余命１週間なのに要支援１

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余命１週間なのに要支援１

2016年07月12日（火）

在宅療養している末期がん患者さんは、最期の日までＡＤＬが良い。
寝たきりになるのは数日程度のことが多く、その日までトイレに行く人もいる。
余命１週間と思える人に届いた介護認定は、なんと「要支援１」だった。

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介護ベッドを使うには、要介護２以上が必要。
しかしこのルールは、末期がんには当てはまらない。

主治医の意見書に「○○がん（末期）」と書くと、自動的に要介護２にする自治体もある。
しかしそのように書いても、要介護どころか要支援、時には「非該当」ということもある。

介護認定は末期がんにはまったく対応できないのだ。
仕方が無いので、再び認定調査をやり直すことになるのだが、またコストが２万円かかる。

一方、入院中に介護認定調査があると、要介護４や５と出ることが多い。
家に帰ったら自立しているのに、どうして要介護５？？？ということも。

それでも要介護５をいいことに、過剰介護をしている事業所もある。
月３６万円なので、無駄な医療どころではない。

このように介護認定調査や介護保険制度には、おかしなことが沢山ある。
おかしいだけならいいが、無駄な医療介護費はわたしたちの税金が使われている。

日本はつくずくおめでたい国。
それだけまだ余裕があるのか。

新しく当選された政治家には、是非、こうした現場の意見を聞いて
無駄な仕組みの改善などやるべき仕事をやって欲しい。

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posted by 長尾和宏 at 01:50 | Comment(3) | TrackBack(0)

この記事へのコメント

そもそもケアマネシメントに要介護度と言うものは必要でしょうか？必要な介護、医療サービスを必要な要介護者に必要な時に提供する。ただそれだけのことなのに。介護度によって利用できるサービスに制限があること自体ナンセンスです。本来は。

Posted by 社会福祉士河本健二 at 2016年07月12日 07:34 | 返信

ほんとに…
末期がんの方に関しては認定結果が出た時にはこの世にはいらっしゃらないことが多いです

また要支援の方で医療的なことが必要な方がたくさんいます
ですが、厚生労働大臣が定める疾患でない場合訪問看護は介護保険内で訪問しなければならす
限度額を超えてしまうという理由で訪問看護が削られます

トイレに行けても排便コントロール…摘便や排尿コントロール…導尿が必要な方もたくさんいいます

なんとかしてください

Posted by 訪問看護師宮ちゃん at 2016年07月12日 10:11 | 返信

地域で見掛ける光景、デイサービスを外出しての散歩の様子です。
大所帯であるのに、いつも小人数です。出たい方だけが散歩しているのですか?
と聞いてみると、介護計画書の指示ある人だからです。との返答でした。
また、散歩という表現では少し違うらしい。
ほんの少しの距離を歩行する:指示書によれば紙一枚に、それらしく文章が
あるのでしょうけれど、そして、その同行にも金額が掛かっているのでしょうけれど、
ほんの50メートル位の距離、指示書や点数がなくても、他の人も連れ立って歩けばいいのに
と思った次第。

Posted by もも at 2016年07月13日 12:10 | 返信