遺伝子(うち新しいもの6つ)の存在を発見」という研究成果を公表しました。この国際的な研究グループは、ゲノム全域に渡るメタ解析※を総合的に分析することで、コーヒーの消費と関わりのある「一塩基多型(SNP)」の調査を行っているグループです。
人の遺伝子は、およそ30億個の塩基対(塩基のペア)で構成されており、遺伝情報は、4つの塩基、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の並び方で決まります。しかし、その配列には個人間でわずかな違い(1000塩基対に1つくらいの確率)があり、これを「一塩基多形(以下、SNP)」と呼びます。SNPは、個人間での体質や肌の色などに関わると考えられています。
※ゲノム全域に渡るメタ解析:「ゲノム」とは遺伝子に含まれる遺伝情報のことを指し、1990年代から、ヒトの「全塩基配列(ゲノム情報)を解析する」というプロジェクトが世界規模で行われています。「ゲノム全域に渡るメタ解析」とは簡単に言えば「過去に行われたゲノム解析のデータを元に、統計的な手法で新たな解析を行うこと」です。
■ SNPが1つ増えるたびに、コーヒー消費量も増加
今回の研究では、欧州系の約9万人を対象として、まず関連の深そうなSNP を特定。その上で、さらに欧州系の約3万人とアフリカ系アメリカ人の約8千人を対象として、詳細な検討がなされました。
その結果、「8つの遺伝子座で、SNPが1つ増えるたびに、コーヒーを飲む量が1日当たり0.03-0.14杯 増える」ということが分かりました。このうち6つのSNPは、潜在的にカフェインの薬物動態および薬力学に関与する遺伝子、あるいはその近くに位置していることが分かっていました。しかし他の2つは、それとの関連性が分かっていないものでした。
コーヒーをよく飲むことと関連していたSNPの近くにあるGCKR、MLXIPL、BDNFおよびCYP1A2と呼ばれる遺伝子は、以前から喫煙の開始、脂質異常症、インスリンやグルコースの代謝との関連性が分かっており、その一方で、血圧を下げる、脂質代謝を良好に保つ、炎症を抑える、肝臓機能を助ける、などの働きと関連づけられていました。
研究者たちは「我々の遺伝的な発見は、習慣的なコーヒーの消費量がカフェインの役割を強化し、その薬理学的な面や健康への影響という面で、個体間差を表す分子メカニズムを明らかにするであろう」としています。
■ 「パクチー」の好き嫌いも、遺伝子が握っている?
もう1つ、食の好みと遺伝子にまつわる、興味深い研究を見てみましょう。
2012年11月、海外の研究チームによる、食の好みと遺伝子に関係する研究成果が、Flavourのオンラインジャーナルで公表されました。この研究は、ヨーロッパ人約14000人を対象に「パクチーの匂いに対する感じ方の違いと遺伝子解析」を行ったものです。
パクチーは、「コリアンダー」「香菜」などとも呼ばれ、ベトナム料理やタイ料理で薬味として使われる食材ですが、その香りと味は独特で、世界中でも「好きか嫌いか」という好みがはっきり分かれるそうです。
東京都内にはパクチー専門店が存在しており、愛好家の中には、中毒のようにたくさん食べる人もいるそう。そんなパクチーを「おいしい」と感じるかどうか、実は遺伝子がそのカギを握っている、ということです。
今回の研究で、ヒトが持つ嗅覚受容体遺伝子のうち、11番目の染色体上にあるOR6A2遺伝子に変異がある場合、パクチーの匂いを「石けんのような匂い」として認識することが分かりました。この遺伝子は、パクチーの独特なニオイと関連する「アルデヒド」という臭気物質の代謝に関連するものです。結果的に「パクチーを石けんのような匂いと認識する遺伝子を持つ人は、パクチーを嫌う」という傾向にあることが分かりました。
■ 同じ民族でも好みが分かれる「食」と遺伝子との関係
ここ数年、医療分野では遺伝子レベルでの研究が世界中で行われており、遺伝子と人の生き方との意外な関係が分かってきました。それぞれの人が持つ「体質」や「病気になる可能性」、さらには「薬の効きやすさ」から、人の生存率までも遺伝子が握っている可能性があります。「食や飲み物の好みも実は遺伝子が握っていた」というのは、人の生き方にも関わる、驚きの研究結果なのではないでしょうか。
日本の食文化でも、「納豆」や「わさび」など、好みが分かれる「食」があります。「和食」という文化が世界に広がりつつある現代、いずれは、これらの「食と遺伝子との関係」が、明らかになる日も来るかもしれません。
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この記事へのコメント
高齢者は砂糖たっぷり入れてコーヒーを飲む人が多いような。
私はあんこが好きなので、和菓子など食べたいときは食べます。
甘いものを食べても良いと思っています。
でも、コーヒー・紅茶・お茶など飲み物に砂糖を入れません。スーパーで売っている抹茶オレとか甘い炭酸飲料など、砂糖・人工甘味料入り飲料は買いません。
人工甘味料よりは砂糖のほうが良いと思いますが、どこかで糖分摂取を減らさないと。
濃縮還元でも果汁100%なら飲んでも良いと思います。
でも、果汁20%で果糖液糖ブドウ糖etc.という飲料は、買わない飲まないほうが利口だと思います。また、カロリーゼロっていうのは、人工甘味料使ってる商品がほとんどです。なんとかの天然水でさえ、ヨーグルト味、とか、なんでよけいな添加物を入れるんだろうか…・・・・
製造企業さんは何を目的にしてるんでしょうか。
Posted by 匿名 at 2016年05月24日 02:14 | 返信
私も同じくコーヒー好きです。コーヒー中毒かも。
機械を使ったドリップコーヒーであっても、淹れ方如何によっては、
美味しさに差が出るようです。
最近の日常では、職場内で落としてくれるコーヒーが一番美味しいです。
豆選びも大事ですし、水加減とかも、何か拘りがあるようです。
勤め始めた頃、内心で「ここに勤めてよかった」と最初に思ったこと
だったかも知れません。
...ネット記事引用ですが、コーヒー効果を下記...
■コーヒーの薬用
○B型肝炎の発症を抑える働き
○カフェインが副交感神経に作用して早く風邪を治す働き
○アレルギー鼻炎に効果がある
○飲酒による肝臓の負担を軽減する
○肝臓ガン、大腸ガン、口腔ガンを防ぐ
○老化の予防
○コレステロール値を下げ心臓病を防ぐ
○脂肪を分解しダイエット促進効果
○善玉コレステロールを増やし動脈硬化を予防
○頭痛特に二日酔いの頭痛に効果を発揮
○コーヒーの香りで血流が増え脳の働きが活性化
○カフェインで精神安定効果 など
......
Posted by もも at 2016年05月24日 09:32 | 返信
私は、ビオマルシェと言う自然食品店の、無農薬のコーヒーしか、胃が受け付けないのです。
近所にファミマができて、自治会の防災委員会(なぜか女の人に押し付けられる)でコーヒーを飲みましたけど、胃が痛くなりました。
長尾先生は、大腸も丈夫だけど、胃も丈夫なんですね。
私は盲腸の手術で摘出してから、ぶくぶく太って、腸の調子が悪いのです。
なんでも、ビフィズス菌がいなくなったからではないかとCareNetで言っていました。
長尾先生の胃も丈夫過ぎて、農薬まみれのコーヒーでもなんでも、平気で流し込んでいるのではないですか(笑)。
Posted by 匿名 at 2016年05月24日 08:09 | 返信
パクチー(コリャンダ)も、遺伝子に関係していることを、興味深く読ませていただきました。
珈琲も、パクチーも、アメリカ留学をしてから摂取できるようになり、今では、どちらも必需品です(笑)
遺伝子にスイッチが入ったのか、食さなければ生きていけないと、体質を自然に変えたのか。不思議な気持ちになりました。
ちなみに、珈琲だけ飲むのならアメリカのものが好きで、日本の珈琲には何か食べ物がないと渋すぎて体調が傾きやすくなります。 産地も遺伝子と関連しているのでしょうか。 とても、興味深いです。
Posted by よしみ at 2016年05月25日 09:39 | 返信
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