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施設か在宅か

2016年07月05日(火)

産経新聞・親の介護シリーズ第4回は、「施設か在宅か」で書いた。→ こちら
両者は行ったり来たりも充分できることを知っておきたい。
施設から自宅に「逆ショートステイ」という道もある。
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産経新聞・親の介護シリーズ第4回  施設か在宅か
                 行ったり来たりも充分できる
 
 知らず知らずのうちにどうやら自分の親がかなりボケて弱ってきたようだ。そう感じた時、子供の頭に浮かぶ言葉は「介護」の二文字。いつかは来るだろうとなんとなくは予想してきたことでもいざ現実になると、何から始めたらいいのかサッパリ分からないという人が大半です。多くの認知症の人は子供が「病院に行こう」と促しても「イヤ!」と最初は拒絶します。自分自身でもなんとなくおかしいという自覚があるので「病院に連れて行かれたらイヤな検査をされたりイヤな薬を飲まされるかも」と不安でいっぱいなのが80代、90代世代です。そしてやっとの思いで病院に連れて行き診断や投薬を受けたとしても日々の生活、目の前の問題は解決しません。しかし自分には仕事もある。「そうだ、介護保険だ」と思い立ち市役所に申請してもどのケアマネージャーに頼んだらいいのかも分からない。「そうだ、通院できないなら在宅医療だ」と思い出しても在宅医をどう探せばいいのか分からない。現代の子供世代は、50代にして親を背負うことになります。

 裕福な子供ならネットで有料老人ホームを探し休日にはいくつかの施設を見学して回りお金の計算をします。しかし肝心の親はたいてい「私は自分の家がいい」と言い張り施設入所に抵抗します。仕方なく在宅医療の本も読み直しますが、イマイチ現実味の無い話に思えます。あるいは徘徊など何か事故があった時の不安が頭をよぎります。半信半疑で在宅医やケアマネと契約してそれなりのケアプランにハンコを押して在宅療養がスタートしても、週に1度実家に帰る度に信じられない光景に唖然とします。ゴミ屋敷だったり、新聞や郵便物の取り忘れであったり、大量の薬の飲み忘れであったりします。「やっぱり在宅は無理だ。施設でないと」と説得しますが、親はなかなか「うん」とは言いません。週に1度の実家帰りが週3回に増えた時、子供世代の頭によぎるのは今度は「介護離職?」という言葉。聞いたことはあってもまさか自分自身に降りかかるとは思ってもみなかった介護の現実に直面してはじめて、このような新聞記事を真剣に読んだりします。

 今回申し上げたいことは、親の介護とは決して「施設か在宅か」の2者択一ではない、両者を行ったり来たりという選択肢も充分あるということ。在宅療養を長く楽しく続けるコツは介護者(今回の場合は子供世代)が疲れ果てて倒れないこと。そのために介護保険制度には多種多様なサービスが用意されています。デイサービスやショートステイが基本ですが、それ以外にも小規模多機能、ショートステイのロング利用、お泊りデイなど様々な選択肢もあることを是非知っておいてください。特養や老健などの施設は簡単に出入りできないのでよく考えてから入って下さい。グループホームや老人ホームも入所時にそれなりのお金を払うので出入りが簡単とは言えません。しかし一方、ショートステイやデイサービスは自宅と施設を行ったり来たりできる便利なサービス。世の中には「半分自宅で半分施設」や「2割自宅で8割施設」で、仕事と親の介護を両立させている子供世代がたくさんいます。ケアマネージャーやかかりつけ医などから介護保険制度や制度外のサービスに関するさまざまな情報を集めて後悔の無い療養環境を整えてあげてください。
 
 
 
キーワード  ショートステイ
短期入所生活介護。利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復や家族の介護の負担軽減のために短期間入所して日常生活の世話やリハビリなどを受けられる。連続しての利用は30日まで。
 

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この記事へのコメント

「親の介護」って言葉は、ずっと生き続けるのだろうか。
まるで当然のごとく、「親」は「子」に介護され続けるのだろうか?
「親」を介護するのは「子」として歩むべき当然の選択なのだろうか?

今、「親の介護」に直面している「子」世代、その多くは50歳代~60歳代と思うけど、私を含めて、自分の子供や家族に、自分を「介護」してもらいたいと、思って・・・ないよ。
なぜって、家族介護って、理不尽だから。
なぜって、こんなに面倒で、こんなに実りの無い、こんなに犠牲を強いられる、1日たりとも精神が解放されない生活、を、子供に強いるなんて、できないよ。

私は、介護されずに死にたいと思うけど、もしどうしても介護が必要になったら、
介護を職業としている人たちにお願いしたいです。
家族に介護してもらいたくありません。

Posted by 匿名 at 2016年07月06日 12:47 | 返信

あるクリスチャンの高齢女性が、いました。ご主人が、喉頭がんで亡くなった後、以前よりぼーっとしているように見えたので、教会関係の人達が心配しました。まず老人福祉法の手続きを取ったので、彼女はいつも通院しているお医者さんに行ったところ「あなた、老人福祉なんか利用してるの?」と驚かれて、顔から火が出るようだったとこぼしていました。
それから介護保険を利用してヘルパーさんに来てもらいました。ケアマネジャーは「Aさんは独り暮らしなので何れ施設の入って貰うことになる」と言ったので「めまいがする」と言って電話してきました。
ケアマネジャーと教会関係者が、ショートステイに行ったらどうかと言った。一日だけと言う話なので行ってみる事にした。無事に帰って来た。すると今度は、年末から正月三ヶ日に掛けて一週間ショートステイの行くことになった。その理由は、元々その施設に初めから一年間入所しているお年寄りが、年末からお正月三ヶ日に掛けて子供のいる実家に帰る。すると施設のワーカーさんのお給料が出ない。そのワーカーさんのお給料をはじき出すのに、その一人暮らしのお年寄りが無理やり泊まらされたと言うことだった。彼女は、無事に正月明けに無事に帰って来たが、ワーカーが帰った後、ベッドの横に意識を失って倒れてしまった。翌朝レスキュー隊が窓ガラスを割って、倒れているAさんを救急病院に担ぎ込んだ。
救急病院のお医者さんは点滴治療をして「もう帰っても良いよ」と言ったのに、教会員の中にお医者さんの奥さんがいて無理やりAさんを施設に入れようとした。それはAさんがショートステイで倒れた事を世間に知られたら、施設に迷惑が掛かると思ったからだ。それでお医者さんの奥さんは施設の為に保身に回ったのだ。それからAさんは、死んだ主人の姪の住む京都の病院で股関節の手術をしたり、姪に財産も盗られたり、またその倒れさせられた施設の経営する養護施設の入れられたりして地獄の生活を、送った後、2~3年後、静かに天国に召されました。
Aさんの地獄の生活は何だったのか、教会関係者と、施設の「事無かれ主義」と、いつも常駐している年寄りが子供の家にかえるので、ワーカーが、その間の給料が欲しさに、無理やり体力の無い年寄りを振り回して、ショートステイさせたのが、原因なのです。
そんな教会や施設がいつまで存在するのか信じられません。
私も、いつその施設にほり込まれるのかと思うと心配です。
私は、絶対に気絶しないように気をつけています。
Aさんは「私は気絶したのがいけないのね」と言っていました。

Posted by 匿名 at 2016年07月06日 04:51 | 返信

地域によっては、公営住宅が空き家ばかりとなっていて、かと言って居住者を退去させる
訳にもいかず、また可能であったとしても、何かに後地利用するには恵まれない立地条件であったり
した時に、そういった場所を高齢者住宅コミュニティーとして利用計画するのは如何でしょうか。
現在独居の方や不便な場所で生活している老夫婦などの入居を募り、加えて、働き手にとっても優遇
される条件付きで住人の一員となるのです。
今、デイサービス通いは、利用者が住む地域(場所)とは無関係に、ランダムに施設選びされていて
あちらこちらへと、人が移動する作業の膨大さです。被介護者が移動するのではなく、サービスが
やって来る、という発想の転換は如何でしょうか。

Posted by もも at 2016年07月06日 02:57 | 返信

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