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睡眠障害は多種多様

2016年06月03日(金)

産経新聞の連載、睡眠シリーズ第8回は「睡眠障害は多種多様、
あなたの不眠はどのタイプ?」で書かせて頂いた。→ こちら
私は眠くなるまで寝ない、バタンキュータイプなのだが。。。、
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産経新聞睡眠シリーズ第8話(最終回)  睡眠障害は多種多様
                  あなたの不眠はどのタイプ?
 
 「眠れない」という相談を受けない日は一日もありません。そう、数年前まで5人に1人、今では3人に1人と言われるくらい日本は不眠大国なのです。しかし「眠れない=睡眠薬」でもなければ「眠れない=不眠症」でもありません。たとえば床につく時間を変えるだけで上手に眠れるという人もいます。睡眠シリーズ最終回は、睡眠障害は実に多種多様であり可能であれば自分でチェックをしてみることを提案します。

 睡眠障害は大きく8つに分類されています。いくつかを挙げてみますと、1)不眠症(うつ病も含む)、2)概日リズム障害(睡眠相後退型や睡眠相前進型)、3)睡眠関連呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群など)、4)睡眠関連運動障害(むずむず足症候群など)、5)睡眠時随伴症(レム睡眠行動障害など)、6)過眠症(ナルコレプシーなど)。これらの中で一番注意すべきは、うつ病による不眠です。私は産業医の仕事もしていますが、労働者が不眠を訴えた場合、まず最初に聞くのは時間外労働時間と職場でのストレス度です。過重労働やストレスが多い職場である場合は、うつ病の症状としての不眠として考える必要があります。だから睡眠薬や抗うつ剤では解決できず、過重労働や職場環境の改善が急がれます。今年から国家制度として「ストレスチェック」が開始しましたが、狙いはズバリ自殺防止です。過重労働→うつと不眠→自殺、という流れを早めに断ち切ることが大切。不眠に加えて食欲低下や興味の減退があれば多くは「うつ病」ですから専門医に相談する必要があります。いくら睡眠薬で誤魔化しても真の解決にはなりません。しかし一見して「うつ病」に見えない人がいるのも事実。「微笑みうつ病」と呼ばれるように表面上はニコニコしていても水面下では不眠などのうつ症状と闘っている人がいることを知っておく必要があります。結局、家族や同僚や友人が早く気がついてあげることが大切なのです。

 さて、以前述べたように睡眠中の呼吸停止や異常ないびきを放置してはいけません。睡眠時無呼吸症候群の可能性が高い。そんな人は車の運転には極めて危険です。現在、後期高齢者の運転免許の更新には認知症のチェックが義務づけられていますが、すべての運転手に睡眠時無呼吸症候群をチェックする体制はまだありません。自動車運転中の居眠りの怖さは言うまでもありません。睡眠時無呼吸症候群はとてもありふれた病気なので重大事故が起こらぬよう早期発見・早期治療が大切です。高度肥満の人は糖質制限食でなんとしても痩せなければなりません。

 あとむずむず足症候群もありふれた病気です。実は私も今思えば小学生時にこの病気でした。寝ようとしても足がむずむずして寝つけなかったので親に救急病院に連れて行ってもらった記憶があります。もちろん当時はこんな病気はまだ知られていませんでしたが、現在では特効薬で劇的に改善します。あと睡眠発作を特徴とするナルコレプシーという病気の人が日本人の600人に1人(0.16%)います。さらに学生によく見られるのは睡眠リズムが前か後ろにずれ込む病気です。このように睡眠障害は書ききれないほど沢山の原因があります。歩行やストレス解消でも改善しない不眠は安易に睡眠薬に頼らず、かかりつけ医や専門医によく相談してください。
 
 
キーワード むずむず足症候群
就寝中に足がむずむずして睡眠が妨げられる病気。レストレスレッグ症候群ないし下肢静止不能症候群とも呼ばれる。成人の1~3%に見られ加齢とともに増える。パーキンソン病治療薬であるドーパミン受容体作動薬などが有効。

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この記事へのコメント

昨日のNHKの「あさいち」で、うつ病の人はフェリチン(鉄)に不足している人が多いと言っていました。Hb値だけでは分からないそうです。
フェリチンは、神経伝達物質のセロトニンの構成物質なのだそうです。

Posted by 匿名 at 2016年09月15日 08:03 | 返信

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