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週刊新潮「寝たきり100歳社会の悪夢」

2016年06月04日(土)

週刊新潮が、先週、今週と2週連続「寝たきり100歳社会の悪夢」を掲載。
高齢者医療、リビングウイル、尊厳死、そして欧米での安楽死事情まで
紹介し、今後の社会のあり方についていろんな話題を提供している。
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6月2日(前編) → こちら

6月9日号(後編) → こちら

私は、6月9日号のほうでコメントを述べている。
あたり前のことを述べただけではあるが。

さまざまな立場からいろんな意見が掲載されている。
特にオランダは、認知症の安楽死一色になりつつあると。

尊厳死の問題は、日本においてのみタブー視されてきた。
国会での議論も、12年間、まったく進んでいない。

台湾は2000年から、韓国もすでに法整備を進めているが、
世界の先進国で、日本だけが正面切っての議論を回避してきた。

平穏死を唱える医者は、テレビカメラの前でも殺人者と罵られてきた。
ブリタニーさんの時も、多くのメデイアは、大誤報をしたまま訂正もない。

しかしそろそろそんな呑気なことは言っていられない時代になってきた。
国民も行政も政治も、現実に向き合わないと、国の未来は無いのでは。

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この記事へのコメント

ホントに悠長に"死に方"を吟味している余裕などない程の、超高齢化社会が到来しています。
「管理」することに税金を費やすことの愚を考え、改めた方が..改めなければならない事態が
訪れていると思います。デイサービスやら、何かしらの恩恵を受けている老人も、そのように
仰っています。

Posted by もも at 2016年06月04日 06:55 | 返信

89歳の父は介護施設で生活している。最近、新しい施設に引っ越してちょうど一ヶ月ほど。面会に行くと、食べたくない、しんどい、と。
介護職員さんは、スプーンを口まで持っていって無理やり食べさせてくれている。
「おばあちゃんも、しんどい時に点滴してもらっていたから、一回だけ点滴してみる?」と聞いたら「うん」というので、往診医師に点滴をしてもらった。熱も39度あり、肺炎だろうと。
6日ほどで、自室からフロアへ出るまで回復した。
今回、本人と話した内容は、
89歳の父「もう、ええで。このままほっといてくれ。」
私「ほっとくってどういうこと?」
父「もうええから。何にもせんといてくれ。延命は嫌や。」
私「あなたは、まだ終末期ではない。今、やってる点滴は延命ではない。回復できるのだから、治療するのが当然だ。」
父「生きてたかてしゃあない。はよ死にたい。」
私「そういうことをよそのヒトに言ってはいけない。自殺願望あると思われるよ。どこの施設でも自傷他害は絶対嫌われるんだから。精神病院へ放り込まれるよ。精神病院はこの世の地獄だよ。刑務所以下だよ。
あんただって言ってたじゃないか。「死にたい」ってのは普通じゃない、ビョーキなんだって。
あなたはビョーキなんですか?」
父「・・・」

かろうじて自己を保っている父は、こちら側の世界に戻ってきた。

老人に厭世観があって不思議ではない。老人が死にたい、と発言しても、おおげさに捉えないでもらいたい。自殺されると施設の評判にかかわる、と心配して、厭世観を口にする老人を精神科へ送り込むのはやめるべきだ。それ以前に、万一、自殺に至ったとしても、その原因を、本人をとりまく人間たちに責任転嫁するべきではない。

自殺したって、いいんじゃないか。
ずっとずっと昔に読んだ記事で、ある作家が自殺した。最愛の妻を亡くして、妻の後を追った。その息子は、それでいい、と。
作家が、芸術家が、自殺した場合は、肯定されるのだろうか、と疑問に思った。
一般人の自殺は、成功すればラッキーで、未遂に終わると精神病院送り。この世で地獄に落とされることになる。なんか変だと思う。
それ以前に、
精神病院っていうこの世の地獄が、医療保険制度の中に存在していて税金使ってるってことが何故問題にされないのだろうか。
胃婁による延命よりもはるかに無駄で残酷な「医療」だと思うけど。

Posted by 終末期って? 延命って? 自殺って? at 2016年06月05日 01:53 | 返信

年齢で区切れば、公平だ。
75歳からは、公的医療を打ち切れ。
75歳からは、救急医療お断り、か。

毎年届く、「後期高齢者医療健康診査・受診券」を眺めていると、
おまえが生きているのは、国家財政の破たんに手を貸しているからだと、言われているようで、
心とからだが、じわじわと痛めつけられ、「寿命」が縮む思いです。

踵を返し、北上して建物を探し当て、6日間を水で過ごした、小2の大和くん。
かれの、サバイバル精神を支えたであろう、「親への意地」に、見習いたい想いです。
小学生のとき、突然、3人組に寝込みを急襲された養父。ムラを追われ、何年も帰って来ませんでした。
援けてくれる村人あり。毎朝登校前に、ちくわ売りの行商をやったことも思い出しました。
老いも、幼きも、自らを「洲」とせよ。

Posted by 鍵山いさお at 2016年06月05日 07:15 | 返信

少なくとも我々ができる事は75歳以上の患者には無駄な薬を1つでも減らす事でしょうね。
80~90歳の高齢者の方々のお薬手帳を見ていると、めまいと吐き気がしそうなほどの10~15種類以上の多剤大量処方が横行していますし、それを何の疑問もなく処方している医者と何の疑問もなく内服しようとする患者。多剤大量処方を取り締まることはできないものでしょうか?これこそレセプトで監視したほうがいいのではないでしょうか?

Posted by ある実践医 at 2016年06月06日 06:46 | 返信

私は、1948年生まれですので、団塊の世代の真ん中です。
キリスト教系の幼稚園の入園テストに落ちて、仕方なく公立の幼稚園入園、おかげで、たくさんの友達ができました。小学校も一学年60人で7組まであったし、中学校では65人クラスで11組までありました。
後から聞いたら、県立高校も、私立高校も落ちた人が大勢いて、皆私立の高校で入学したそうです。
その方が、仲間が多くて、友達も沢山いて羨ましいくらいです。
皆短大卒や高校卒や中学校卒で、働いて、結婚して、子供のいる人や居ない人や、色々です。
阪大医学部内科卒の女性もいるけど、結婚して主婦になってるらしい。
ほんと、ピンキリです。なにがピンで、なにがキリか分かりませんけれど。
このまま老人介護のバージョンに突入していくんですね。
頭も身体も鍛えて、誰にも迷惑を掛けないように、イイカゲンのところで、この世と、おさらばしたいもんです。
父と母の位牌に「早くお父さんお母さんのいる高天原に行かせて下さい」と祈っている毎日です。

Posted by 大谷佳子 at 2016年06月06日 08:40 | 返信

「超高齢化社会」というコトバに、恐れおののいて、国家的プロジェクトとして、
いかにして「後期高齢者」以上を、早く「駆除る」かが、論議されているに、感じられます。
おりしも、米国カリフォルニア州で、明日にも、「安楽死」が合法化されるとか。

ヨーロッパでは、もはや「難民」問題の域を超え、民族大移動の時代に入っています。
第一次世界大戦以降の国境線は、いまや、意味を持たなくなっています。
「民族大移動」は、今に始まったことではなく、人類誕生以来の、普通の歴史であり、日本列島も例外ではありません。
「グローバル資本主義の終えん」が言われて久しい。
「景気回復」「経済成長」って、なんですか。
中国やインド、インドネシアに、1人1台の「自動運転車」を普及させることですか。
「アベノミクス」(正しくはアヘノリスク)のエンジンの、フル回転だって。
なにが「強い経済」ですか。原発や兵器の輸出、大規模公共事業としての「戦争」。「この道しかない」か。
「リオ」のあとに、「東京」は、ない。

ところで、本題。
「老い」の問題を、「国家財政」の角度からとらえるがちな論調には、どうしても、違和感が。
20歳から49歳の死亡原因の第1位は「自殺」(20代前半では49.8%)。100歳以上は「老衰」。
厚労省の発表によると、「死亡場所」は、いずれ、「病院」「その他」「自宅」「施設」の順になるとか。
「その他」とは、道端、公園、森などか・・・。
「老いることはいやですか?」
戦後71年、71歳の落合恵子さんは自問自答する。
「老いることによって深まるもの、広がるものがある。」「欲望の鎖から、解き放たれる。」
黒柳徹子さん。「90歳を迎えた時の『徹子の部屋』が楽しみ。」
「当事者」「新有権者」ふくむ、近未来のデザインが、描けないものでせうか。

Posted by 鍵山いさお at 2016年06月08日 02:13 | 返信

いやいや、鍵山様、私が厭世的になっていますのは、押し売りが多くなったという事、それに理学療法士の資格を取りたいなあと思ったけれど、一年間に170万円かかる。それも、学年の終わりに、欠点を取って進級できない時は、留年して又しても170万円払わなきゃいけないと聞いたからです。
お年寄りは、若い人にない知恵を持っていらしゃいますし、優しいです。
年寄りだからと言って、自殺してもらっては、社会の損失だと思います。
我が家も、父も母もいなくなると、ほんとに寂しくてやりきれません。
舅姑と同居して、苦労していらっしゃる方も多いかも知れませんけど、年寄りだからと言って、排除するのはおかしいと思います。

Posted by 大谷佳子 at 2016年06月08日 10:02 | 返信

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